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SF作品ですが、丁寧な心情描写が素晴らしい「クロノリス-時の碑-」

<SF(81歩目)>
2001年に2021年を描いた作品、現実が追い抜いているが、2040年を考える上に読ませる作品です。

クロノリス-時の碑-
ロバート・チャールズ・ウィルスン (著), 茂木 健 (翻訳)
東京創元社

「81歩目」は、ロバート・チャールズ・ウィルスンさんの作品は、SF作品ど真ん中ですが、それ以上にうまくいかない人生に悩む主人公に感情移入してしまった。(笑)

それくらい、設定は地球規模の災いであるが、小さな人間関係が読ませてくれる。

文系的なまとめで、心の些細な動き等々にはこだわりありだと思います。

創元SF文庫なので、ハードSFかと思っていたのは肩透かし。
でも、大切な「愛(love)」を感じる作品に仕上がっている。おかげで、設定の2021年(この作品は、2001年から20年後のことを描いている)に再読しました。

そして20年の時間でかなり世界が変わったことがわかった。

この作品のテーマでもある「未来はやってくる」と「未来は現在の積み重ねた彼方」の意味を考えさせられました。

主人公は作者によると等身大の普通のアメリカ人とのこと。
とても感情移入して読めた作品です。

もう2024年で現実が追い抜いていますが、心情描写にとても感心させられる作品です。

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