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うつかなと思ったら男性更年期を疑いなさい~テストステロンを高めて「できる人」になる!~

著:堀江 重郎
2022年5月15日


 


●10分読書●
●あらすじ

「最近やる気が起きない」「朝勃ちがなくなった」「眠れない、朝起きれない」これら思い当たることがあれば背景には「男性ホルモン」が関わってる。40歳を超えると男性はホルモンバランスの影響で様々な内外的な変化が起こる。それが“男性更年期”である。一般に更年期は女性特有というイメージがあると思われるが実際は男性にも多く当てはまり、ただ当の本人は「うつ病」「体調不良」と決め込んでしまっているのだ。その場合は「ホルモン治療」を推奨しているが、「ホルモン治療」というと「勢力増強」と思い込む方もいると思うがそれは大きな誤りであり、本書では「男性の更年期障害」と「男性ホルモン」についての啓発書である。
 

●感想

まず第一に、男性の更年期があるということに驚きだった。しかし社会にでて回りを見渡すと上司が異様に常に怒っていたりしていた環境にもいたので何となく当てはめてしまった。しかし今後は自分が当事者となった場合にいかに早くにLOH症候群の疑いに気づけてメンズヘルスケアに診療いけるかが今後の100年社会にとって大切だと実感した。僕たちの世代は間違いなく60歳で定年なんでならない為にいかに何歳までも元気にハツラツとした生活を送れるかが非常に重要だと実感した。これはその始まりの本であり、今後もっと勉強して知識を加えていこうと思う。
 

第一章 うつ病の多くが「テストステロン不足」だった

まず第一に女性の更年期障害はよく知られているだろう。閉経期(40代後半~50代頃)に女性ホルモン(エストロゲン)の量が減り、これが自立神経に影響を及ぼしさまざまな症状がでるのが更年期障害である。男性にも更年期障害に似た症状が存在しするのはご存じだろうか。ただ認知度が低い為に「これって男性更年期障害?」という考えに至る人が少ないのが現状である。そして、女性と決定的に異なるのが、女性の場合は閉経期前後の約10年間に起きる一過性の症状と言われているが、男性の場合はそのような境目が無く、男性ホルモンの減少に伴う「病気」であり、改善する努力をしないと回復しないことが非常に厄介であると指摘している。男性医学の専門医はこれを“LOH(ロー)症候群【late-onset hypogonadism、加齢男性性腺機能低下症候群】”と呼んでいる。早いと30代から発症し、60代で20%、70代で30%ほどと推定されている。
先ほどから挙げている男性ホルモンとは数種類あるが代表的なのが「テストステロン」である。テストステロンは男性らしい身体や行動などを司るホルモンですがその他に“ヤル気、判断力、決断力”といった精神面でも大きく作用してくるホルモンである。
ちなみに「うつ病」と「LOH症候群」は密接に関わっているものの異なる部分もある。まず、テストステロン値が低い場合はうつ病に発症しやすいし、中高年のうつ病患者はテストステロン値が低い傾向にある。しかし、例えば「うつ病」と診断された為に抗うつ剤などを使用しても回復しない場合はテストステロン値が低い傾向にある。抗うつ剤はマイナスからゼロに持ってくることは可能だが、ゼロからプラスにもっていくには抗うつ剤ではなく、テストステロン値を上げることが求められる為であるからだ。
 

第二章 できる男ほどテストステロン値が高い

まず、テストステロンはチャレンジ精神や冒険など自分の世界を広げることに関係しており、公正性や大義といったこと、いわゆる「男らしさ」「男の魅力」はテストステロンが影響することが大きいと実証されている。上記が強い場合、嘘などもつかず協調性もあることからいわゆる“モテる”という状況になってくると言う。ちなみにテストステロンが高いかを外見で判断する一つの指標として「人差し指と薬指を比較して薬指が長いほどテストステロンが多い」と言われている。根拠もあり、指の骨にはテストステロンのレセプラター(受容体)が存在するのだが薬指はテストステロンが強いほど特に発達すると言われている為だ。
テストステロンを上げる方法はいくつかあるが、本章の冒頭で紹介した状態に持っていく為に「認められる」や「鼻の下を伸ばす」といったことは医学的にも重要で有効である。要は自分の存在意義が社会的に認められた時にテストステロンが高まる為、綺麗な女性に言い寄られるということは自分が認められていると捉え、テストステロンが高まるということである。それは例えば職場に限らず大人になって所属するコミュニティにおいても自分が「認められる」環境が存在する場合はテストステロンが高く維持できるという。
なお、テストステロンは「日内変動」といって1日のうちに分泌の量が変化します。寝ている時、深夜1時から3時くらいまでの間からテストステロンの製造がはじまり、寝起きの朝が最も高く、そして夕方になるにつれて減っていく。その為、思い切った決断をする際は朝に行うことがおススメであると著者は説明する。だからこそ世間でも“朝活”と流行っているが男性医学的にも理にかなっているという訳である。また、ストレスがかかる生活は圧倒的にテストステロンが減少するという結果も出ている為、注意する必要がある。なお、テストステロンが低い人の特徴は以下だ。
・小言が多い・ちょっとしたことで腹を立てる・新聞を読まない・世の中に関しが持てない・昼夜を問わず頻尿である・何をするにも億劫である等…

第三章 健康の秘訣はテストステロンにあり

アメリカでは「HONDAさん」がよく運びこまれる。HONDAというのはモデルケースで
H hyper tension 高血圧
O obese 肥満
N non-compliance わがまま
D diabetes 糖尿病
A adult 大人
という頭文字をとったものでいわゆるメタボであったりそのような類を総称しているアメリカのスラングです。こうならないように以下の項目が強く推奨されます。
①睡眠時間の確保②食事の改善③運動
 
ここで皆さんが気になる、最近「朝勃ち」がの調子はどうだろう?テストステロンのみならず自立神経も関係するほどの“健康のパロメータ”なのである。神経には緊張している時に優位になる交感神経とリラックスしている時に優位になる副交感神経があるが睡眠時は副交感神経が優位になり、勃起減少が起きているという。しかし目覚めると交感神経が優位になり勃起が収まるのか健康体である。朝勃ちが起きるというのは充分にテストステロンがあるということとストレスなく交換神経のコントロールが行われ、質の良い睡眠が起きていることが要因となっている。だからこそ朝勃ちが非常に重要であるのだ。50代以下で月に1度も朝勃ちが起きない場合はホルモンに支障があるというより内臓に疾患がある可能性が高い為、病院に行くことを強くおススメする。なお、射精も身体にとっては大きなストレスである。勃起をしている時は副交感神経が優位でありリラックスしている状態だが、射精をする瞬間に交換神経が優位になり、体内では大量の活性酵素(フリーラジカル)が発生する。この酵素は老化を早める(肌科学的にもフリーラジカルは大敵)為に射精は大切にすべきなのです。

第四章 ドクター堀江のテストステロンを上げる10か条

①適度な運動
 筋肉が刺激されるとテストステロンが分泌されやすくなるものの激しい運動はかえって消費してしまう人もいる為、可能であれば運動後に病院で計測できるとベスト
②仲間とともに行動する
帰属意識が大事でチームを組んで行動するとテストステロンが上がる傾向にある。だからこそ体育会系は大人になっても当時にチームを大切にすることが多いのだ
③ストレスを解消する
とにかくストレスがあるとテストステロンが下がってしまう。お風呂やマッサージ、アロマなどを用いてリラックスすることが強く求められる
④夜更かしをしない
途中でテストステロンは夜中の1時~3時に製造が開始されると伝えたので理解できると思うが、その時間帯にしっかり寝ることが大切である。理想は6~7時間である
⑤女性と接する
テストステロンは「魅力ホルモン」でもあります。女性と話すだけでも増加すると言われ、その為であればスナックやキャバクラで話すことでも十分に効果を得られるという。
⑥学生時代の友人と会う
会社の利害関係に無いコミュ二ティでは過去の楽しい想い出に花を咲かし有意義な時間を過ごすということはストレスを解消させテストステロンを向上させるという。
⑦パワースポットに行く
世間一般的なパワースポットではなく、自分の気持ちが上がる又は想い出の場所に行くことでリラックスができテストステロンを増やすことができるというものだ。
⑧海に入る
海に入るということは非常に有効である。なぜなら海というのは常に大小の危険にさらされる為に戦闘態勢で常にいることから本能的にテストステロンが上がるという訳だ
⑨クサイor良い臭いが大事
どちらにせよ臭いを感じることが身体の神経を尖らせテストステロンを上げる働きがある
⑩ゲームをする
意外と言われるかもしれないがゲームをすることで社会的な競争とは別の世界で頂点をとろうと意気込む為にドーパミンが発生され結果的にテストステロンの発生を促進してくれるという。
 

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