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おはぎ四季変化

今日は秋分の日、秋彼岸の中日です。
朝から快晴で爽やかな風が吹き、
こんなに穏やかな秋日和はめずらしいくらい。

二階の和室の窓を開け放し、
畳の上に寝転がり、高い空と優雅に浮かぶ
白い雲を眺めていると、心が落ち着きますね。
幸せのひと時とはこんな時間を
持てるかどうかではないでしょうか。

さて、お彼岸といえばおはぎをいただきます。
春のお彼岸は「ぼたもち」といい、
秋のお彼岸は「おはぎ」ということは、
たいていの方はご存知だと思います。

ではその季節の合間につくるものは
なんと言うかご存知でしょうか?
私も最近知ったのですが、
ちゃんと別の名称がありました。

夏につくるものは「夜船」、
冬につくるものは「北窓」と言うそうです。

夏は、いつおはぎをついたのかわからない
ことから、夜は暗くて船がいつ着いたか
わからない「夜船」になぞられたそうです。
冬は、北の窓からは月が見えないことから
「北窓」と呼ばれ「月知らず」ともいわれます。

今では春と秋以外は季節の区別なく呼ばれ、
一年中、ぼたもちやおはぎと言っていますね。
でも、春夏秋冬で「ぼたもち」「夜船」
「おはぎ」「北窓」と区別して呼ぶのも
風情があると思います。

いずれにせよ、春のお彼岸の頃に農作業を
始め、秋のお彼岸の頃に収穫することで
一年のサイクルを神様に感謝したのですね。

赤い小豆は邪気を払い、米との組み合わせで
五穀豊穣を願い祝う。
そのことを忘れず、おはぎをいただきたい
と思う秋日和の一日です。


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