秋と冬

ちいさな冬が秋の隙間から入り込む
  こんにちは 
  ちょっとはやかったかな
ちいさな冬はいたずらっぽく笑った

ひゅゆうっと 縮こまったのはぼくだ
  いつのまにきたんだい
  びっくりしたよ
ちいさな冬にいじわるっぽくいった

背筋をかけあがるように
耳元まできて こそっとささやいた
  だってスキだらけなんだもん

そんなこといわれたくないよ
秋をたのしんでいるんだからね

ちいさな冬はつづけていった
  スキがあるのはいいことだよ
  きせつはスキがあるから
  かわりどころがわかるんだ

秋はだまって
ぼくらの会話をきいていた そうして 

ちいさな冬のあたまをなでかとおもうと 
風はくるんとハイタッチをして
青い空めがけてのぼっていった

秋はすこ〜し肌寒くなった


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