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「根源的なニーズ」を知って、やる気スイッチに繋げる(キャリコンサロン編集部#23)

直ぐにスイッチONになったりOFFになったりする、とても「人間らしい」今週のテーマは、#やる気スイッチ。

同じくキャリアコンサルタントでnote仲間の荒巻令子さん、じゅんじさんのの記事は、やる気スイッチのメカニズムについて、とっても丁寧に分かりやすく書いてくださっています。

これ以上の解説はないのではないかと思ったのですが、最近久しぶりに読んでいる本、「セルフ・キャリアドッグ入門」から、キャリアコンサルタントらしい視点で気が付いたことをまとめてみたいと思います。

環境を変えるだけでは…


「仕事がつまらない」、「辛い」、「しんどい」など、長く働けばどんな人でも一度や二度、いや、三度や四度はあるような、モヤモヤ

私はたくさん経験しました。

こんな時、「せめてプライベートは楽しくしよう!」と旅行に行ったり美味しいものを食べに行っても、楽しさはその場限り。2日も経てば再びエネルギーが沸いてこず、くすぶった日が続きます。

やる気スイッチを入れようとしてもなかなかONになりません。

環境を変える、というのは、手っ取り早い方法です。
今までのことはすべて流して新しい環境に飛び込むのですから、おのずとやる気スイッチはONになります。

私はどちらかというと「忍耐力」はない方なのですが、幸運なことには「挑戦する」のは好きな方なので、「環境を変える」ことを通してこれまで乗り切ることが多かった気がします。

そんな私でも、家庭を持ち、年齢もそれなりになって、責任、しがらみ、未来への不安等、様々なことでがんじがらめになり、動けないことも多くあります。

環境を変えるという方法だけで、人生をずっと乗り切れるわけではない、という現実

時には自分のモノの見方、「認知」を変え、自分を取り巻く世界を「主観的に楽しくする」方法を自分にも、遅まきながら取り入れる必要があるのだと思い始めたここ数年。

根源的ニーズこそ、最高のやる気スイッチ

本には、
「辛い」、「つまらない」、「違う仕事がしたい」、
そんな思いの根っこにある、「根源的なニーズを明らかにせよ」、と書かれています。

「転職したい」、というクライエントが目の前にいるとして、気持ちを聴いて共感したり、解決策を考えたりするだけではダメだということ。

「もっと実力を発揮したい」、「もっと人と仲良くしたい」、「創造性を発揮したい」

こんな風に、その人の根源的なニーズ、欲求まで語ってもらうことが大事だといういこと。

そのニーズがより抽象的で根源的であればあるほど、違う方法が見つかりやすくなるということ。

ニーズ(WILL)が見つかったら、期待される仕事や役割(MUST)と折り合いをつける余地が生まれるということ。

ニーズを明らかにして、「内発的な動機」にすること、
そして現実との間でいかにして折り合いをつけるかという解決への支援は、キャリア形成支援プロセスでは非常に大切
なことであり、キャリアコンサルタントの肝であると言えます。

そしてもしみなさんの部下が、こんな風に転職について悩んでいたら?

そう、マネジメント、部下育成、チームビルディングにおいても、部下やメンバーの根源的ニーズを把握し、それを最大限満たすようにしてあげれば、たちまちやる気スイッチはオン!ですね。

たまには、やる気スイッチの源を見つめよう

「最近やる気スイッチが入らない」という方、「少しは入るがすぐにOFFになってしまう」、という方は、

ちょっと自分を解放して、自分の心と素直に向き合ってみませんか?

ちょこちょこ行動するのが得意な人は、行動するのもよし、たまにはじっくり、「自分のニーズ(根源的な欲求)」と向き合ってみるのもいいですよ。

とは言え、慣れるまではなかなか難しい作業ではないかとも思います。

「理屈をつけてに考える癖」のある人は、まずはその癖を知る必要があります。

また、誰も聞いていないのに、「認めたくない自分」や、「ちょっと恰好つけてしまう」自分もいたりして…。

困ったときは、お近くのキャリアコサルタントに相談してみてくださいね!

P.S. ここまで書いてみて、ちょうど先月、「あなたの、持続的な行動を引き起こす『原動力』とは」という記事で書いたことと、伝えたいことは同じことだと気が付きました(汗)。


この記事は、キャリコンサロン編集部として掲載しています。
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