『波乱万丈』ASD×不安障害×強迫性障害の私が「旅行」に行くということ
今日も今日とてネットの世界にびびり散らかしながらも、やっぱりnoteを書くノミの心臓系noterのよづきです。
お外の世界が苦手なこの私。
もう10年以上は旅行に行っていません。
そもそもほとんど県外から出たことがなく、行ったことがあるのは隣県のみ。
いつか東京に行くのが夢です。
そんな私の「波乱万丈」の忘れられない旅のエピソードをお話ししていこうと思います。
ASD×不安障害×強迫性障害の私が旅行に行くということ
小学生の時、私は家族で県内の温泉に泊りがけで行くことになりました。
当日の朝、何やら私の身体は不穏な雰囲気。
吐きそう・・・。
今にも吐きそうな状態で、「行けない」と喉まで出かけましたが、みんなが楽しそうにしている中、言い出せなかった私は腹を決めました。
そして、いざ出発・・・。
とは簡単に行かず。
強迫性障害のある私は戸締りに固執してしまい、何百、何千と同じ箇所を執拗に確認してしまいます。
辞めたくても辞められない。
ちゃんとできている、大丈夫と分かっているのに強い不安感に襲われる。
旅行で数日家を空けるというプレッシャーが症状を劇化させました。
しまいには窓が開いているのかしまっているのか、鍵がかかっているか、かかっていないのかすら分からなくなり、ひどい吐き気も相まって家を出る時点で既にぐったり。
この時、家族は私が強迫性障害を患っていることは知らなかったため、私は家族に見つからないように確認行為を繰り返していたのですが、「見つかってはいけない。」という緊張感がさらに症状を悪化させ、精神を疲弊させました。
まあ、そんなこんなでなんとか出発し、車で揺られる私。
この頃は精神科への通院はしていなくて、抗不安薬は持っていなかったので、内科で処方してもらった強力な胃薬や制吐薬を服用しなんとか吐き気を紛らわしていました。
宿泊先の宿に着き、部屋でゆっくりしていると次第に体調は良くなってきました。そのはずだったのに、家族と一緒に温泉に入り、湯船から上がった時、身体に異変が生じます。
ん・・・? なんか目が見えない。
ひどい倦怠感と共に目の前が暗くなりました。
その見え方を例えるなら夜、暗闇で目を開けている時のようなざらついた視界の悪さ。
症状は次第にひどくなり高熱にうなされている時のようなひどい倦怠感と、歩くことすら憚られるような視界の悪さに私はひどく動揺します。
なにこれ・・・。目が見えない。
徐々に暗くなっていく視界の中、私はこれが最後に見る景色になるのではないかと戦慄しました。
そんな中で見た大浴場の風景はやたらと鮮明に見え、今でも網膜に焼き付いています。
失明するんじゃないか。
もう2度と目でものを見ることができなくなるんじゃないか。
無知だった小学生の私はそんな思いに囚われ、あまりの恐怖から傍にいた家族にも体調の異変を知らせることができませんでした。
横になりたい・・・。
今すぐ倒れ込みたい。
そんな思いを抑えて脱衣場でなんとか着替え、重い身体を引きずって部屋まで行きました。
脱衣場を出るころには視界は元に戻っていて普通に見えるようになっていましたが、倦怠感は変わらずあり、それは今までに経験したことのないような強い症状で、立っていることもやっとで今にも倒れそうなほどのものでした。
なんとか部屋にたどり着きほっとしたのも束の間、当然嘔吐してしまいました。
不思議なことに吐き気や嘔吐する予感は一切なかったのですが、なぜか嘔吐する寸前、祖母が私の顔をじっと見ていました。
祖母は私の体調が悪いことを分かっていたのでしょうか。
祖母がさっと袋を用意してくれてことなきを得ましたが、私は嘔吐してしまったショックと体調の悪さでしばらく部屋のベッドで寝込んでいました。
その後、体調は回復しましたが、不安感がとれず早く家に帰りたいとそればかりを考えていました。
そんなことがあり、それ以来旅行には行っていませんが、見たことがない景色や出会った事のない人たち、それから多くの経験ができる旅行はきっと人生を豊かにしてくれるものだと思うので、まずは近場から積極的に出かけたいと思います。
いつか旅行のトラウマが払拭できますように。
【番外】
先日、こんな手紙を書いたのですが
お返事を頂きました。
お返事とともに実物と見まがうほどの精巧な絵が掲載されていますので、みなさんもぜひご覧になってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
よづきでした。
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