IT企業のサイボウズが「企業色ゼロ」のTシャツを作った理由──「チームワーク」を自由に描いてみた
サイボウズ式が「Tシャツ」を作りました
この度サイボウズ式では、新たな挑戦として「"チームワーク"を表現したオリジナルTシャツ」を作りました。
「デザインの指定はありません。みなさんが想像する"チームワーク"を、自由に表現してほしいです。」
先入観にとらわれない自由な発想で「チームワーク」を表現してもらうため、3名のイラストレーターに依頼。すると今までのサイボウズ式にはなかった、新しい「チームワーク」のイメージが現れました。
従来の「企業ノベルティ」らしくない新たなグッズが生まれたことから、「#サイボウズ式merch」というテーマを策定。
皆さんは、どのイラストに惹かれますか? 気になる方は、ぜひこちらより商品をご覧ください。
「Tシャツ」のアイデア、ある投稿がきっかけだった
「サイボウズ式・Tシャツプロジェクト」の背景やストーリーを、プロジェクトリーダーの神保 麻希(じんぼ まき)さんから伺いました(インタビュアー:サイボウズ社員・曽我)。
――いきなりですが今回のTシャツ、とても素敵なイラストですよね! 良い意味で、企業のノベルティっぽくないというか(笑)。 どういうきっかけで「Tシャツを作ろう!」となったのですか?
きっかけは、サイボウズ式で普段からお世話になっているイラストレーター・芦野公平さんの投稿です。一言でいうと「絵心も自由に表現できる仕事がしたい」という内容でした。
この投稿をみたときに、普段サイボウズ式で描いていただく絵柄と、全くちがう雰囲気の作風を多くお持ちであることを知りました。
普段はイラストレーターさんに、バナー画像の制作などを依頼しているのですが、かなり細かく要件を伝えているんです。
ただそれだと、イラストレーターさんの表現の幅をせばめているのでは? もしかしたら、多くのイラストレーターさんが「ビジネスで需要のある絵柄」と「自分で自由に表現してみたい絵柄」のはざまで悩んでいるのでは? と気づいたんです。
――お仕事としての依頼があると、個人の表現したい気持ちは後回しになってしまいますよね。
サイボウズ式では、サイボウズが大切にしている「チームワーク」の価値を伝えるために、さまざまな形でコンテンツを発信しています。
その手段の一つとして、クリエイターさんの自由な絵柄を活かせないかな? ……と考えていたら、「オリジナルグッズ」を作るアイデアが浮かびました。
――ちなみに、プロジェクトメンバーはどのように集めたのでしょうか?
「オリジナルグッズ」のアイデアを編集部チームで話してみたら、共感してくれたメンバーが2名いたんです。
私を含めて3人で「Tシャツプロジェクト」のコンセプトを磨いていくうちに、実現イメージが湧いてきました
「言葉」をつかわず「チームワーク」を表現したい
――クリエイターさんのアイディアを活かしながら、サイボウズ式として「チームワーク」を発信する場として、Tシャツプロジェクトがはじまったんですね。
実は、サイボウズ式としても「チームワーク」を何か新しい形で表現してみたいという思いもありました。
今までサイボウズ式では「チームワーク」をいろんな言葉で表現してきました。ただ、煮詰まる瞬間もけっこうあったんですよね。これからも「チームワーク」と向き合っていくために、新しい表現方法がほしかったんです。
普段は記事コンテンツを中心に発信しているんですが、「言葉」による発信って分かりやすい一方で、説明が長くなってしまう。「感覚」や「感情」的な部分まで伝わりにくい気がしていたんです。
「言葉による表現」の停滞感を打破するために、私たちサイボウズ式編集部・サイボウズという会社・イラストレーターさんの状況を整理してみました。
私たち編集部は、言葉の枠を超えて「チームワーク」を表現したい(Will)。イラストレーターさんは、私たちにはない発想をもとにイラストという形で表現できる力がある(Can)。サイボウズとしては「チームワーク」の価値を伝え続ける必要がある(Must)。
つまり、Tシャツプロジェクトは、クリエイターさん・私たち、そしてサイボウズにとってもプラスになるはず!
そう信じて、プロジェクトを進めていきました。
――イラストを依頼したイラストレーターさんの方々は、実際にどんな反応でしたか?
ありがたいことに、皆さん快く引き受けてくださいました!
「〇〇さんが想像する"チームワーク"を、自由に表現してほしいです。」と、あえて細かい指定は無しでお願いしてみたんです。
すると、私たちが思いつかないような素敵なイラスト案を作っていただきました。
一言で「チームワーク」といっても、(下部の写真左から)ashinoさんは「細胞」、norahiさんは「バスケットボール」、MIOSHIROOMさんは「花」と、モチーフが三者三様でした。
今回、「サイボウズ」という枠にとらわれない「チームワーク」のイメージを社外の方から表現していただいて、私たちにとってもイメージの幅が広がりました。
「イラストの背景にあるストーリー」に共感してくれる人へ届けたい
――今回のTシャツを、どんな方に手に取ってほしいでしょうか?
そうですね……。しいていえば、 ストーリー性のある商品に魅力を感じる方へ届くと嬉しいです。「描かれたイラストの背景」や「商品が生まれるまでの物語」に共感してくれる方というか。
――サイボウズを知っている方は、「チームワーク」という文脈に共感してくださりそうですよね。
そうですね! ただ、サイボウズを知らない人にも手に取ってほしいんです。
今回のTシャツは、あえて会社のノベルティ感を抑えて、プライベートでも着たくなるようなものにしました。「なんかこのイラスト、イケてるな」と直感的に思った方が手に取ってくれたら嬉しいですね。
もう少し未来の話をすると、ポップアップストアを出したり、海外アーティストの方ともコラボしたグッズを出したり……なんて、いろいろなアイデアをチームで妄想しています。
――たのしそうです……!
実は今回のプロジェクト、社内のいろんな方にも相談に乗っていただいて、プロジェクト始動から販売開始まで3カ月で実現できたんです。
2023年11月に開催されたイベント「Cybozu Days(サイボウズデイズ)」で先行販売したのですが、多くのお客様からご好評の声をいただけて、とても嬉しかったです!
この取り組みを多くの方に知ってもらえたら、今後も社内外を巻き込んで、さまざまな形で「チームワーク」を表現できるよう積極的にチャレンジしていきたいです!
イラストレーターの皆さんからコメントをいただきました!
今回ご協力いただいたイラストレーターの皆さんからも、コメントをいただきました。
芦野 公平さん
※芦野さんのInstagramアカウントはこちら
長谷 美央莉さん(MIOSHROOM)
※長谷さんのInstagramアカウントはこちら
norahiさん
※norahiさんのInstagramアカウントはこちら
お気に入りのTシャツをぜひ見つけてください
サイボウズ式の新たな挑戦として「オリジナルTシャツ」を作った背景や、プロジェクトに込めた想いをご紹介しました。
細胞、花、バスケットボール…… 一言で「チームワーク」と言っても、こんなに多様な表現になるんですね。
皆さんは、どのイラストに「ピン」と来ましたか? 気になる方は、ぜひこちらより商品をご覧ください。
なお、ご購入いただいた方には下記の「オリジナルステッカー」をランダムで1枚プレゼントいたします。こちらもお楽しみに!
※この記事は、サイボウズ式にて2023年11月22日に公開されたものです。
執筆:曽我智恵里/撮影:高橋団/編集:神保麻希