見出し画像

高度に編集された物語(神話)

黄泉比良坂(日本書紀では泉津平坂 or 泉平坂)での伊邪那岐と伊邪那美。
伊邪那美と黄泉津大神の同一。
この世、そしてあの世。
そこに、大乗仏教、浄土信仰(往生要集)、六道輪廻(地獄の十六倍の苦しみ)の先の安楽に満ちた極楽浄土(浄土十楽)、そして反対に地獄(八寒地獄・八熱地獄)との密接な繋がりを加味する。
するとそこにある“あの世”という極楽浄土や地獄に流れる“この世”とおおよそ異なる時間の流れ(一昼夜が50年にもなるという差分)が相互に異なる時の悪戯が伊邪那美から言われた約束事を伊邪那岐が破ってしまうのも頷ける。
それを知ると、実に見事に織り込まれている。
黄泉比良坂における“あの世”と“この世”のつながりと、伊邪那岐・伊邪那美の恋愛物語とその結末に留まらない新たな全体像が浮き彫りになる非常に面白い編集に驚愕です。
これは、おそらく古事記や日本書紀を読むだけでも楽しめるのですが、もうひとつの、つまりA,B or Cの見立てがあってこその更なる面白さなのかもしれません。
こんなことを太古の昔に書き上げた作家がいるとは・・いや今よりすごい作家がゴロゴロいたのかも知れないと言う風に思えてなりません。
いや、本当に日本をもっともっと掘り下げる必要性を感じます。
日本の歴史は驚愕の連続、いや本当に最高です。
どなたか、この辺りお付き合いくださる方はいますか?

ご連絡お待ちしております😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?