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#15 「すみません」は「ありがとう」に変えられるし、怒らなくても仕事は成立する

Yahooニュースで見つけた記事があります。
嬉しいことに東南アジアの体験にも少し触れられたものなので、少し個人的な思い出を書きたいと思います。

わたしが一時期働いていた会社で、やたらお客さんに対して「すみません」という女性がいました。この方はずっと日系企業に勤めていたのと、クライアント対応やチームをまとめるといった役割をずっと担ってきた方でもあります。社会人経験はわたしよりも上です。

わたしはその当時から”別に謝るようなことをしていないのに「すみません」と言いまくるのはなぜなんだろう”と思っていたので、思わず後の社内ミーティングで”なんでそんなにすみませんって言うんですか??何も悪いことしてないですよね?”と突っ込んでしまい、変な空気にさせたことがあります。(もちろんクライアントはいないときなのでご安心を!)

これを自慢したいわけではなくて、少し前の出来事なのに未だに覚えているので書いてみましたが、外資で働き始めるまでわたしもすみませんを多用する人間でした。
なんて言ったって、日本語のすみませんには「ごめんなさい」「ありがとう」の両方の意味があるのですから、便利なのは仕方がないことなのです。
もちろん、言われたらといって悪い気もしません。

しかし、その時々で区別してごめんなさいとありがとうを使ってみたり、極力謝る意味でのすみませんを減らしていったとき、不便も感じないしむしろ気持ちをダイレクトに伝えらえれているような気がしていきました。感謝するときには”ありがとう”のほうが言うほうも気持ちがいいと思うのです。

さて記事に戻りますが、特に謝る必要がないときに謝ってしまうと「謝らなくていいよ」と海外の友達や同僚はよく言ってくれました。
もちろん、「ソーリー!」と謝ったり、Excuse me的な使い方もしますが、うっかり日本人のすみませんの感覚で言ってしまうのはちょっと違うようです。

まして、現地の会社で人の前で怒られるということもありませんでした。
もちろんいろんな人種がいるので、はあ?と思うようなことはありましたが、人前で怒鳴られたりすることはなくなりました。
現在であれば、オンラインが浸透したので叱るのも1対1になっているのかもしれませんが、以前経験したみんなの前で無意味に怒鳴られるようなことはありませんでした。
そもそも、外資や海外の会社では人前で怒ることはNGとされていて、注意をするなら1対1が基本です。なので、誰かに見られるという恐怖や辱めといった心配はなくなります。
仕事に対して不調はあっても、人間関係であまり不調を感じることはなく、心理的安全性を実感できるようになっていきます。

”謝罪する姿を見せることが誠意”みたいな書き方がありますが、そんなことよりも間違ったりうまくいかないときにどうやって打開するかのほうが重要なのです。
そのために、上司や同僚も協力してくれることが多かったです。
(もちろん会社のカルチャーによっても違うので、すべての外資や海外の会社がそうだとは言い切れませんが)
怒鳴って力を見せつけることよりも、一緒になってビジネスをうまく進めることを考えるのが仕事のひとつなのです。

もうひとつ、海外の上司たちはメンタルが落ち着いてることが多かったのですが、とにかくリフレッシュすることを大事にしていました。
多くは旅行が大好きだったり、趣味をエンジョイしている人が多く、その楽しさはSNSを通してもみることができます。
仮に子供がいる人でも、仕事が好きな人が多く(しょうがない場合もあるかもですが)、そしてプライベートなこともめっちゃしゃべる!とにかくおしゃべりで、仕事の愚痴も言う。
つまり、仕事のために生きていないし、オープンマインドであるのです。

前者はまだ実践できそうですが、後者のほうがちょっと難しいところはあります。心をオープンにすることは時に勇気がいることもあります。
とは言え、海外でも陰口的なものもあるので、あんまり気にせず自分の言いたいことを吐いているのかなと思います。

わたしたちが気持ちのいい職場をつくるには、どうにもならない相手を変えるよりも自分の感謝の気持ちを言葉に表すことが小さいステップにもなりそうです。

今日あなたは何に感謝しますか?
あなた自身の何にありがとうって言いますか?


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