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内腿をつたう赤
「自分で考えているつもりのことも、結局はすべてあやつられているに過ぎない。」
生理が来るたびそう思う。
ものすごく眠いし、常になにか食べていたいし、どこかにいってしまった性欲すらカムバック。情緒は地に落ちる。
女性は成仏できないとかいう仏教思想は
こういう理由なのでは、と思ったりしながら頭痛薬を流し込んだ。
どうしようもなくジャンキーなものがほしい。カップラーメンだのポテトチップスなどをもとめて街へ。
買い物かごにほうりこんで、レジのお姉さんに
いや違うんです、いつもはちゃんと自炊してましてですね、こう見えて料理はけっこう上手なんですよ、と心の中で言い訳した。
絶対、明日のお肌はとんでもないことになる。
(わかっている。だから休みの前日にだけ、この愚行をはたらく。)
翌日の朝のわたしの顔は、それはもう。
ちょっとしたフェスが開催中だった。合掌。
まあ、生きてるって感じでいい。
血をみるから余計にそう思うのかもしれない。
どんなに頭でっかちになろうとも、わたしたちは「ただの」人という生き物なんです、調子に乗るでない、と戒められているような。
でもそんなことされなくたって、わたしは取るに足らない存在だと自覚しています、ですからもう少し、この痛みやなんやらを軽くしてはくれませんか。誰か知らないけど、この世界を観測しているあなた。
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