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多読者の強い味方、Oxford Bookworms ~ 英語多読のための読書ガイド~ミステリー
英語学習誌『多聴多読マガジン』で連載している「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト!
多読のプロたちによるおすすめの良書を紹介しているコーナーです。
ミステリー編 ~2023年8月号~
執筆:河出 真美(梅田 蔦屋書店 洋書コンシェルジュ)
多読者の強い味方、Oxford Bookworms
英語学習者の強い味方、それが、レベルごとに語彙・構文などを制限して書かれたグレーデッド・リーダーズです。
数十~百ページ程度の長さの読み物は、一般向けの洋書に手を出す前、英文に慣れるためにはもってこい。今回はその中でも、Oxford Bookworms Libraryからおすすめのミステリーをご紹介します。
まずはLevel 2から Death in the Freezer。
自分よりも両親にかわいがられて育った裕福な弟への憎悪を抱えた女性の運命を描いた作品ですが、ひねりをくわえた結末まで一気に読める面白さです。
次はLevel 4の Brothers in Arms。
一見ごく普通の生活を送っている主人公の少年Finnは、自分たちの置かれた状況に疑問を抱くようになり……。
まるで壮大な物語の序章のようで、読みごたえありの一冊です。
他にも古典的名作 Kidnapped や The Thirty-Nine Steps、 往年の名作 This Rough Magic の短縮版をはじめ、ミステリーファンが楽しめるものも多数含まれるOxford Bookworms Library。
あなたも始めてみませんか?
Oxford Reading Clubというアプリから、手軽にデジタルで読むこともできます。
(1)『Death in the Freezer』(Oxford Bookworms Level 2)
![](https://assets.st-note.com/img/1689645193746-PU4yZApi5K.jpg?width=800)
著者 Tim Vicary
出版社 Oxford University Press
総語数 6,180 語
不遇な生活を送っている姉のEllenの中で、裕福な弟Alに対する憎しみが育っていく。
6,180語で主人公Ellenの抱える弟への嫉妬、憎しみといったどろどろした感情を描き、ひとひねりした結末まで見せてくれる。
著者Tim Vicaryは他にもLevel 3のSkyjack!、Chemical Secretなど、心理描写が鮮やかなサスペンス系の作品を書いていておすすめです。
(2) 『Brothers in Arms』(Oxford Bookworms Level 4)
![](https://assets.st-note.com/img/1690858714812-7Yhyzv3yMn.jpg)
主人公Finnと親友のEllieは自分たちの住む世界の仕組みに疑問を抱いたことから、もはや家族さえ信用できない危険な状況に陥ることになる。
Finnとは決して仲がよいとは言えない優秀な兄Adamははたして敵か味方か、この世界の恐ろしい秘密とは一体何なのか。
1万語超えのボリュームですが、先が気になってあっと言う間に読めてしまうSF風味のサスペンスです。
『多聴多読マガジン8月号』発売中!
![](https://assets.st-note.com/img/1689834297493-olRUbXMOze.jpg?width=800)
8月号では、としまえん跡地に、「ハリー・ポッター」のエンターテインメント施設が誕生したことを記念して、「『ハリー・ポッターと賢者の石』を英語で読む!」という特集を展開しています。
ハリポタ好きな方は、ぜひチェックしてみてください!
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