きょうのやなこ

「今日あったいやなこと」を綴ります。やたらに傷つきやすくて、些細なことに感情を支配され…

きょうのやなこ

「今日あったいやなこと」を綴ります。やたらに傷つきやすくて、些細なことに感情を支配されるわたし。人とはなるべく関わりたくない。そうはいっても、社会のなかでなければ生きていけぬ。思考のクセ、みたいなものに気づけたら、少しは心がととのうかしら。

最近の記事

うっすら滲むくらいがいい。

夏がくる。 ネイルの色を変える。 透き通ったむらさき。 玉虫の羽のように、足の指先で光る。わたしの小さなお守り。 この頃、足にだけネイルをする。 それでいて、つま先のよく見える靴はもうほとんど履かない。 だからこのうつくしい色は、わたしのためだけにあるのだ。 傍からみればわたしは、きっと「男の子みたいな女のひと」だと思う。 でも、よく似た色のリップは増えていくばかりで、 シャンプーも洗剤も天然の精油の香りじゃなきゃ嫌で、 うつくしい、レースの下着を身に着けるとうっとり

    • どこかの宇宙で、わたしとあなたは親友だったかもしれない

      みんな生きている。 私にとっては、「みんな死ぬ」というより、忘れがちなこと。 私にみえているあの人は、ほんとにほんとの横顔だけ。 好きか嫌いは一瞬のできごと。でもそれだけじゃない。 嫌いなあなたのことも、愛しく思ったりしています。嘘じゃありません。 そしてやっぱり、等しくどうでもいい。 そしてやっぱり、美しい。 私は、きっとこれが恋しかったんじゃないかと思う。 わざわざ肉体をもってここにいる私。 ね。 そうなんでしょう?

      • シャワーにすべてを溶かして眠る

        悲しい映画を観た。 気持ちが、沈んでいく。 少々悲劇的に描きすぎではないかと思いつつ、 ここまで強烈でなければ届かないのかもしれない。 一般受けする映画というのは、何かしらどこかしら派手であるような気がしなくもない。 わたしのような、 映画ひとつでその日の感情が支配されてしまうような者は 少数派なんだろう。 落ち込んで仕方がないので、シャワーを浴びた。 たくさんの人に会った日や、感情・思考がぐちゃぐちゃしているとき、 わたしはいつもより時間をかけてシャワーを浴びる。

        • 内腿をつたう赤

          「自分で考えているつもりのことも、結局はすべてあやつられているに過ぎない。」 生理が来るたびそう思う。 ものすごく眠いし、常になにか食べていたいし、どこかにいってしまった性欲すらカムバック。情緒は地に落ちる。 女性は成仏できないとかいう仏教思想は こういう理由なのでは、と思ったりしながら頭痛薬を流し込んだ。 どうしようもなくジャンキーなものがほしい。カップラーメンだのポテトチップスなどをもとめて街へ。 買い物かごにほうりこんで、レジのお姉さんに いや違うんです、いつも

        うっすら滲むくらいがいい。

          わたしもまだ恋をするらしい

          最近、キャンドルを灯していない。 少し前まで私は恋をしていた。 叶えてはいけない恋だったけど、落ちてしまったものは仕方がなくて、 私の脳はチンパンジー並みになった。 一日中、想っていた。 言葉を交わした日は、その端々に一喜一憂した。 友人が、最近占いに行ってきてさ、と言う。 タロットがよくあたって、驚いたらしい。 タロットねえ。ふうん。なんだかあの怪しげな雰囲気がわたしは好きではなくて、足を運ぶのは気がひけた。でもちょっと、興味がある。 YouTubeに、タロット動

          わたしもまだ恋をするらしい

          今日のいやなこと(2)

          電車がどこかの学生の集団でいっぱいで、騒がしかったこと。 引率らしき大人は、平気そうな顔でへらへらと女子生徒と話していたこと。 そしてその反応が、明らかに嫌われている人へのそれなのに、 まったく気づく様子もなく、話し続けていたこと。 階段をふさぐ、悪ぶった少年。 私が前を通るとき、うれしそうに卑猥な言葉を口にする。 哀れ。 人が並ぶ列の途中を、平気で横切る人。 後ろを通れ。もしくは、一言いってから通れ。 今日は、いやなことがこのくらい。いい日。 陽ざしがすこし、痛み

          今日のいやなこと(2)

          今日のいやなこと(1)

          季節の変わり目だからか、最近肌が乾燥している。 保湿を念入りにしたら、今朝の肌がなんだか爬虫類のような艶をまとっていたこと。 心なしか、赤みも増しているように思われること。 そしてそのせいか、何をきてもきまらないこと。 最近のわたしは、ジェンダーレス女子に肩をならべる勢いで少年化しているので、電車でなんかジロジロみられたこと。 もしかしたら、「あら、かわいい男の子」と思われたのかもしれない。そういうことにしておく。 隣にいたおばさんが、飴をガリガリ噛んでいた音。 前に

          今日のいやなこと(1)

          はじめまして、note。

          3年前、私は失踪した。 財布と着替えだけをリュックにつめて、「ちょっと気分転換してきます。しばらくしたら戻るので、探さないでね。」的なメモを置いて、出た。 うそばっかり。死のうと思っていた。 とまあ、こんなことがあって(無事生きたまま保護された)、そのまま今も私はどこかおかしい。 「普通、みんな」から見てそれはおかしい、ということなのだけど。「普通、みんな」なんてものが、そもそもあるのか?とも思う。 どこまでが許容範囲で、どこからが病的なのか、その境目はよくわからない

          はじめまして、note。