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ホーガンさんの「星を継ぐもの」風味「未踏の蒼穹」

<SF(100歩目)>
ジェイムズ P.ホーガンさんの最晩年に書かれた作品。
「この作品から」の世界を誰かに引き継いでもらいたい。

未踏の蒼穹
ジェイムズ・P・ホーガン (著), 内田 昌之 (翻訳)
東京創元社

「100歩目」も、ジェイムズ P.ホーガンさん。

「星を継ぐもの」に足りないのは熟成。そして「未踏の蒼穹」に足りないものは若さ。

でも、両作品ともに与えてくれる世界観は素晴らしい。私は特にこの作品は現代の地球人に対しての警鐘と感じました。

ホーガンさんの世界なので、政治はとても細かく描かれている。それとコロナ禍等の疫病問題も見通されていた。いつもながら、未来への知見はとても参考になります。

この作品こそ、スピンオフ作品等々で伝えたかったことを引き継いでくれる作家が出てもらいたいと感じます。

最晩年に地球人に楽観的な未来を感じさせる作品から、楽観的になれない社会情勢を感じたのかもしれない。

ファンとして考えさせられる作品です。

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