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眠りの効用 -46才のミュージシャンが慶應大学受験を突然決意し、3ヶ月の勉強の末受かった話。番外編3-

本編では

 突如世界史にハマり、慶應大学受験を決意した私CUTT。本編ではほぼ時系列に沿って合格発表までを綴ってきましたが、今回の番外編は学習中に実感した眠りの効用について書いてみたいと思います。

眠れば覚える!

 46才の頭脳に鞭打って、たくさんの物事を記憶した数ヶ月間でしたが、ものを覚えるという事に睡眠が深く関係しているということを痛感した数ヶ月間でもありました。

例えば、胡錦「濤」みたいな非常にややこしい文字を覚える時には、とりあえず

スポ根的にノートに何度も書いたり

「さんずいに、シフエイチロスン!」
と語呂合わせにして(なってない)みたり

「松濤に住んでる人は得だなー」
と非生産的な事を考えたり

 してみるわけですが、この年になるとどれをやっても何かふわっとしているというか、記憶の棚にスッと入ったという気持ちがしません。

 ところがその夜寝床に入ると、眠っている間にまるでおがくずにまみれていた「濤」の字にはたきがかかるようなイメージで輪郭がはっきりとしていくような感覚があります。

 そうして朝起きると、昨日までのフワフワ感がなく、俺はこの文字を知っている!という状態になり、書くまでもなく文字が頭に浮かびます。寝ることによって記憶が整理されたんだ!と実感しました。

 それからは「寝る間を惜しんで勉強する」というよりも「寝ることによって覚える」という感じで、特にお正月近辺に集中して学習している時期は、わーっとやって少し寝て、というのを繰り返していた気がします。

 若い頃は特に眠らなくても物事をスッと覚えられていた記憶があるのですが、きっと記憶の容量にまだ余裕があったからかもしれません。年を重ねて記憶が増え、出し入れの作業が必要になったのかもと考えています。

そういえば学習以外でも

 しかしよく考えるとただ記憶するという単純な事に限らず、より複雑な問題でも最近は多くのことを眠る事によって解決してきた気がします。

 やるべき事に気が進まず、とりあえずもう寝ちゃおうかなーと思って翌日目を覚ますと、全然違う解決策(結果、気が進まなかったことは丸ごとしなくていいので時間を無駄にせずに済んだ!)を思いついていたり

 なんだか精神的に辛いなーという事があっても、寝て起きたら気分が回復していたり(この書き方だとなんだか馬鹿みたいですが笑)

 下手な考え休むに似たりと言いますが、確かに愚昧な自分が頭を抱えて何かを捻り出すよりも、眠りの間に働き出す賢明なこびとの皆さんに託した方がよい結果を産むのだろうと最近は思うようになりました。(こびとさんにストライキを起こされない程度には、起きている時も頑張った方が良さそうですが…)

 なんにせよ眠るというのは大事なんだなと、この年になってより深く感じる今日この頃なのでした。

次回の更新では

 3/15-17のバースデイライブの後、少し身体を休めながらも入学前にテストがある事(!)が判明して慌てたり、色んな書類が届いたり、賑やかな日々を過ごしております。次かその次くらいにはタイトルも変わって新装開店という感じで新たにシリーズをスタートしたいと思っています。
 ぜひこれからもお付き合いくださいね!

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