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CCC+TLハイブリッドモデル

少し前にウェッブ宇宙望遠鏡によって134-6億年の宇宙のいろいろがわかって、ブラックホール10個の発見が日本人研究者によって明らかになったあたりについての話題はしたのだけど、その際には宇宙は約138億年の歴史と思っていたのだが、先日(3月15日アップ)のオタワ大学による発表に“CCC+TLハイブリッドモデル”という、疲れた光モデル(TL)と共変動結合定数(CCC)の二仮説を盛り込んだ新しい宇宙モデルにより“Λ-CDMモデル”における宇宙の様子と推定年齢にある大きな食い違いの解決を試みたものがあります。

これが今までと違うのは電磁相互作用の重要な結合定数の“微細構造定数”が定数ではなく“時間と共に変化する変数”と主張するところ。
ただ、今のところは“疲れた光モデル”“共変動結合定数仮説”共に未実証の謎がまだまだたくさん残されているので、まだまだ進めなければならない研究が多そうです。仮にこれらが正しいとしても、なんでそんな現象が起こるのか・・つまり光は長い距離を進めば進むほどエネルギーを失うのかについては説明ができず、また現在の物理学では検証されているところであるがゆえに、新たな相互作用についての今時点で正体不明なものを新たに仮定し証明していかないといけないという難問があります。
共変動結合定数仮説においても、重要な物理定数である“微細構造定数”が“時間と共に変化する変数”であると主張すると、光の速度やプランク定数など重要な物理定数の組み合わせで成り立っている天文学のみならず、自然科学全般に大きな影響を与える結果になるので、慎重にならなければならないと言われています。

現状、あらゆる物理定数に変化の兆しが見つかっていないことから、オッカムの剃刀と言われていたりします・・
でも、研究解像度が上がることで、またもっとすごいものが解明されることもしばしばですから、現時点で大胆すぎる仮説でもそれが即座に間違いということにはならないし、過去の歴史でそういうものが正しかったとなることもしばしばですから研究とその先を見守れば良いかと思います。

証明に使われる方程式の数々

それにしても宇宙も本当に面白いし、謎も、解明も共にもっともっとやればいい。見ている方も共有して楽しめば、新たな芽生えがあらゆるところであるのかもしれません。
でも、どんどん広がる理解の中に、我々がこの全宇宙を“理解できた!”という日が来るのか、益々怪しくなります。まあだからこそワクワクするのですが。

今日はここ数日とは打って変わってミゾレ・ユキの予報。気温が上がらず冬逆戻りな感じ。我が家からほど近い桜道はまだ開花どころか寒々しい枝しか見えない・・4月の声を聞くと一気に美しい花を咲かせるのでしょうかね??

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