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この習慣がある人は要注意!あなたのメンタルを弱くする4つの思考

こんにちは!

こしあんです。

突然ですが、あなたはメンタルが強い方ですか?

「人の言った事など気にもしない」「批判や反対も恐れない!」といった人であれば、この先は読まなくても大丈夫です。
ただ、もしあなたが自分の失敗を長いあいだ悔やんだり、人の言動に傷つきやすい思考の持ち主であるのなら読み進めてください。

今回は、人が打たれ弱くなってしまう心の習慣についてのお話です。


【4つの悪習慣】

自分のメンタルを弱くしてしまう習慣は大きく4つあります。
悲観
②反芻
③ネガティブな心のさまよい
④冷笑的な敵意
です。

一つでも当てはまれば、あなたは自分自身にダメージを与えている可能性があります。

これらの思考は精神的なものだけでなく、細胞レベルで私たちの健康と深い関係があります。
そもそも、ネガティブなことをずっと考えていれば誰だって心も身体も病んでしまいますよね。
また「悲観」と「冷笑的な敵意」などの性格的特徴は、遺伝で決まる先天的な要素でもあり得ると言います。

たとえそうした要素がなかったとしても、こどもの頃にたくさんのトラウマを経験している場合、ネガティブな思いが頻繁に浮かんできても不思議ではありません。
ただ、人は負のスパイラルに陥ることもありますが、これを読んでいるあなたにもレジリエンスという「力」があります。

逆境を跳ね除け、そこから回復する力があるんです。

そのためにも、あなたが「やってしまっているかもしれない」悪い習慣をよく知ってほしいと思います。


【悲観】

あなたは割と物事を悪い方へと考えてしまいますか?
悲観主義の人たちは、簡単に言えば何でもかんでも悪い方に考える思考の持ち主です。
よくわからない状況、曖昧な状況で「何か悪いことが起こりそうだ、、、。」と考えます。

この悲観主義の人たちは最悪のシナリオに備えるのが一番早く、悪い結果を予測するのも早いと言われています。

あまり良いイメージはないかもしれませんが、これは脳の仕事の一つです。
脳は絶えず身の回りの情報をスキャンして過去の経験に照らし合わせ、あなたの安全を脅かすものに目を光らせます。
そうやって自分の身を守ろうとするわけですね。

ただ、悲観主義の人はストレスに遭遇したとき、普通より多くの脅威を感じていると言います。
そのため、仕事や家庭でぶつかった壁が、とても大きく立ちはだかっているように感じます。

だから「頑張って立ち向かおう!」とか「いっちょやってやるか!」という気持ちになかなかなれません。
ちょっとしたことでも大きな問題に感じられます。

そして、小さい頃の環境ゆえに悲観主義になる人もいます。
何かを奪われたり、暴力を受けたり、苦痛を与えられるのが当然の環境で育てば、子どもは悲観的になります。

なぜかと言えば、そうすれば繰り返される失望に傷つかずにすむからです。

”期待しては裏切られる”という行為を繰り返されれば、誰だって「何をやっても無駄だ」と考えたり、常に最悪の事態に備えるために、思考はいつも最悪のものにフォーカスされます。
こうやって子どもは自分の心を守ろうとします。

あなたは「楽観」と「悲観」ではどちらに傾いているでしょうか。

もちろん、楽観過ぎても、悲観過ぎても問題はあります。
楽観過ぎれば危機管理能力がなくなり、悲観過ぎれば行動を起こすことができなくなります。


【反芻】

反芻は上の記事でも紹介しましたが、簡単に言えば「自分の問題を何度も心の中で蒸し返すこと」を言います。

反芻は一見問題解決に必要な行為だと感じられるため、やってしまう人も多いと思いますが、実はこの反芻は実際に問題を解決することはありません。
そう見えるだけです。

この反芻はすればするほど自分を追い込んでしまいます。

ストレスのもとになる出来事が終わっても、それについてクヨクヨ考えている限り、ストレスはあなたにのしかかってきます。
ストレスが体に居座り続ければ、血圧の上昇や心拍数の増加、コルチゾールの増加などが引き起こされます。
ストレスの長期化は体に悪影響しかありません。


もうひとつ「反芻」においてやってはいけないことがあります。

それは、そのストレスを受けたときの感情や望まない思考を排除しようとしたり、無理やり忘れようとすることです。
あなたも「寝なきゃ!」と考えるほど眠れなくなったり、「忘れよう」、「考えないようにしよう」と思うほど、頭からそのことが離れなくなった経験がありませんか?

これを心理学では「アイロニック・エラー(皮肉な錯誤)」と呼んでいます。

社会心理学者故ダニエル・ウェグナーは、人は「何かを考えてはいけないと強く思えば思うほど、その何かはより強くあなたの関心を引くことになる」と言っています。

何か嫌なことがあったとき、「早く忘れよう」とか「ネガティブな事を考えちゃいけない」と普通は思いますよね。
でも、そのように思考を抑制しようとすればするほど逆効果になります。
しかも慢性的にストレスを受けている場合、あなたの脳の資源はすでに枯渇しています。
そのため、そもそも思考を上手く抑え込むことができません。
これがかえってストレスを増やすことにも繋がります。

反芻をする人はよく自分を責めます。

「心が弱いから嫌なことを思い出してしまう」とか、人から言われたことに傷つきやすい自分を弱いと考え、「どうしてできないんだろう」と追い込むことがあります。

最初に言いましたがこの思考は問題を解決することはありせん。


【さまよう私たちのこころ】

マインドフルネスではよく「心が今”ここ”にあること」が重要だとされています。
つまり、今この瞬間に集中することが大切だという考え方ですね。

でも、なんで今に集中することが大切なのか?

結論を言ってしまえば、人の心がさまよっているとき、だいたいネガティブな事を考えるからです。

人間の意識は基本的にさまよいます。
これを読んでいる時でも、誰かと会話をしているときでも、違う事を考えてしまう事ってありますよね。

ハーバード大学の研究で、心の放浪調査と呼ばれる実験が行なわれました。この調査ではスマホのアプリを利用し数千人を対象に「今、どんな活動に従事しているか」「心は何をしているか」「どのくらい幸せを感じているか」などの質問を1日の中のランダムな時間帯に被験者はそれらの質問への回答を求められました。

調査の結果、人々は一日の半分以上の時間を、そのときにしているのと違う事を考えながら過ごしていることがわかりました。
また、今している作業以外のことを考えているとき、人の幸福度は作業に心を集中している場合よりも低くなることもわかりました。

あなたも職場や学校、家にいるとき、漠然とした不安というものを感じたことはありませんか?
「この先どうなってしまうのか?」と考えたり、「この仕事を続けていてもいいのだろうか?」といった事を考えたことがないでしょうか。
健康、お金、教育の悩みといったものは尽きないかもしれません。
ただ、漠然とした不安に答えなんてありませんよね。

いくら考えても答えが出ないために「ああなったらどうしよう」と「こんなふうになるかもしれない」と永遠に考えるはめになります。

もちろん、”さまよう心”というものは創造するきっかけにもなります。

でも、嫌なことを思い返すばかりなら、心が晴れることはありません。
そればかりかさらにストレスを増やすことになります。
心をさまよわせるなら「創造的」なことを考えているときにした方がよさそうです。


【冷笑的な敵意】

この冷笑的な敵意は簡単に言えば、何かあったとき「誰かのせい」にして、そこに怒りを覚えることを言います。

たとえば、何か列に並ばなければいけなくなったとき、「あの長い行列に並ぶのは嫌だな」と考えず、「あそこにいる人がわざと早足できたせいで順番が遅れた。本当だったら私が先だったのに!」と考えたりします。
そして、腹を立て、自分の前に立っている人物に文句を言ったり、嫌な表情を浮かべたりします。

また、夫婦のやり取りでも聞くことがあります。

夫は仕事が終わりクタクタになって帰ってくると、部屋が散らかったままでした。
今日中に片づけると約束した妻はそのとき全く違うことをしていました。

あなたが夫の立場だとしたらどんな反応をするでしょうか?

多くの人は“イラっと”するかもしれません。
仕事の疲労、片づけられていなかった驚きと怒り、もしかしたら妻はサボっていたと考えるかもしれません。
もしくは、約束したことをわざとやらずにいるように感じられたかもしれませんね。

こういう時、大抵の人は妻に強く当たってしまいます。
でも妻が部屋を片付けていなかったのは、「心臓病の夫(あなた)の療養食づくりに忙しかったから」だとしたらどうでしょう。
それでもあなたは「部屋を片付けるのが先だ!」と考えるでしょうか。

人って自分に余裕が無いときほど、どうしても目に入った情報だけで物事を処理しようとしますよね。
「自分が言った事をやっていない」➡「なんでだ!」で思考を止めず、「何かあったのかな?」と考えることができれば、そこまで腹を立てることはないかもしれません。

私はこの冷笑的な敵意をコンビニで感じたことがあります。
コンビニって店舗によってレジの並び方が微妙に違いますよね。
中央に並んで、空いたレジに次々と流れていくパターンもありますが、最初っからレジごとに並ぶところもあります。
そして、たまにですがどこに並んで良いのかわかりづらい店舗もあります。そんな店舗で旅行者でしょうか、よくわからずにその時空いていたレジにスッと入り込んだ人がいました。

普段なら、店員さんに並び直すように言われることもありますが、そのときはそのまま会計を済ませてしまいました。

この時私が思ったのは「ここのレジって並ぶところがわかりづらいよね」という感想だったんですが、後ろの人は「割り込みやがって!」と思ったのでしょうか、舌打ちをしたり小言をいったりしてとても不機嫌になりました。

この冷笑的な敵対心テストで高い点を取った人は、代償行為のように過食、タバコの吸い過ぎなどに走ることが多く、心血管系疾患や代謝異常による病気にかかりやすく、早死にする率も高いそうです。

まあ、何でもかんでも人のせいにして常にイライラしていれば、そうなってしまうのも不思議はありませんね。


【打たれ強さとは?】

これら4つの悪習慣のうち、一つでも思い当たるものがある人はそれを変えたいと思うかもしれません。
でも、何十年もその考え方で生きてきたのに急には変わりませんよね。
大切なのは思考そのものの変更を求めるのではなく、自分の考え方との付き合い方を変える手助けをすることです。

たとえば、仕事で失敗して「私はどうしてこんなこともできないんだ」といったネガティブな思考が出てきたとします。

今までは「そんなこと考えちゃいけない」と浮かんでくる思考を無理やり沈めようとしたり、何度も繰り返し失敗を思い出しては自分を追い込んでしまうというパターンを経験してきたと思います。

そもそも、このような感情は浮かんでは沈むを繰り返すものです。
その度に考え方を変えようとするのはエネルギーも使いますし、なかなか変わらない自分自身に絶望することになります。

そうではなく、ネガティブな感情が浮かんできたとき、今までとは違う対応をすることを心がけてください。

これらの方法については「幸福になりたいなら、幸福になろうとしていけない」(著)ラス・ハリスの本が良いかもしれません。
具体的に自分の感情との向き合い方が書いてあるのでお勧めです。

また、感情に関する記事も最後に載せておきます。


最後に

あなたは「打たれ強さ」という言葉からどんなことを想像しますか?

言葉の意味としては、打撃や衝撃に耐える強さのことや精神的に屈しないさまを言います。
どんな攻撃もはね返す、鋼の肉体、鋼の精神といったものを想像する人も多いでしょう。

ただ、私の場合ちょっと違います。

精神的な打たれ強さとは、どちらかというとそれを吸収してしまったり、いなすのが上手い人を「打たれ強い」と感じます。

何か言われたとき、グッと耐えてしまう人が多いと思います。
ひたすら我慢し、「どこかでストレスを発散させる」といった方法を取っている人も多いのではないでしょうか。

以前、私が働いていたところに、すれ違い様に舌打ちをする人がいました。
普通なら「何だコイツ!」となりますよね。

ただ、職場の知り合いはちょっと反応が違いました。
同じように舌打ちされる度に「ご褒美貰っちゃった♬」と言って軽く受け流していたんです。
もしかしたら本当にご褒美だったかもしれませんが、「そういう考え方もあるんだ」とびっくりしたことがあります。

受け取る情報は一緒でも消化の仕方はひとそれぞれ違います。
落ち込んでも這い上がってくる人って、ユーモアがあったり、受け流し方が上手いように感じます。

何でもポジティブに考えるのはおススメしませんが、ネガティブな事ばかり考えていても上手くいかないし、寿命も縮まります。

ぜひあなたに合ったバランスを見つけて欲しいと思います。


【おすすめ記事】

今回はここまで

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参考にした資料(主に読んだ本)をもとに考察したもので、私の主観が多分に含まれています。
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