皐月空
皐月の空になった1日目。
そして今日は八十八夜。
立春から数えて88日目にあたり、
一番茶を摘む季節、新茶の季節を告げている。
皐月空といえば、抜けるような青空に
新緑の風が吹いてくるようなイメージがある。
長閑でありながら初夏に向けての
変化の力強さも感じるものだ。
だけど今日は、先ほど春雷の轟が走った。
昼前には宮城県沖を震源とする
震度5強の地震もあった。
なんだか不安な皐月の幕開けである。
春雷は立春から立夏の頃までに発生する雷。
今年は5月5日が立夏にあたる。
だから今日の春雷は
晩春を告げているのかもしれない。
季節が変わるときは穏やかに変わるものだが、
どうやら最近はそうでもないらしい。
心に抱える不安や怖れを揺さぶるような
事象が続いている気がする。
気にしすぎと言われればそうかもしれないが、
無頓着なのもいいとは思えない。
人間が無頓着すぎたツケが、回り回って
自分の首を絞めているのかもしれないからだ。
窓の外、春雷を連れてきた雲はどこかに行き、
イメージ通りの皐月空が見えている。
やや強い風が揺らす新緑の木々も目にやさしい。
刻々と変わる天気の中で何を思おうか。
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