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経理は苦手でも社長さんなら抑えておきたい資金繰り表とB S、P Lとの関係

中小企業の社長さんと会社の数字に関する話をしていると、決算書の貸借対照表(以下「B S」 )や損益計算書(以下「P L」)よりも、資金繰り表の方がより深く分かっていただけるのを感じています。

一方で、銀行などに借入を申込する際には、決算書や月次の試算表の提出を求められます。その際、細かい点は別にして、資金繰り表とB SやP Lとの関係を構造的に知っておくと、「この社長はちゃんと会社の資金繰りのことが分かっている」と銀行員からも見てもらえます。これは銀行と交渉を行う際にも大きなプラス材料です。

そこで、今回は毎月会社の資金繰りを把握して、できる社長と周囲からも思ってもらえるようになるために、「中小企業の社長が知っておいた方が良い、資金繰り表とB S、P Lとの関係」を解説したいと思います。

なお、最初にお断りしておきますが、この記事は「経理はあまり得意ではないけれど、会社の資金繰りのポイントを把握したい社長」さんに読んでいただくことを前提として書いております。

このため、勘定科目や仕訳の仕方など経理的な正しさよりも、数字を整える上での分かりやすさに重点を置いていることを予めご理解いただいた上でお読みいただければ幸いです。


資金繰り表は各社各様

決算書や試算表は市販の経理ソフトを利用すれば作成できます。しかしながら、資金繰り表については、「これなら大丈夫!」という汎用性のあるソフトウェアがないため、多くの会社ではエクセルなどを使っているケースが多いのではないでしょうか。

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