見出し画像

何もないから東京にきたのに#1

4:00前に目が覚めて、寝付けなくなってしまった。

内容は覚えてないけど、なんとなくリアルな夢を見た気がする。リアリティのある後悔ともやもやが、目を覚ました私の頭をぐわんと鈍く殴った。

今朝は上京転職した時のことを。
東京には友人もたくさんいたし、好きなアイドルのライブなどで良く遊びにきていた。毎回楽しくて仕方がなかった。
仕事の出張で時々来た際も、東京に仕事に来ているということだけで、なんとなく「仕事ができる」気がして、気分がよかった。

地元の友達は、そこに残っている子が多かった。20代中盤になると、職種的にも年齢的にも、「結婚」「出産」「マイホーム購入」が先に目指す道になっていくし、母の友人たちの間でも「孫」が次の話題になっていた。

それなりの学校をでて、それなりの会社で正社員として就職した。学生までは、それが両親に望まれていることだったし、優等生としてあるべき姿だった。
なのに、それを卒業すると女の人はそこからどうしても、「出世」よりも「結婚・出産」が勝ち負けの基準のようになる。多様化社会、男女平等といくら謳ってもどうしても刷り込まれている。
わたしも、どこかで30歳手前では結婚して出産してるもんだと思って生きてきたし、それを望んでいた。

「次は貴方の番だね」「いい人いないの?」「早くしないと女の人には、リミットがあるから」「○○ちゃんのところに赤ちゃんが生まれたって」

今までわりと優等生として生きてきたつもりが急に落ちこぼれた気分になり、周りからも自分でもプレッシャーをかけていた。

結婚は一人でできるものじゃない。
お付き合いした人もいるけど、一気に周りが結婚していくなかで、私はその波に乗れず、なんとなく結婚が向いてないんじゃと思い込むようになった。結婚出来ない自分が負け組のように感じたし、周りから「大丈夫だよ、結婚なんてすぐできるよ〜」と言われる度に卑屈になっていた。
何も持っていないから、ぐさぐさを言葉を刃に変えて受け止めていた。

結婚をしないなら、一人で生きていける基盤を作るためにキャリアアップして東京にいけばいいんじゃないか。働いて好きなものを買って、自分のためにいきればいいんじゃないか。

周りから勝手に落ちこぼれて何も持っていない私は、東京バリキャリキラキラライフを夢見て、上京転職した。


結果としては、東京にいるほうが自分が何も持っていないことをより浮き彫りにさせて、孤独で精神をすり減らすことになってしまったんだけど。

長くなりそうだから、2つに分けよう。
みなさま素敵な日曜日を。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?