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CADXが目指す開発組織のカタチ

はじめに


 「よい」ものづくりに取り組むためには、個人の技術スキルが必要になるのはもちろん、よりそれらを発揮しやすい組織構造・環境が欠かせません。
この記事ではどういう組織を目指して、仲間集めをしているかを言語化してみようと思います。

CAとしての強みを活かす


 我々サイバーエージェントグループは基本的にはインターネットサービスを軸に成長してきた企業であり、Web界隈の企業文化が色濃く根付いています。実際に様々な業界と向き合う中で改めて感じた強みは大きく3つ、

  • アジリティの高さ

  • ユーザー体験へのこだわり

  • 細かな改善を繰り返す運用力の高さ

それぞれWebサービスの性質上強みになりやすいところではありますが、決してWeb界隈でしか通用しないモノではないと考えています。そして、これらを成立させるには様々な組織戦略が必要になります。

開発組織として意識したいこと


サイバーエージェントグループとしての強みを活かすために、開発チームの立場から業務を行っていくうえで大事にしたい文化をいくつか挙げてみます。


守備範囲はときに広げる柔軟さを持つ

 特に、組織立ち上がりのスモールチームの段階では重要な考え方で、エンジニアたるもの、専門領域を深く突き詰めてスキルアップしていくというのがキャリア上もイメージが湧きやすいですが、インフラ・バックエンド・フロントエンド・ビジネス etc. これらは密接に関わりあってサービスはカタチになるため、絡み合う部分は積極的に踏み込むマインドが重要です。

 例えば、とある業務を行うユーザーインターフェースを追加したいという要望があったときに、「ビジネス的な要件を固める」+「UIデザインをする」+ 「APIのインターフェースを決める」などなどいくつかやることはあるのですが、それぞれ個別で進めるよりも、色々なバックグラウンドのメンバーがお互いに意見を出し合って物事を決めていく方が、よりスマートなやり方、よりよいアウトプットが得られると考えられます。


事業 x 個人 でチャレンジ領域を定める

 我々は顧客に対して、顕在化している課題のみを解決することをゴールとは考えません。デジタルで物事を置き換えるだけでは本当の意味でのDXは実現できないと思っています。課題の周辺を取り巻く環境、業務フローなど抜本的な改革を目指してDX事業に取り組むつもりです。
 足元の課題はいま持ち合わせている技術である程度解決していけると想定していますが、顧客の業界を深く理解していった先に、CADXとしてチャレンジングな領域が待ち構えています。開発組織としては常に解決したことがない大きなイシューと向き合えるような状況を用意してモノづくりを
していきます。

 事業の成長と個人の成長はセットで実現されるのが理想です。言うのは簡単ですが、意外と意識しないとどちらか一方に偏ってしまいがちなところでもあります。事業・個人の目標設計においては、両立するような設計を四半期あるいは半期のスパンで決めていきます。


役割の違いを認識し互いにリスペクトしあえるチームにする

 エンジニアにはエンジニアが得意とする領域があり、一般的には専門性が要求されます(と他の役割のヒトからも認識されます)。同様に、ビジネスディベロップメント・プロダクトセールスなどいわゆるビジネス的な役割を持つチームメンバーも専門性の高い仕事であり、事業の成功には欠かせない役割です。
 それぞれがうまく噛み合ったときに初めて事業は軌道に乗ることが多いです。逆に、うまく噛み合っていない時は、お互いに責任の押し付け合いが発生しがちな部分でもあります。向き合うゴールを都度すり合わせることで困難な状況でもチームが崩れない状況を作ります。

おわりに



 抽象度の高い内容ではありますが、拠り所になる指針は大事なので、これから大きく成長していく市場で信頼される会社になるために上記の考えを念頭におきながら、まずは強い事業立ち上げチームを作っていくことを目指していきます。