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綿来乙伽|小説と日記
2024年2月11日 03:21
ある映画の舞台挨拶を鑑賞した。私は雪国に住んでいるので、直接ではなく全国生中継の恩恵を受けた観客のうちの一人だ。正直、今回の作品を最初に知ったのは、私の好きな俳優さんが映画をやると知ったからだ。原作があるというのなら、先に読んでおくのが礼儀だと自分勝手にルールを作った私。作者やパッケージに触れて「読みたい」と思ったわけではないあたり、不純な理由から入ってしまったかもしれない。だがこの
2024年2月5日 22:03
記憶って、自分が捨てたと思ってもどこかに残ってることがある。引き出しの奥の方とか、衣替えで衣替えしなかった衣服の中とか、絶妙に手が届かないベッドと壁の隙間とか、中学校の卒業アルバムの隣とか。あれ、ここにあったんだと、ふいに思い出すことがある。元々あったし使ってたし、なんなら愛着持って接してた物も、目の前から無くなったら私達は「捨てた」「忘れてた」と解釈する。 でも物とは違って人は、対