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中国への入り口


大人になってから、歴史の面白さに気づきました。
特にそゆるを始めたきっかけの中でも書きましたが、“古いもの“や“伝統的なもの“について興味を持つと、自ずとその歴史が知りたくなります。
もっぱら日本史について詳しくなりたい!知りたい!と思っていたのですが、最近は少し変わってきました。日本史について知りたい→外国からの影響が必ずある→外国はどうだったのか?というフェーズの移り変わりがあったのです。

それとはまた別に、実家の本棚にずっと『ワイルドスワン』という本がありました。
母親から面白いよ〜と言われていたものの手付かずでしたが、妹が先に読み「すごすぎるから絶対読んで!!!」と説得され読むことにしました。

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著者の祖母、母親、著者自身の人生をまとめたノンフィクション作品なのですが、三世代が清朝末期から文化大革命後の中国を駆け抜けています。悪しき伝統文化、内戦、食糧難、飢餓、ゲリラ、中国共産党、収容所、、、、激動すぎて映画だったら逆に詰め込みすぎだよ、とダメ出しを食らう内容てんこ盛りです。

例えば1958年から1961年までの間に毛沢東が施行した、大躍進政策というものがあります。国民に農業や工業における生産ノルマを課し、とにかく鉄とか農産物をいっぱい作って欧米諸国を追い抜こう!というものでした。
この大躍進政策の間、実際にどういう生活を中国に住んでいた人はしていたのか?というと、
・とにかく周りの鉄製品を没収して集める (イメージつく)
・24時間休みなしにかまどで鉄を燃やし続け、製鉄する (かなり無理あるけど、まあ分からなくもない)
・この作業を、全国民でする!=先生も製鉄作業に動員されるので、学校の授業もあまりない (??なぜ全国民でする必要が????混乱する)
・上級生たちは製鉄作業をして、下級生たちは先生の家に行き家事育児を手伝う (!?!?1ミリも理解できなくて、意味が分からなすぎる)

本来ならば農作物を作るはずの農民たちも製鉄作業に駆り出される(ノルマがほんと厳しい)ので、食べ物を作り人がいなくなり、当然食べ物が不足します。
瞬く間に、大飢饉に陥るのです。
そして餓死する人が増え、なんと子供をさらって干し肉として売り始める夫婦も。さらに!!!これが1番衝撃だったのですが、なんと飢えに耐えられず自分の赤ん坊を殺して食べてしまった人も。。。(この人はのちに子殺しの見せしめとして銃殺されたそうです。。。)
わかります。赤ちゃんのほっぺやお尻はムチムチでツルツルでプルプルで、思わずはむっとしたくなるのはわかります。本当に食べないで。。。。
それぐらい、頭がおかしくなるぐらい飢えていた時代があったのです。

この部分を読んでいくとその惨状がありありと分かるのですが、読み進めているうちに、あれ?これいつの時代って言ってた?平安?と思ってページを遡ると、、、1958年から1961年!!!!!私の母親と父親は1959年生まれです。Wikipediaで見てみると、1959年には昭和基地に置き去りにされてたタロとジロが発見されています。少年マガジンと少年サンデーが創刊される。ディズニーで眠れる森の美女が映画化。1961年には101匹わんちゃんが映画化。
こんな時代に!?こんなことが!?!?という驚きです。驚愕でした。タロとジロがいたね!と日本中が湧いている中、すぐ隣の国でこんなことが起きていたなんて。自分が思い浮かべる1959年とはギャップがありすぎて、「アンビリーバボー」でした。

ワイルドスワンには他にも本当に信じられない話がたくさん出てくるので、ぜひ一読ください!
そしてそんなワイルドスワンを読み終わった時に、今はどうなってるの?なんでそうなったの?中国ってどんな国なの?中国の歴史ってどんななの?と、中国への興味レベルがググッと高まりました。

同じような時期に、妹は台湾で故宮博物館に行き違う驚愕を体験しました。
館内に所狭しと並ぶ中国美術品の数々...その技術の高さに驚かされたのです。
素人目に見ても一級の技術で作られた美術品が、ありとあらゆるジャンルにおいて完成されている。中でも妹が惹かれたのは紀元前2千年のころの青銅器らしいですが、日本で言うところの縄文時代にこのレベルの高さのものを作り出していたことに驚愕。これだけの美術品を最高水準の技術を持つたくさんの職人が仕上げて残していった...中国大陸の広さ、文化のレベルの高さを感じ圧倒されたそうです。

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そゆるを始める際に、水引や日本の贈答様式についてたくさん調べ物をしました。インスタには季節のネタとして、日本の年中行事について解説とともにアップすることも始めました。
どちらも、中国の影響抜きには語ることができませんでした。
水引は、もともと遣唐使が中国(当時の唐)からの返礼品についていたものが日本に伝わりました。日本に伝来した後には独自の発展を日本内でしていったわけですが、起源は中国にあります。
年中行事も、例えば七夕や端午の節句は中国の伝説や風習が日本に伝わり根付いていきました。お正月に飲むお屠蘇も、もともとは中国の文化だったそうですが、これは不思議なことに現在の中国では誰もしていない習慣らしいです。
どちらにせよ、中国から伝わったものばかりです。
古代中国、凄すぎませんか。日本や周辺諸国への影響、ありすぎませんか。


ということで色々とさらに調べてみると、日本の生活様式や習慣の物凄くたくさんが中国由来であることが分かりました。


身近な古代中国

①漢字
言わずもがな、ですね。紀元前16世紀ごろから紀元前11世紀頃まで続いた殷王朝で発明された、甲骨文字が元になっています。当時、亀の甲羅や牛の骨の裏面を焼いて出てきたヒビで、王の行為や自然現象について神の意思を問う占いを行なっていました。その結果をヒビのそばに刻んでいたのが、甲骨文字です。(去年実施された大嘗祭でも、アオウミガメの甲羅を焼いてひび割れ方をみる「亀卜(きぼく)」でお米の産地が決められましたね。これも、古代中国から伝わった習わしなのでしょうか。)
それを、殷王朝を滅ぼした次の王朝、周王朝が他民族との意思疎通を図るために使用したことで、コミュニケーションツールの文字として漢字が発展していきました。日本で漢字が使われ出したのは、5世紀ごろと言われています。

②お茶
紀元前2700年ごろに、中国で発見されたと言われています。三国時代に作られた医学書に、神農という伝説の神様が発見したとしt紹介されています。唐の時代には全国的にお茶を飲む習慣があり、日本に伝わったのもその時代の遣唐使によるものだと言われています。

③箸
はっきりとした起源は分かっていませんが、中国では3000年ほど前から使用されていたと言われています。最初は儀式用の礼器で、神様に食べ物をお供えする際に使用されていたそうです。日本に伝わったのは弥生時代末期と言われています。

④年間行事
前回の記事「そゆるを始めたきっかけ」でも触れましたが、七夕、月見、お雛様、端午の節句などなど、、、馴染みある行事の中には中国由来のものが多々あります。

⑤礼儀作法
まさに水引は、中国から伝わった風習です。遣隋使が持ち帰った中国からの荷物に、赤と白の紐がかかっていたのが始まりと言われています。中国から伝わった文化が、日本で独自に発展していったのです。

⑥陰陽思想
古代中国に生まれた、この世の全てのことは陰と陽の2カテゴリに分類する思想です。例えば生と死、太陽と月、夏と冬などなど。
飛鳥時代に日本に伝わり、神道にも大きな影響を与えたとされています。

⑦干支、季節のとらえ方
1年を季節によって24分割し、それぞれに名前をつけて整理したものを二十四節気と言います。有名なところでいえば、春分、夏至、秋分、冬至などです。
これも春秋戦国時代の中国で暦の表し方として作られたと言われています。奈良時代に、日本に伝わったそうです。

⑧呉服
「呉服」はもともと中国からきた服、という意味。古代中国の「呉」から機織の技術が伝わり、それで作られた反物のことを「呉服」と呼ぶようになりました。ちなみに「呉」は「くれ」とも読みますが、それは呉が日本から見て日が暮れる西の方にあるということを意味するからだそうです。


そんな物凄い古代中国ですが、今持っている中国に対するイメージとは少しかけ離れてい流ような気がします。
現代の中国を思い浮かべると、YouTubeが使えないとか香港のデモとか、そんな不安な連想がモクモクします。

広大な大地で育まれた、高度な文明。一括りに「中国」と言っても険しい山から高層ビル群まで、様々な文化があります。多種多様すぎて1つの観点からでは、とても捉えきれません。
そもそも何かをたった1つの括りで捉えようとすることが、間違っているのかもしれません。

モクモクと浮かび上がる不安な気持ちも、現在のニュースでみる中国しかみえていないから出てくるものなのではないでしょうか。
こうした一面的なものの見方は、差別に直結します。何事にも様々な側面があるということを常に念頭に置く、多面的にみようとするその姿勢が、平和をもたらすのです。
単純に、多面的なアプローチの方が本質的な理解につながるし、面白いですよね!

ほんの少しですが中国の歴史を知ることで、全く違う側面の発見となったら嬉しいです。古代中国の理解にはまだ入り口に立ったばかりなので、引き続き勉強をしていきたいです。


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