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「みんなのマリオ!」~英語多読のための読書ガイド [ノンフィクション]~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。


ノンフィクション編 ~2024年02月号~

執筆:伊藤 晶子 (日本多読学会会員・公認会計士)

みんなのマリオ!

今回は、日本の代表的なグローバル企業である任天堂を紹介する本と、任天堂躍進の原動力となったゲーム「マリオ」シリーズの生みの親であるゲームデザイナーの宮本茂氏の伝記を取り上げます。

まず、1冊目は『What Is Nintendo?』

子ども向けノンフィクションシリーズの1冊です。

任天堂は1889年創業時は花札の製造をしていました。

3代目社長がゲーム機の開発に目を付け、アメリカにも進出しますが、ゲームセンターなどに設置されるアーケードゲーム機で大失敗。
大量の返品となります。

このアーケードゲーム機にインストールする新しいゲーム「ドンキーコング」をデザインしたのが宮本茂氏でした。

このゲームにマリオが初登場。
任天堂が成功と失敗を繰り返しながら世界的な企業に成長していく過程にわくわくさせられます。


2冊目は、『Nintendo Video Game Designer Shigeru Miyamoto』です。

この本はSTEM Trailblazer Biosという、科学・技術・工学・数学関連の有名人の伝記シリーズの1冊で、カラフルな写真と読みやすいレイアウトが特徴です。

宮本茂氏は京都府の園部町で生まれ、少年時代は自然の中で遊ぶのが大好きで、洞窟探検にも熱中します。

宮本氏は、マリオ、ゼルダの伝説、ピクミンなど数々のゲームを創りだし、Nintendo Wiiの開発にも携わります。

(1)『What Is Nintendo?』(What Was?)

YL 2.8-3.8
著者 Gina Shaw
出版社 Penguin Workshop
総語数 7,048 語

いまや世界的な大企業である任天堂も、これまでの道のりは平坦ではありませんでした。

任天堂はライバル企業と戦いながら、家族みんなで楽しめるゲーム作りに取り組み、ファミコン、ゲームボーイ、DS、Wii、Nintendo Switchなどを開発します。


(2)『Nintendo Video Game Designer Shigeru Miyamoto』(STEM Trailblazer Bios)

YL 1.0-1.5
著者 Kari Cornell
出版社 Lerner Publications
総語数 2,479 語

世界中で愛されるゲーム「マリオ」シリーズの生みの親、宮本茂氏の伝記。

マンガ、絵を描くこと、ものづくりが好きだった宮本氏は大学卒業後、デザイナーとして任天堂に入社します。

懐かしのゲーム機やその画面のカラー写真が満載。


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