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「皆で助け合おう、地球を守ろう」~英語多読のための読書ガイド [ノンフィクション]~



ノンフィクション編 ~2024年06月号~

執筆:伊藤 晶子 (日本多読学会会員・公認会計士)

皆で助け合おう、地球を守ろう


今回はやさしい英語で世界の諸問題が読める本を2冊紹介します。

どちらもOxford Read and Discoverという子ども向けのノンフィクションシリーズの本です。

このシリーズは鮮やかな写真がたくさん使われていることが特徴で、豆知識コーナーもあり、飽きずに読み進められる工夫がなされています。

1冊目は、Helping around the Worldです。

「助け合い」を切り口に世界の諸問題を解説した本です。

子どもの身近にいる医師・看護師などの職業の説明から始まり、教育、食料の確保、水の供給、難民の援助、自然災害への対応、動植物の保護、地球環境保護まで「助け合い」の具体例へと広げていきます。

世界には皆で解決していくことが必要な問題があり、様々な取り組みが行われていることをわかりやすく説明しています。

2冊目はCaring for Our Planetです。

地球環境にフォーカスしており、1冊目のHelping〜の地球環境に関する章をより詳しく解説した本ともいえるでしょう。

地球温暖化の仕組み、資源問題、エネルギー問題、ごみ問題、動植物の保護などの項目を取り上げています。

私たちの地球を守るためには、何が問題で、私たちは何をすべきなのかについて読みやすい英語で説明しています。

刊行年は2010年ですが、各環境問題とその対応についての説明は今読んでもほとんど古びていません。

やさしい英語で主な環境問題を読んでみたい方にぴったりです。

(1)『Helping around the World』 (Oxford Read and Discover Level 6)

YL 2.6-2.8
著者 Sarah Medina
出版社 Oxford University Press
総語数 3,734 語

医師や看護師、教師など人を直接助ける職業の紹介から、食料や水の確保、難民援助、自然災害対応、動植物の保護、地球環境保護まで、人々が助け合っていくことが必要な様々な問題とその取り組みについて解説。


(2)『Caring for Our Planet』(Oxford Read and Discover Level 6)

YL 2.6-2.8
著者 Joyce Hannam
出版社 Oxford University Press
総語数 3,804 語

地球には数多くの美しい場所がある。

しかし、私たちの活動が地球環境にダメージを与えている。

地球を守るために何をすべきなのか。

地球温暖化の仕組み、資源問題、エネルギー問題、ごみ問題、動植物の保護などを解説。


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