ジユウヒロヲカの雑談〜神奈川県愛川町から

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橋本忍は、弟子の国弘威雄に言った。

日本映画史上最大の脚本家・橋本忍は、弟子の国弘威雄に言った。 「君はそこのシーンをうまく書こうと思うから、行き詰まってしまうんだ。うまく書こうと思うな。上手に書こうと思うな。もっと平凡な、単純な、幼稚でもいい、子供の作文のような形でいいから、とにかくそのシーンを書いてごらん。それで形ができたら、それを直して、さらに直していけばいい」 〜『橋本忍 人とシナリオ』「師の語録」国弘威雄・シナリオ作家協会 そのシーンを、橋本忍は別角度から文章として残している。 「僕は大変考えた

    • 厚木ワタナベボクシングジムに今年もプロ選手誕生

      わたしが管理させていただいている厚木ワタナベボクシングジムのホームページに、プロテストに合格した4人の情報がアップされました。各選手の写真がかっちょいいです。写真家でボクシングトレーナーでもある村山正徳さんの撮影。 いいっすね。ボクシング。

      • 西原なつきさんのブエノスアイレス市立タンゴオルケスタとの素晴らしい競演動画

        西原なつきさんとブエノスアイレス市立タンゴオルケスタ西原なつきさんというバンドネオン奏者がいらっしゃいます。10年前、アルゼンチンのブエノスアイレスに単身乗り込んでバンドネオン修業をされているそうです。 わたくし、この方にお会いしたこともありませんし、何の知りあいでもないんですが、時々YouTubeで動画を拝見しています。 このたび、ブエノスアイレス市立タンゴオルケスタのコンサートのソリストとして演奏されたそうです。これが良い動画なんですが、再生数が伸びません。 「現

        • 小説:「恋の奥志賀高原音楽塾」 第三話

          十日目 恋の奥志賀高原音楽塾 朝の奥志賀高原。 奥志賀高原ホテルのフロントで、首にタオルを巻いたサダオが新聞をもらった。横には、首にタオルを巻いたゲーダイが立っている。 そのまま二人で歩いて2階の出口からノビをして前屈して、音楽堂まで行って中をのぞくと、マコ、ミサキ、タツヤが合わせていた。 従業員用食堂で、マコ、ミサキ、タツヤが食事をしている。 マコが眠そう。 サダオとゲーダイがコーヒーを持って近寄ってきた。タツヤがサダオに気づき、立ち上がって席をすすめるが、サダ

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          小説:「恋の奥志賀高原音楽塾」 第ニ話

          第6章 五日目 白根火山、万座温泉、混浴 木々の葉からしたたる滴が美しい朝の奥志賀高原。 高原センターの前の広場を、ゲーダイとサダオが話しながら歩いている。二人とも、首にタオルを巻いてる。 食堂。マコとミサキが朝食を食べている。ミサキが話している。 「なんかさ、すっかり師弟だね」 マコが尋ねる。 「ゲーダイとサダオ?」 ミサキが答える。 「うん。今日も朝早くから2人で練習してさ、一緒に朝の散歩してさ」 マコがミサキの向こうを見て、驚く 「あっ」 首に

          小説:「恋の奥志賀高原音楽塾」 第ニ話

          小説:「恋の奥志賀高原音楽塾」 第一話

          あらすじ若くして世界的な人気ピアニストになったマコは、悩みを抱えていた。忙しすぎて演奏のレベルが落ちているような気がする。知り合いの批評家にも酷評された。 そこでマコは、夏の2週間、詰まっている予定をキャンセルして世界的指揮者セージが主催している奥志賀高原音楽塾で同年代の学生達に交じって室内楽を勉強することにした。 奥志賀高原音楽塾では、四重奏の勉強を行っている。だからグループは4人になる。つまり、マコには3人の仲間ができた。ハーフだけど全然外国語の喋れないミサキ(ビオ

          小説:「恋の奥志賀高原音楽塾」 第一話

          恋の奥志賀高原音楽塾:謝辞・参考資料

          ※本稿において、本来は英語やフランス語で話されていると思われる箇所も多いですが、すべて日本語で表記します。 ※本稿には実在の人物に似た人々が登場しますが、すべてフィクションです。参考にさせていただいた偉大な先達とその業績に、心からの敬意と感謝を申し上げます。 ※司馬遼太郎が歴史上の人物を登場させて歴史物語を描いたように、近現代の人物を登場させて、近現代の物語を描くことを意図しています。しかし、もし権利者の方におかれましてご不満・抗議等おありでしたら、すぐに対応いたします。

          恋の奥志賀高原音楽塾:謝辞・参考資料

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          バンドネオンによる「Tamago2004」坂本龍一/Tamago2004' de Ryuichi Sakamoto al bandoneón.

          わたしが管理させていただいているバンドネオン奏者・海上亞佑巳さんのYouTubeチャンネルに新しい動画をアップしました。海上さんがご自身で作られた演奏動画です。服装と容姿と表情と曲がマッチしてすごくいい感じ。フェリーニの映画に出てくる人みたい。ステキな演奏。

          バンドネオンによる「Tamago2004」坂本龍一/Tamago2004' de Ryuichi Sakamoto al bandoneón.

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          「Naci Milonga “私は生まれた”」バンドネオン海上亞佑巳とタンゴ早稲田OBOGバンドOrquesta Primavera

          わたしが管理させていただいているバンドネオン奏者・海上亞佑巳さんのYouTubeチャンネルに新しい動画をアップしました。海上亞佑巳さんとタンゴ早稲田OBOGバンドOrquesta Primaveraの皆さんの演奏です。 なんかいい感じです。穏やかで、ほがらかで。「音楽を楽しむ心豊かな人々」って感じです。最後切れてますが、18秒〜40秒くらいのとこがすごくいいです。

          「Naci Milonga “私は生まれた”」バンドネオン海上亞佑巳とタンゴ早稲田OBOGバンドOrquesta Primavera

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          ピアノとバンドネオン:クロードに捧ぐタンゴ・アディオス・ノニーノ

          動画編集をお手伝いした(制作は別の方)バンドネオン奏者・海上亞佑巳さんとピアニスト積島保子さんの演奏動画をアップしました。すごく臨場感があって、ステキな演奏です。蓮田市音楽家協会第6回定期演奏会から。

          ピアノとバンドネオン:クロードに捧ぐタンゴ・アディオス・ノニーノ

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          小説:上高地にポール・エルデシュが来たら その4(終章)

          50万円と無限の豊かさ 上高地バスセンターからバスが出発する。ノボリを持ったアズサが礼をしている。 ノボリを持ったアズサが河童橋に向かって歩いていると、穂高岳が見える眺めの良いベンチにエルデシュが座っている。アズサ、立ち止まって、少し遠くからエルデシュを見る。エルデシュが気づく。 「なに見てるの?」 アズサがほほえむ。 「いやー、証明考えているのかなーと思って」 エルデシュが苦笑して自分の横をポンポンと叩く。アズサが隣に座り、二人並んで穂高岳を眺める。 「講義終

          小説:上高地にポール・エルデシュが来たら その4(終章)

          小説:上高地にポール・エルデシュが来たら その3

          エルデシュとアニューカのいる日々 翌朝。 上高地バスセンターに最初のバスが着いて、どんどん人が降りてくる。次のバスも、その次のバスも到着する。 小梨平キャンプ場の方からタカシが歩いてきて河童橋の方に向かうと、向こうのベンチにエルデシュとアニューカが座っている。 「先生、アニューカ、おはようございます。よく眠れましたか?」 エルデシュが答える。 「よく眠れたよ。ありがとう。ここは静かでいいとこだな」 タカシが一礼して河童橋を渡り始めると、向こうからアズサが渡ってく

          小説:上高地にポール・エルデシュが来たら その3

          小説:上高地にポール・エルデシュが来たら その2

          上高地の大将 2週間が経った。 上高地にはすっかり夏が来て、強い陽射しがあたっている。でも、気温は22度。これが高原の醍醐味、夏は天国。 上高地バスセンターの食堂で、バスガイドのマイコと運転手のジローが昼食を食べている。 急に、カツカレーを持ったアズサがジローの隣に座る。マイコが驚く。 「あ、アズサちゃん!久しぶりー!仕事どう?慣れた?」 アズサがスプーンをかかげる。 「楽勝です。すぐ慣れました。でも、アルバイトが15人に増えたんだけど、話が合わなくって、、、」

          小説:上高地にポール・エルデシュが来たら その2

          小説:上高地にポール・エルデシュが来たら その1

          謝辞・参考文献 ※本稿において、本来は英語等で話されていると思われる箇所も多いですが、すべて日本語で表記します。 ※本稿には実在の人物に似た人々が登場しますが、すべてフィクションです。参考にさせていただいた偉大な先達とその業績に、心からの敬意と感謝を申し上げます。 ※司馬遼太郎が歴史上の人物を登場させて歴史物語を描いたように、近現代の人物を登場させて、近現代の物語を描くことを意図しています。しかし、もし権利者の方におかれましてご不満・抗議等おありでしたら、すぐに対応

          小説:上高地にポール・エルデシュが来たら その1

          小説:南伊豆町手石漁港女子プロボクシングジム その6(終章)

          TKOコーチ、リングに急いで入ってルミを抱える。 「だいじょぶか?だいじょぶか?どっか痛いか?」 ルミ、少し笑いながら答える。 「だいじょぶだよ。ラッキーパンチだから」 マリが出したイスにルミが座る。マリは水を飲ませる。コーチはアドバイスをする。 「ダメだ。ルミ、ラッシュの時、左のガードが下がっちゃってる」 ルミが苦笑する。 「そっかー。もうすぐ勝てる、あいつに恩返しができると思ったら、なんか、、、」 コーチは身振りを交えて説明する。 「女子に多いんだよ。

          小説:南伊豆町手石漁港女子プロボクシングジム その6(終章)

          小説:南伊豆町手石漁港女子プロボクシングジム その5

          試合ポスターマリが電柱にポスターが貼っている。うしろで子ども達が見ている。 【10月10日 秋の大祭】 【魚のつかみ取り無料】 【ルミ対キヨシ 夫婦ボクシング対決!】 【手石漁港特設会場 入場料(ジムへの寄付)800円 特設リングサイド5千円(飲みもの付き)】 電柱にポスターを貼り終わって、横に置いていた丸めたポスターの束を持ち上げて、ジョギングを再開する。子ども達は電柱に貼ったポスターを食い入るように見ている。 マリがコンビニに入っていく。レジにいた女性に向

          小説:南伊豆町手石漁港女子プロボクシングジム その5