そゆる姉妹の勉強日記
72候が農民の暦として活用されていた時代から、現代の気候とのズレや残された文化を再発見+深掘りしています。 72候とは?はこちらの記事を参照にしてください。 10月23日からは、霜始降(しもはじめてふる)。わかりやすい。霜がはじめておりるころなんですね。 霜、降る気配なし?霜は、夜から朝にかけて急激に気温がさがるときに、空気中の水蒸気が冷えて結晶になったものです。霜が降りるようになると、地面のあたりは氷点下まで下がっています。 72候ではそろそろみたいだけど...実際
七十二候が農民の暦として活用されていた時代から、現代の気候とのズレや残された文化を再発見+深掘りしています。 七十二候ってなんぞ?となった方は、こちらの記事『二十四節気・七十二候とは?-古代の科学を今も引き継ぐ-』を参照にしてください。 10月18日からは、蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)。昔からコオロギのことをキリギリスと呼んでいたので、この場合のキリギリスもコオロギなど鳴く虫のことをいいます。 七十二候というのは日本に伝わってから何度か変更されていますが、この候は古代
「二十四節気」(にじゅうしせっき)と「七十二候」(しちじゅうにこう)って、聞いたことありますか? 日本の季節行事の由来を調べると必ず出てきます。そう、必ずです。 俳句や短歌を詠むときにも必ずぶち当たる単語たちです。 なぜなのか。 それは、二十四節気と七十二候が日本の季節を細かく表している指標だからです。 これから暖かくなって花が咲くよ〜とか、霜がそろそろ降りたりするよ〜とかを教えているのです。 昔は、これが農業において大事な指標となっていました。田植えのタイミングや水の調
そゆる姉妹の妹です。 先日お土産の記事で紹介した、京都・大徳寺のお土産「大徳寺納豆」。 お取り寄せすることができたので、姉と一緒に食べてみました! 今回は本家磯田さんのをお取り寄せしました。 大徳寺の紙に包まれた大徳寺納豆。すでにかすかに匂いがしています。 3年前、自分で仕込んだ味噌と同じにおいがする…なんとなく味の予想がついてきました。 中には説明書きがあり、歴史と食べ方が記されています。 そのまま食べてお茶請けや酒の肴にしてもよし。ピザやパスタのトッピングにもい
前回、『おみやげ』の読書感想文を記事にしました。 とても面白い本でしたが、その中に江戸時代から現代まで続く全国のお土産の定番リストが掲載されています。超有名な伊勢の赤福なんかももちろん載っています。 そんなリストの中から超気になる!手に入れたい!と思ったものを順にご紹介したいと思います! 1.上野寛永寺のおみやげといえば 羽二重団子文政2年に「藤の木茶屋」として植木屋さんだった人が始めた茶屋。現在でもお店にいけば食べられます。ぜひ行きたいです。 羽二重団子とその周辺のとっ
お盆を知らないわたしたち お盆。それは私たちそゆる姉妹に最も縁のない行事です。 我々は幼少期の多くを海外で過ごし、両親もお盆をする家庭で育ちませんでした。 大人になってから、日本にはお盆というかなり大事な休暇がありその時期にはふるさとへ帰る人で新幹線も飛行機も高速道路もパンパンになるという事を知りました。どうやら、御先祖様とかが関係しているらしい。 そのくらいはわかるようになりました。 ただお正月の次くらいに大事にされてるお盆って、一体なんなのだろうか? みんな実家に
そゆる妹です。 神崎宣武著『おみやげー贈答と旅の日本文化』を読みましたので、ちょこっと共有できたらと思います。 わたしたちの知ってるお土産幼少期の半分くらいをヨーロッパやアメリカで過ごしました。 そして、大人になってからも何度も欧米を訪れたりしています。 その頃から、ヨーロッパとかって、いわゆる「お土産」にしやすいものが少ないなって思っていました。 ですが、この私の頭の中にある「お土産」こそ、日本独特のものであって 世界のどこにもない感覚なのかもしれない。この本を読んでそ
永山久夫さんの『納豆万歳』という本の中の納豆レシピ集の中に「九杯汁」というものを見つけた。 九杯も十杯もおかわりできることから名付けられた汁物。レシピは 「味噌味仕立ての豆腐汁に、すりおろしたトロロと引き割り納豆を入れて、さっと混ぜ、麦ご飯の上にたっぷりとかけ、もみのりと刻みネギをかけて食べる。」 とのことで、豆腐の味噌汁にトロロと納豆をいれてごはんにかけてトッピングにネギと海苔で食べてみた。 これをネットで調べると「八杯汁」というのがより出てきた。 ページによってさ
お茶が好きです。あの、茶葉の袋をあけたときのふわっとした香り。あの、お湯をそそいで茶葉が踊るのをみるほっとする時間。 夏の水出し緑茶も美味しいけれど、寒い日にそわそわしながら淹れる中国茶が大好きです。 数年前まではお茶なんてペットボトルで飲むか、実家にいるときに母親が淹れているのをついでに飲む程度でした。 私がお茶を好きになったきっかけは何だろうと思いを巡らせてみます。 最初のきっかけは、妹の台湾土産だったと思います。 台湾旅行から帰ってきた妹は、興奮気味に旅についてのあ
そゆるのホームページにものっている、私達の理念を紹介したいと思います。 Let us introduce our philosophy! English follows Japanese. そゆるの理念ひと手間に 気持ちをそえて 季節をのせて あなたは大切な人に何を贈りますか? 食べ物、小物、アクセサリー、お金、肩たたき件… 何でも贈ることができますが、 どんなものを贈っても、あなたの気持ちも一緒に贈られています。 日本ではその気持ちを表す手段が、水引や熨斗などの礼儀
”伝統”という響きは、とても魅力的です。 私たちがなぜ日本の贈答文化が好きなのか、それはそこに”伝統”があるからだと考えつきました。 長く受け継がれてきたということは、その残されたことの背景に思いを馳せることができるからです。 どうやって残ってきたのか?どんな気持ちで残してきた人がいるのか?残されざるを得なかった必然性、それらを紐解いていくこと、紐解くことができること、がたまらなく興味深いのです。 例えば・・・ ○衣替え 今や当たり前に使う言葉ですが、もとは中国から伝わっ
10月28日(水)に、鎌倉で開催されるツキイチマルシェに出店します! ツキイチマルシェは、鎌倉で開催される月に一度のローカルマーケットです。地域社会=個性が生かされるフィールドに!湘南地域の豊かな表現が集結します! 妹のカナデが販売している木工作品 やまとて も、同時に出店いたします。 山とて...高知県馬路村で制作する作家永田奏の木工品ブランド。天然の魚梁瀬杉(やなせすぎ)と地元で取れる木材を使ったストーリーのある作品を作っています。 @yamatote.kanade
大人になってから、歴史の面白さに気づきました。 特にそゆるを始めたきっかけの中でも書きましたが、“古いもの“や“伝統的なもの“について興味を持つと、自ずとその歴史が知りたくなります。 もっぱら日本史について詳しくなりたい!知りたい!と思っていたのですが、最近は少し変わってきました。日本史について知りたい→外国からの影響が必ずある→外国はどうだったのか?というフェーズの移り変わりがあったのです。 それとはまた別に、実家の本棚にずっと『ワイルドスワン』という本がありました。 母
そゆるは、日本の贈答文化をカジュアルに取り入れられるようにという想いからスタートしたブランドです。 私たち姉妹がなぜこのブランドを始めたのか、そのきっかけについてお話ししたいと思います。 そもそも日本文化に興味を持ったというよりも、“古いもの“に注目するようになったことがスタートです。 約9年前、私たちが大学生と高校生だった頃に親が二世帯住宅を建てました。 父方の祖父母と同居するようになり、持っている家具や衣服についての話を頻繁に聞くようになったのです。 祖父が仕事のためド
前回の続きです。 前回の記事で水引の歴史を紐解いていた私ですが、なんとなく和紙普及の歴史と面白いほどに重なることに気が付きました。 まず、2つの歴史で大まかな出来事を時代順に並べると、このようになります。 おや?これは、つまりこういうことだ!と気がついたのです。 では、それぞれの時代をみていってみましょう!最古の紙は中国発見されている最古の紙は中国甘粛省天水市で発掘された麻の紙で、紀元前176年から141年ごろのものとされています。(竹尾ホームページwww.takeo
お正月のお酒にいれる薬を海に落としたり、色々ないからしょうがなく鮎に吸い付いたりしていたことを前回お伝えしました。 今回は、高知沖をゆく船の上で迎えたお正月のまとめです。 やっぱり思い出すのはふるさとのことわざわざ持ってきてもらったありがたい薬も海に落とし、期待もしてなかったとあまのじゃくになりつつもやっぱり欲しかった正月の食べ物も無い。 あーあ、さびしい正月だなあ、しょうがないんだけどさ... そう言って嘆く船の上のみなみなさまの顔がなんとな〜く浮かびます。そして言う