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子ども達を笑顔にしたい!!銀座の寿司職人が児童養護施設へ訪問!!NPO法人「おすしでえがお」代表インタビュー ~株式会社キューブアンドカンパニー~

弊社キューブアンドカンパニーは、高級フードデリバリーサービス「BUTLER TOKYO」を運営しており、「食」に関することで何か、社会の持続可能な発展に寄与できる活動をしたいと考えておりました。
 
そこで、「BUTLER TOKYO」の加盟店である、「銀座 凛 にしむら」の西村 英典さんが代表を務めるNPO法人「おすしでえがお」に寄付いたしました。
実際の「おすしでえがお」活動レポートはこちらをご覧ください!
 
今回は「おすしでえがお」代表の西村さんに、設立の経緯から今後の展望などをお伺いしたので、ご紹介いたします🍣!
 
 



~「おすしでえがお」設立の背景~

Cube:まず、「おすしでえがお」設立の背景を教えてください。
 


西村さん:コロナ禍に、「仕事ができることってありがたい。お客様・従業員など周囲の人がいてこそ、当たり前に仕事が出来ている。自分も周囲に何か提供できないか。」と考えたことがきっかけです。
 
私は、幼い頃に料理をして母親に喜んでもらえた経験から、人に喜んでもらうことに幸せを感じていました。
 
人に喜んでもらいたいという思いで何十年と板前をやってきて、常連のお客様もでき、ミシュランの星もいただき…と、ある程度自分が思い描いていた良い板前になれた、と感じていた矢先にコロナ禍になりました。
 
思うように営業できない中、「お客様や周囲の人がいてこそ仕事ができていた」と、当たり前に仕事ができることの有難さを改めて実感し、周囲に還元できる活動を出来ないか、人に喜んでもらえる活動はなにか、と考えはじめました。
 
やはり、自分ができることはお寿司を握ることで、お寿司を握って喜んでくれる人がいるなら、と考えていたところ、常連のお客様より児童養護施設をご紹介いただき、実際にお話しを伺ったり調べたりしていくなかで、活動することを決めました。

NPO法人「おすしでえがお」代表の西村 英典さん 



~活動を通して感じていること~

「単発の活動にはしたくない」

Cube: 「おすしでえがお」のHPを拝見すると、様々な児童養護施設に行かれていますが、最初にご紹介いただいた児童養護施設以外は、どのようにコンタクトを取られているのでしょうか。
 


西村さん:常連のお客様からのご紹介や、SNS等で発信をされている児童養護施設に直接コンタクトをとって、お話しをさせていただいています。また、不平等になってはいけないと思うので、行かせていただいた施設の系列施設にも…というように増えています。
 
ただ、一回行かせていただいたら、一年に一回だとしても絶対に継続して行きたいと考えています。実際に行くと子どもたちはとても喜んでくれるので、行かなくなってしまうと「自分が何か言ってしまったせいで、来てくれなくなったのかも…」と気にする子がいるかもしれません。そういった気持ちを持つ子が一人でもいたら嫌なので、単発の活動にはしません。
無理をして活動をしても継続できなくては意味がないため、活動範囲をむやみやたらに広げることはせず、継続的に出来る範囲の活動を行っています。いずれ資金、握り手が増えて、多くの場所で継続的な活動ができたら良いなと思っています。

実際の活動の様子

 


「笑顔を増やしたい」

Cube:実際に西村さんが行かれたときの、子どもたちの反応はいかがでしょうか。
 


西村さん:二回目に行くと、覚えていてくれる子も、中には抱きついてきてくれる子もいますね。
あとは回数に限らず、お寿司をいっぱい食べて笑顔になってくれるのを見るのは、とても幸せな瞬間です。また子どもたちは、我々職人や白衣、魚等いろんなことに興味を示してくれるので、良い経験を与えられていると感じられ、嬉しく思います。
 


Cube:私たちも先日活動に同行させていただいた際に、子どもたちが、お寿司を握っている様子を食い入るように見ていたり、お寿司を頬張っているのを見て、「おすしでえがお」という名前の通りだなと体感させていただきました。
 


西村さん:大人も子どもも人生楽しいことばかりではないですよね。ただ、私は365日なるべく笑顔で過ごした方が良いと思っています。子どもたちが「おすしでえがお」の日に笑顔になってくれて、笑顔の日を一日でも増やすことができたら良いなと思っています。
 
普段の営業中も意識していることですが、変に構えずに自分から明るく接することで、相手も心を開いてくれると思い、子どもたちにも自分から元気に挨拶するようにしています。そうすると子どもたちも笑顔で返してくれますね。
また、帰るときは「また来るね!」と子どもたちに伝えていますが、言ったからには絶対に守りたいし、そういう大人の姿を見せたいと思っています。私が板前である限り、この活動は続けていきたいです。
 



~今後の展望~

Cube:活動を続けるにあたり、先程握り手を増やしたい、というお話しがありましたが、どのような方と一緒に活動されたいですか。
 


西村さん:やっぱり「子どもたちを笑顔にしたい、喜ばせたい」という気持ちがある人がいいですね。子どもは繊細なので、接し方で感じると思います。商いとは違い、純粋に「笑顔にする」という目的に沿った謙虚な行動ができる人に是非お願いしたいです。
 
また、子どもたちに心を開いてもらうには、同じ施設には毎回同じ職人が行くのが大事だと思っています。ただそうすると、一人で行ける施設数は限られてくるので、ゆくゆくは同じ思いで「おすしでえがお」に参加してくれる職人に、新たな施設をお任せして、より多くの施設、子どもたちにお寿司を提供できたらと思っています。
 
夢は全国の児童養護施設を”おすしでえがお”にすることです!
 



~子どもたちに伝えたいこと~

Cube:今後もたくさんの子どもたちを、”おすしでえがお”にされると思いますが、活動を通して子どもたちに伝えたいことはありますか。
 


西村さん:これをきっかけにお寿司に興味を持ち、板前になりたいと思ってくれる子がでてきたら、これ以上幸せなことはないですね。その時は全力でサポートしたいと思います。
 
ただ将来の夢はなんでもいいですが、活動を通して伝えたいこととしては、人は一人では生きていけないので、周りの人のことを考えられる大人になって欲しい、ということです。
また、継続的な活動を通して、信用できる大人がいる、ということも伝えられたらいいですね。
 
 
 
 
 
 
 
◆NPO法人 おすしでえがお
代表者:西村 英典
設立:2024年1月19日
概要:児童養護施設に入所している子供に対し、寿司を提供し、日本食文化の普及促進、情報発信と共に、寿司職人の技能と知識、経験を活かし、食材への感心、栄養、食事のマナー、日本食文化など、学習の場を提供することにより、子供たちの良い食事の体験と食育の観点から、社会的養護に携わり、子供たちの心豊かに生きる力を育み、児童、青少年の健全育成に寄与することを目的とする。
URL:https://osushide-egao.info/
寄付・その他問い合わせ:https://osushide-egao.info/contact/
 
 
◆銀座 凛 にしむら
店主:西村 英典
所在地:東京都中央区銀座7-2-8 東建ビル B1
電話番号:03-3575-5677
概要:店主の西村英典氏は、18歳から鮨職人として麹町を皮切りに、表参道、赤坂と都内の鮨店で修業を積む。2015年に、鮨店『銀座 凛』の店長に就任。その後、店のリニューアルとともに独立。
ミシュラン東京2019年、2020年 1つ星を獲得。
URL: http://ginza-rin.com/information/
BUTLER TOKYO:https://butler-tokyo.com/collections/%E9%8A%80%E5%BA%A7-%E5%87%9B-%E3%81%AB%E3%81%97%E3%82%80%E3%82%89