道後温泉と松山。最高の週末旅
週末土日の1泊2日で弾丸的に道後温泉に行ったらめちゃめちゃ最高だったので、書いていきます。
松山へ
去年は箱根と湯布院に行っていて、今年はGWの草津に続いての道後です。別に温泉めがけて出かけてるつもりではないのだけど、気が付いたら温泉巡りみたいになってきてる!まぁでもだって、どの温泉地も素晴らしいもんね。草津なんて、3か月に1回は来たい…!!と思ったくらいなので、ハマってきているのかもしれない…。
さて、松山と言えば夏目漱石「坊っちゃん」。…のイメージだけど、うちの本棚には三四郎しかありませんでした。
せっかくなのでリュックに放り込んでおいたら、奥さんに奪われて飛行機でずっと読んでいた。
要するに現地のことはほぼ何も知らないので、基本移動しながら次の行先を考えていきます。
道後温泉を巡る
そうこうしているうちに道後温泉に到着。松山空港からリムジンバスで40分ほど。
駅からして素敵です。駅舎にスタバが入っていてここも雰囲気良し(入ってないけど)。すぐにハイカラ通りという道後温泉本館まで続く商店街があって、ここをゆっくり巡っていきます。アーケードになっているので、雨の日でも全く問題なし。
ジュース、ゼリー、ジャム、ドライ、ジェラート、ドレッシング…と、さすが柑橘の国、と感心せざるを得ないラインナップの充実ぶり。柑橘好きの奥さんはこの時点で満足気です。
実はこの時点でまだ昼前の11時くらい。6時起きで朝もろくに食べてなくって腹ペコなので、お昼に向かいます。
通りがかりで飛び込んだので後から知ったのだけど、この「道後の町屋」さん、かつての道後郵便局舎とその奥の局長宅を店舗用に改装したカフェとのことで、雰囲気最高です。しかもパンもコーヒーも自家製らしく超美味しい…!!各種ケーキもあって食べたいけど、まだまだ食べたいものが待っているのでここは我慢です。
アーケードを抜けた先にはカラフルな壁が。実は、道後のシンボルたる道後温泉本館、「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルとしてあまりにも有名だけど、2019年から2024年までの予定で保存修理工事に入っており、今は外側をすっぽりラッピングされているのでした。
いちおう部分的に営業はしていて、今は1階霊の湯(たまのゆ)に入れます。
全体はこんな感じ。向かって左側の壁に描かれているのは白鷺です。
道後温泉には白鷺伝説というのがあって、曰く「太古の昔、すねに傷を負って苦しんでいた一羽の白鷺が岩間から出る温泉を見つけ、足を浸したところ、傷が完全に治り、元気に飛び去った。これを見た人たちは大変不思議に思い、入浴してみると、気持ち良く疲れが取れ、病人もいつしか回復したことから、盛んに利用されるようになった」とのこと。ということで、街の至る所で白鷺を見かけます。
そして道後温泉本館に対して別館もあって、こっちもカラフル。こちらも本館の工事期間中の道後を活性化するプロジェクトとして、蜷川実花の作品が入口広場に広がっています。
道後温泉、アートに包まれて歩くだけですごく楽しい…!!
このプロジェクト、まだまだ続くみたいです。
商店街を抜けたらホテルに荷物を置いて行動範囲を広げます。
歩き疲れたら、そりゃあ食べます、一六タルト。
一六タルトの天ぷら、イロモノ扱いだけど個人的にはこっちの方が好きです。塩を振って食べるとめちゃ美味しい。ホールで買って帰って家で作ろうかと思ったくらい。これを食べないのはもったいないです。
…最高です。。。
2日目、松山市街へ
翌朝はせっかくなので外湯で朝風呂に入りたくて、朝食なしにしてチェックアウト。昨日入らずにスルーした道後温泉別館の方に行きます。
帰りの飛行機が15時台なので全然時間がないのだけど、2日目メインのお目当ては松山城です。
でもその前にまず向かうのは晩翠荘。
大正ロマンあふれるフランス風の洋館でもちろん素敵なのだけど、本当のお目当ては実はそのお隣。
漱石珈琲店 愛松亭。
夏目漱石が英語教師として松山に赴任してきて最初に下宿した土地です。江戸時代には松山藩の家老屋敷、明治になって料理店、骨董店となった家の2階に下宿していたそう。その土地に建つカフェです。
夏目坊っちゃんと夏目マドちゃんという2匹のネコがいて、めちゃめちゃ人懐こく迎えてくれます。2匹とも元保護ネコだったそう。
晴れた爽やかな朝の竹林で食べる県産みかんのパフェ、最高です。
店員さんによると生クリームが好きらしく、隣の席に飛び乗って、食べている間中ずっとじっと見つめられていました。可愛すぎる。
パフェは美味しいしコーヒーも美味しい、ネコも超絶可愛いで最高でした。ネコ派ではないけどこれは認めざるを得ない。超おすすめです。
そして開店直後に行ったからか、ほかにお客さんは全然いなかったので、絶対朝が良いと思います。空気も爽やかだし。
松山城へ
ということで、ようやく松山城へ行きます。
登ったら松山市街から瀬戸内海までが一望できて、見晴らし最高です。
ここに来るまでですでに相当立派なんですが、ここからが本丸。いや、本当に広くて立派で、これまで来たお城の中でもかなり凄かったです。
…凄かったです、というのは、実はここで時間が足りなくなってきてて、泣く泣く本丸の中に入るのは諦めて引き返したから。
また必ず来なければ…!!
ということで、市内に戻って最後に食べるのは名物・鯛めしです。
名物・鯛めしと言ってもですね…愛媛には2種類の鯛めしがあるらしく、鯛を焼いてから丸ごと1匹ごはんと炊き込む「松山鯛めし」と、鯛の刺身をたれにつけてごはんに乗せて食べる「宇和島鯛めし」があるそうで。
個人的にはやっぱり刺身が好きなので、宇和島鯛めしのお店に行きました。
卵にたれを溶いてほぐし、刺身をくぐらせてからごはんにかけて、薬味を乗せて食べます。奥さんは「豪華な卵かけごはんだ」って言ってて、フラットに見れば確かにそうなんだけど、でもめちゃ美味しいです。
本当に鯛が豊富に穫れるらしく、どこで食べても刺身が美味しかったのでやっぱり松山最高です。
ということで、道後温泉・松山旅はこれで終わりです。
夏目漱石・正岡子規や道後温泉のアートをはじめとする物語性・文化性(至る所に句碑や句のポストがあった)、松山城や晩翠荘などの歴史性、柑橘に鯛にじゃこ天にタルトなど全部美味しいご当地グルメ、そして温泉。それらがコンパクトな街に凝縮されていて、1泊2日の移動時間に余裕がない中でも存分に楽しめました。松山最高です。
また行きたいなーーー。
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