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宿泊してくれない愛好者に何を仕掛ければいいの

観光でも日帰りプランは人気の一つ。
宿泊が無いから気軽にバス等で近距離にでかけて
お土産と美味しいランチで大満足。
もちろん自転車観光でも多いにアリです。


観光業の利益最終地点とは

でもこれはランチを得意にする定食屋さんだけが
儲かる仕組みに似ています。
例えば夜メインのレストランがランチ営業するのは
夕食利用を意図して「メニューや味を知って」もらう。
ランチには意味はあります。
決してランチだけで売上がたたないけど。
これは「観光」にも当てはまります。
できれば宿泊してもらい夕食を楽しんで欲しい。
日帰りとは単価も大きく違います。

自転車愛好家の傾向

自転車観光業も変わりません。
でも前述のような傾向は観光業の中で
特に強い傾向です。
なぜか?簡単です。
それは現在の自転車観光業の中心である
多くの自転車愛好家は走ることがメインだから。
走ることが終われば泊まりたいではなく帰りたい。
大人であればアルコールも人生の楽しみかもしれませんが
自転車に乗る限り道交法でクルマと同じ「罰金100万円」が
課せられます。
もちろん、守る方が多いからこそ暗くなる前に
ライドを終えて電車に乗るのです。

行動を変える準備と仕掛けが不可欠

そうなんです。「何を仕掛ければいいの」。
この傾向を変えるにはやはり準備と仕掛けが必要。
多くの自治体がやられているように「オススメコース」の
紹介だけなら自転車愛好者の行動は変わらないでしょう。
気持ちの良さそうな情景の画像や動画も基本的には
何も変えてくれません。
もちろん自転車愛好者だけでなく現地でシェアサイクルを
借りて自転車観光を楽しむ来訪者も同じ傾向です。
もちろんそれなら宿泊して現地の特産品に舌を打つかも
しれませんがそれならお金がかかっている自治体の
自転車観光のウエブサイトの価値はなんでしょうか。

そうなんです

まずはウエブサイトを犯人に仕立てても意味がありません。
自転車愛好家の行動を嘆いても仕方ありません。
ならば何を仕掛けるか。

  • コースを変える?

  • お土産を変える?

  • 宿泊日を安くする?

なんとなく考えたアイディアは自転車観光に限らず
効果はあまり期待できません。
まず観光客に響かないのはご担当者にも推測できます。
そもそも「準備と仕掛け」のどちらにも属していませんものね。

小旅行に移行する観光業

最近の観光の傾向は少人数、小旅行です。
コロナ禍もあり、観光地では団体旅行が戻ってきた、
そんな声も聞きますが色んな理由があり戻ってきて
いるようにはみえません。
それは団体旅行は特に宿泊施設や土産物屋さんの
メイン顧客です。
私はよく旅行をする方ですが肌感覚では団体旅行は
むしろ個人旅行や少人数の旅行に変わっていると
感じます。
そうなると観光業もそういう対応をしなくては
いけません。
もちろん、自転車観光は団体旅行をしている団体を
そもそもみたことがないので現状の旅行の傾向に
近いのでは。
一時期よく叫ばれていた「安・近・短」も
安・近・単」に推移しているとも言われています。

観光おけるストーリーが持つ価値

そのなかで現在、様々な旅行を支えている一つは
やはり「ストーリー(物語)」です。
旅に意味を持ってもらうにはやはりストーリーです。
もちろん、初めての人だけではなく再来訪、つまり
リピーター獲得にとても大事なキーワードでもあります。
簡単な事例は駅の「スタンプラリー」でしょうか。
決められた駅を回る「価値を提供」しています。

え?自転車観光にそんなことできるの?

もちろんです。
実際に自転車にもロゲイニングがあり一般的な
イベントとは別の価値を参加者に提供しています。
もちろんストーリーを作るにはしっかりした
準備が必要でしょう。
それでもこのストーリーを補完してくれるのは
やはり「ゲーム」でしょうか。

おわりに

自治体の中でそんなことできないよ。
もちろんそんなに簡単にできれば誰でも
真似できます。
それ以上に大事なことがあります。

ゲームにあるアィテムは現地に揃っています

ですよね。
地元住民なら日常で面白くないこと。
来訪者には非日常の楽しみになる
アイテ厶が沢山あります。
なにも有名な施設なんて必要ありません。
自転車でしか回れない魅力は現地に
沢山ありますから


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