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次の人材候補は AI? 外国人材? 社長100人アンケート

出典:日本経済新聞 7月4日 特集 (20,21面)
今回は、外国人材に関わる内容にフォーカスしました。


回答者の業種は?

製造業 61%
非製造業 39%

人手不足の解決策は?(複数回答)

1位 中途採用強化 (100%)
2位 新卒採用強化 (77.3%)
3位 生成AIで代替 (38.7%)
4位 外国人採用強化 (29.4%)
5位 ロボットで代替 (24.4%)
以下省略

4位に外国人採用強化が入りました。
約3割の企業が外国人材採用強化を解決策にあげています。
生成AIで代替という回答も約4割に上り、外国人材よりも約9ポイント上回る結果となりました。

どのような職種で外国人材を採用するか?(3つまで)

1位 専門職 (71.1%)
2位 コーポレート (64.4%)
3位 デジタル人材 (61.1%)
4位 工場など現場 (30.3%)
5位 その他 (17.8%)

工場などの現場だけでなく、専門職や人事・総務(コーポレート)、デジタル人材など、様々な業種での活用が広がっています。

外国人材採用の足下の状況は?(複数回答)

1位 特に離職は増えていない (46.7%)
2位 新規採用が難しい (41.1%)
3位 その他 (15.6%)
4位 離職が増えている (5.6%)
5位 新規採用は容易 (3.3%)

離職は増えていない >> 離職が増えている
 →いい傾向ですが、継続的に職場環境の改善が必要です。

新規採用が難しい >> 新規採用は容易
 →円安による給与の魅力が相対的に下がってきています。

外国人の給与引き上げを検討していますか?

1位 予定はない (52.3%)
2位 23年度以降実施済み (43.0%)
3位 今後実施予定 (4.7%)

円安による給与の魅力が下がっている中、
賃金の改善は、日本を働く国として選んでもらう上でも重要です。
周辺国よりも賃金が高くないと選ばれる国になりません。
アジアでの人材争奪戦につきましては、↓の記事も参照ください。

賃金施策以外で外国人従業員にどのような施策を実施するか?(複数回答)

1位 研修拡充 (57.8%)
2位 キャリアパスの充実 (55.6%)
3位 働き方改革 (40.0%)
4位 管理職登用 (33.3%)
5位 住環境整備 (31.1%)
6位 その他 (26.7%)

直接業務に関係のない振る舞いで、正しい評価がされないことがあります。
例えば、文化の違いが正しく認識されておらず、母国では丁寧なふるまいが、日本ではマナー違反となってしまい、「社会常識がない」などと評価をされることがあります。

外国人材が日本語・日本文化を学ぶだけでなく、
外国人材を受け入れる側が、異文化理解研修を受けることも重要です。

また、今回は5位になっていますが、住環境整備も重要です。外国人というだけで賃貸契約を断られることは珍しくありません。人事総務の方が、しっかりとサポートしてあげることが重要です。

一例ですが、ムスリムとの働き方につきましては、こちらを参照ください。

以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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