見出し画像

銀行紹介の広告屋さんがヤバイ件(WEB集客大作戦3)

このお話は『コロナ売上減でつぶれそう・・・和菓子店の復活はあるのか? WEB集客大作戦』の3話目です。


売上右肩下がりの和菓子屋さんにつとめるにゃん子です。こんにちは。
和菓子をこよなく愛し、店とそのお客さんを愛し、いつまでもこのままこの店で和菓子を愛でて行きたいのですが・・・

店が売上減少で潰れそうです。


そんな中、銀行からの紹介で純ちゃん風(石田純一ファッション)の広告やさんがやってきました。

前回の話の第2話はこちら


純一風(広告やさん)は社員のような立場で売上増にむけて協力してくれるそうです。

で、手始めにチラシ広告を作ることになりました。


ウチの地方ではある時期にお餅の特需があるので、それに向けてのチラシです。
去年までのものは、チラシの反応がいまいちだったために、新しいものを作りたい。
そして、そのチラシからつなげて通販でも売りたいという社長の要望があったからです。


チラシから通販につなげるなら、QRコードをいれて、ネット通販やクーポン配布するLINEにリンクさせてお得な情報を配信するとイイね! という話にもなりました。


チラシ見た人が割引クーポンが欲しいとLINEに登録してくれたら、そこから継続的にお得なお知らせを配信できるし、お店の売上げアップにつながります♪


スタッフはめちゃくちゃやる気になりました。


打ち合わせにつぐ打ち合わせが始まりました。というのも純一風は和菓子業界のことを何も知らないからです。

石田純一風『◯◯をどうしたいですか』
スタッフ『〇〇で〇〇だからこうしたい』

という会話が進みます。

純一風『ワイヤーを僕が作ります。ワイヤーとは・・・』
と業界用語を得意げに説明してくれました。


私達はワクワクしました。

純一風はきっとなんとかしてくれる!

いいアイディアを出してくれる!

純一風が作ってくれたチラシは素晴らしいものになるはずだ。


だって、こんなに私達の話をきいてくれるんだもん。

そして、できあがったラフは

超しょぼいものでした(チーン)(T_T)


襟立てポロシャツ、肩からニットを巻いた石田純一ファッションの広告屋さんは、クリエイターではなかったのです。

人の意見を
「そうですね。納得です。僕もそうです。』といつも肯定してくれて、話していると楽しい気分になる純一風は、根っからの営業マンだったのです。

その匠なトークと共感力で仕事をとる広告営業マン社長。

とった仕事は、外注先に丸投げしているようで、今回に限りスタッフとして中に入ったために、そのスキルが発揮できなかったみたいなんです。

純一風の得意ワザは、『おっしゃるとおりです。僕もです』の共感力で、その技はすごい威力でしたが、肝心のチラシはしょぼすぎて集客できそうにありません。

パッと見でゴミ箱行きの出来でした。


3カ月かかった広告やさんとのやり取りが無駄になり、また一からやり直しになってしまいました。


教訓
その人のスキルはきちんと確認したほうがいい。

そしてお店の売上は上がったりさがったり。
たまにイベントがあると、いい感じになります。


売れるおいしい和菓子屋さんの店づくり、がんばります・・・

にゃん子

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?