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東京大神宮【パワースポット巡り】

去年のちょうど今頃、とあるバンドのライブ遠征で2年ぶりに上京した。ちょうど感染者数が落ち着いていた頃だったので、今がチャンスとばかりに参戦した次第。
辛いことも多かったので、久しぶりに現実を忘れて心を休める旅にしようと思っていた。

ライブなんかで東京に行く時は、学生時代の友達に連絡したりして会うこともあるけれど、さすがにこのご時世で他所からやってきて会うのは忍びないので、今回はひとりで歩いて、思い出に浸ることにした。

何も憶えていない思い出の場所

さて、どこに行こうかと考えて、ふと思い浮かんだのが東京大神宮。昔、大学時代の友達に連れられて訪れたことがある。都心で駅近。限られた時間の中でも行きやすい。

しかし、どんな場所だったか全く思い出せない。憶えていることと言えば、その時聞かされた友達のドラマチックな恋バナと、神前結婚式の列を見たこと、帰りに飯田橋の駅ビルのタイ料理屋さんでランチしたこと。

友達のことを思い出して懐かしさに浸ろうか。神社というパワースポットなのできっと心の洗濯にもぴったり。何も憶えていないならば、新たに体験してみよう。そう思って、8年越しに再訪することにした。

8年ぶりの飯田橋へ

JR飯田橋駅の西口を出て、左方向にまっすぐ。3つ目の交差点を左折し、マンションが立ち並ぶ静かな路地を抜けると、突き当たりに現れるのが東京大神宮だ。

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思っていたよりもこぢんまりとしていたことに驚いた。本当に何も憶えていなかったんだな。

階段を上り、手水舎で身を清め、鳥居をくぐると、門の手前にお稲荷さんがあった。東京大神宮の境内社。
飯富稲荷神社いいとみいなりじんじゃといって、芸能にも御利益があるんだとか。まずはそちらにご挨拶。ギターが上手になりますように……(1年経った今も全然上達していない)

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飯富稲荷神社

飯富稲荷神社(いいとみいなりじんじゃ)
御祭神:稲荷大神いなりのおおかみ大地主大神おおとこぬしのおおかみ
御利益:衣食住、商売繁盛、芸能

東京大神宮 御祭神・御由緒

続いて東京大神宮の本殿へお参り。一礼して門をくぐる。
平日の午前中だからか、参拝客も多くなく、とても落ち着いた雰囲気だった。

東京大神宮
御祭神:天照皇大神あまてらすすめおおかみ(伊勢神宮内宮の御祭神、日本国民の総氏神)
    豊受大神とようけのおおかみ(伊勢神宮外宮の御祭神、農業・諸産業・衣食住の守護神)
    天御中主神あめのみなかぬしのかみ高御産巣日神たかみむすびのかみ神産巣日神かみむすびのかみ(造化の三神)
    倭比賣命やまとひめのみこと(天照皇大神に仕えた御杖代)
御利益:家内安全・商売繁盛・厄除開運・良縁・交通安全・学業成就など

東京大神宮の御祭神は、日本神話の最高神・天照皇大神あまてらすすめおおかみと、豊受大神とようけのおおかみ
そして、日本神話において国土・人間万物を創造したとされる造化ぞうかの三神天之御中主神あめのみなかぬしのかみ高御産巣日神たかみむすびのかみ神産巣日神かみむすびのかみ、天照皇大神に仕えた倭比賣命やまとひめのみこと
以上の6柱の神様が祀られている。

東京大神宮は、伊勢神宮の遥拝殿として、明治13年に創建された。実は比較的歴史の新しい神社だ。
元々は日比谷にあったそうだが、関東大震災後にこの飯田橋へ移った。当時は日比谷大神宮→飯田橋大神宮と呼ばれており、現在の社名になったのは戦後のこと。

実は日本で最初に神前結婚式を始めたのがこの東京大神宮だとされている。
「結び」の働きを司る造化の三神を祀っていることから縁結びのパワースポットとしても名高いが、この神前結婚式の元祖というところも、良縁を願う参拝客が絶えない所以なのかもしれない。


東京大神宮 おみくじ・授与品

参拝後、おみくじを引くことにした。

8年前、一緒に来た友達が語っていたことを思い出す。
失恋の傷心を抱えてお参りに来た友達。おみくじを引いたら「今は辛いでしょうが、じきにいいことがあります」と書いてあったらしい。どうしてわたしが今辛いって分かったんだろう!と驚き、通うようになったそうな。

次に参拝した時に引いたおみくじには「もうすぐ出会いがあります」。それからしばらくして、仕事の関係で出会った男性と付き合い始めることになったという。なにそれすごい。

その後も彼女はお参りするたびにおみくじを引いた。そこに書かれた言葉は、彼女の状況にマッチした助言やお告げだったという。

わたしはこれまで「おみくじのとおりに事が運んだ!」なんてミラクルは体験したことがないので、信じたい気持ちはありつつも、どこかあきらめのような気持ちもある。が、それでもついつい引いてしまうのが人の性。

おみくじにもいろんな種類があるが、今回は栞として持ち帰ることができる「縁結びみくじ」と、かわいい和紙の人形がついている「恋みくじ」を引いてみた。恋みくじのほうは、8年前に友達と引いた思い出もあって懐かしかったので。

おみくじ通りに事が運ぶミラクルはないものの、どちらにも「あせるな」と書いてある……こわ。
というか、この時期、どの神社で引くおみくじにもやたらと「あせるな」という文言が多かった。焦るも何も、何もできず何も変わらずに1年が過ぎたわけだが……
焦るわけではないけどいつまで待てば良いの……と心が折れ(そうになっ)た1年であった。


さて、わたしはこれまで御朱印など集めてはいなかった。流行りに乗るのも好きではないし、それこそスタンプラリー的になってしまうのはよろしくないと思っていたから。

でも、なぜだかこれを機に御朱印を求めてみたくなった。
東京大神宮の御朱印帳は3種類。どれも可愛いのだけど、その中でもオレンジの差し色がきれいな蝶の模様の御朱印帳をいただくことにした。

御朱印をいただくと、参拝記念のステッカーをくださった。また、雨の日や国民の祝日に参拝すると、限定の授与品(クリアファイル)をくださったりする。
また、この時は丁度御鎮座140周年の年でもあったため、お守りを買ったら絵馬の形をした記念のお品までいただくことができた。
こんなにたくさんプレゼントをくださるなんて……なんだか嬉しくなってしまう。

こちらは今年の9月に参拝した時にいただいたもの。雨の日で、なおかつ敬老の日だった。

東京大神宮 境内のパワースポット

東京大神宮は縁結びのパワースポットということで、いろいろなジンクスが存在するよう。

御神木の写真を待ち受けにすると良いと何処かで見たので、わたしも写真を撮ってみた。
朝の陽光が差し、なんとも神々しい素敵な写真が撮れた。大好きな1枚で、これは本当にしばらく待ち受けにしていた。

それから、神社の至る所にハート型の穴の空いた装飾を見ることができるのだが、これも写真を待ち受けにすると良いらしい。
ちなみにこれはハートではなくて「猪目いのめ」という伝統的な紋様なのだそう。
どこにあるのか、いくつあるのか、探してみるのも楽しいかも。

思い出の場所から好きな場所に

そんなこんなで、8年ぶりの東京大神宮参拝。
この時、なんだかよくわからないけどとても心が軽くなった。それが嬉しかったので、この場所がお気に入りになった。
今年、何度か東京に行く機会があったが、時間ができればその度に東京大神宮にも訪れている。都会の真ん中にありながら静かな場所で、なんだか心が落ち着く気がするのだ。

今月、東京大神宮を再訪してから1年目となる日に、これまたライブで上京の予定があったのだが、それが延期になってしまった。
今回は時間を作って、8年前に友達と参拝の帰りにランチをしたタイ料理屋さんに行ってみようと思っていたのだけど。

次に行けるとすれば、延期になったライブの振替公演。来年の2月だ。
年が明けると丁度本厄を迎えるので、もし行けたならば、今度は厄祓いの御祈祷も受けてみようかと思っているのである。
もちろん、タイ料理のランチも楽しみだ。

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