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父への弔辞

昨日、私の父が亡くなったことを知りました。

私の耳に入ったのはだいぶタイムラグがあり、葬儀もお墓もわからないといったサバイバーらしい私ではありますが、形式ではなく、気持ちからふとお別れを言いたくなり、弔辞を書きました。

弔辞

私は、私の人生を言葉と暴力でねじ伏せようとする母と20歳のあの日にお別れすることが出来ました。
それは、必然的にお父さんとの別れでもあるわけで…

なんで守ってくれなかったのという恨めしい気持ちが半分。育ててくれた感謝が半分。
トランク1つで家を出て、私は自分の人生を今日まで歩んできました。

人生で気づいたことは3つあります。
1. 自分を幸せにするのは、自分自身。
2. 愛してくれる人の愛をちゃんとキャッチする。
3. 出来ないことは悪ではなく、成長の伸び代。

私が本来なら親から教えてもらいたかったことはこれだったから、自分の子供にはこれを伝えています。

人からもう親とは会わないのかと聞かれることもありました。しかし母が金銭的・精神的に依存し、私の夫や子供にも危害を加える可能性が高いと思っていました。
お互いの人生が繋がらないことを選び続けたことは、健全な判断であり、今も後悔はしていないです。

ただ、
父と乾杯しながら仕事の話とかができる人生は憧れとしてずっと私の中にありました。
それは来世の楽しみにとっておくつもりです。

「自分の人生に満足していますか?」
私はこの問いにYesと答える人生を歩みます。
お父さん、ありがとう。さようなら。

娘より

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