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のんびりコシードと、ひとりの時間。

GWの後半、楽しくお過ごしでしょうか。
みんなが集まる場所などでは
いつも以上にお忙しくお仕事されている方も。

今年は義実家に帰省の後、娘の一人暮らしのための引越しと、あちらへこちらへ動き回っていた連休。
今日になってやっと、ぽっかりと空いた
1人の朝を過ごしている気がします。

天気もあやしい連休最終日。
せっかくうちにいるのだからと
なんとなく昨夜から豆を戻し、
冷凍庫にある肉類を煮込み始めました。

これを使って今夜は、コシード。
スペイン風の、いろんな肉と豆、野菜のポトフ風煮込みです。
肉、野菜、豆は皿に盛り合わせ、
塩、トマトソース、マスタードにワインビネガーなどを添えます。

残った煮汁はスープにしてカップに注ぎ、一緒に頂きました。
ご飯にかけても。

この器は、タラのピルピルなどを作る時によく使われる、スペインの直火の器、カスエラ。
バスクのビルバオという街の陶器店から、飛行機では大事に抱えて、連れ帰ってきました。

味付けは塩だけ。
コツも特にありません。
ただ、豆を戻したり、数種の肉を煮込んだり、
時間をかければ美味しくなってくれるので、
こんなふうに
ぽこっとできた隙間のときに
ふいに作りたくなります。

いろんな肉、と言っても、
レストランではスペアリブや鶏のぶつ切りなど、
ダイナミックな取り合わせですが
何か骨付きが入っていれば、大丈夫。
チョリソとパプリカパウダーがあれば、スペイン色が急上昇します。
でもピリリと辛いので、苦手な方はソーセージでどうぞ。

あると思っていた牛のスネ肉がなかったので、チョリソ、生ハムの残りの刻んだもの、鶏の手羽中を使いました。
ほかには戻したひよこ豆、みじん切りのにんにく、ざく切りの玉ねぎ、セロリ、人参、新じゃがに新キャベツ。
野菜はあまり切り分けず、皮も出来るだけむかずに大きいままで。
(本当に、書くほどでもないアバウトなレシピ。)

深鍋で鶏肉、生ハム、にんにく、玉ねぎをさっとオリーブ油で炒め、
白ワインを注いで飛ばしたら
ローリエを加えたかぶるくらいの水で煮込みます。
筋をとったセロリ、皮つきの人参も大きめに切り分けて加え、
あくを取りつつ水を足し、
肉がやわらかくなるまで煮たら、
チョリソ、皮つきの新じゃが、ざく切りのキャベツ、ひよこ豆を加えて、
パプリカを振りさらに20分ほど煮、味を調えます。

多めに作れば
煮込んだ具を刻み入れてスパニッシュオムレツにしたり、
そのままカレーやシチューに展開したり、
スープもキューブ冷凍すればさまざまに利用したりできます。
シンプルな料理は、作ったあとの展開の可能性も多彩なのが面白いのです。

煮汁を漉して、半分鍋に入れ、
煮立ったら細いパスタをパキッと折って鍋に加え、煮汁のなかで茹で、
煮汁ごと供します。
これが、コシードのもう一つのお楽しみ。

絶品というよりも、
なんだかほっとする味です。
こちらの器は、学芸大学のMIGO LABOさんで扱われている直火の器。
取っ手が熱くなりません。
直火の器は作ったまま食卓に出せるだけでなく、冷めにくい利点もあってゆっくり頂けるのが良いと感じます。

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今年の連休は、なによりもお天気が素晴らしく、
制限も解けて、すれ違う人たちもどこか晴れ晴れとして映りました。

娘がいざ独立してみると、
とりとめもないことを話したり、空いた時間に二人で出かけたりしていた日々が
実は私にとって、思いのほか大切だったと身に沁みることになりました。
8年前に息子が独立した時にもこんな感情に包まれたことを思い出し、
つくづく私は子離れができていないと呆れるばかりです。

この連休を境に、これからの夫婦二人の行く末に思いを馳せることも増えるでしょうが、
まずはひとりの時間を、できれば漫然とではなく周りの前向きで素敵な先輩方に倣って
わくわくと心浮き立つ過ごし方にしていけたら。
日が経つごとに、少しずつそう思うようになりつつあります。


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