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〔6〕【社長必読】《社長》が気まぐれで〔社員〕の仕事を手伝うな!

社長や役員、管理職など、
俗にいう偉い人がオフィスや現場に顔出すことは、
とても大切なことですが、
まさか、「俺が手伝ってやるよ!」なんてことが
親切だと思っていませんか?
 
社員達は、愛想よく
「ありがとうございます。でも大丈夫ですよ!」
と答えてくれるだろう。
 
それを、
社員が遠慮していると勘違いして
「いいからいいから。」
と言ってしまっているのであれば、
私がその社員を代弁して、
あなたに伝えましょう。
 
「良い迷惑です!
黙って社長室で作業するなり、
出かけるなりしてて下さい。

余計な仕事が増えるだけだし、
やり方説明したってどうせ間違えるでしょ!」

 
と思われてます。
 
COOは、
経営陣と現場の架け橋ポジションだから
現場のことを把握しているので、
手伝って良い場面もありますが、
日頃、まったく現場に携わってない上層部に
手伝われても迷惑!!
というのが社員の本音です。

 
あなたは邪魔なんです!
偉い人達って現場からしたら
視察に来るだけで迷惑です…

 
※私もCOOとして、
この現実を理解するのには、
長い時間がかかりました笑
良かれと思ってしていたことが、
結果として社員の仕事を止めてしまっていましたね…
 
社長が意気揚々と現場に出て
手伝ったり、余計なことを言いだして、
社員の効率を下げないように
止めることがCOOの役割だったりします!

 
 
まさに《エッセンシャル思考》が重要で
増やすのではなく減らすのです!
この場合は、
社長の手伝いという労働力を増やすのではなく、
社長の無駄な労働力を減らす!
その方が効率が遥かに良いということです。

セッション1: 社長が現場に介入するとロクなことが起きない

社長が気まぐれで現場の仕事に手を出すことは、
一見するとサポートになるように見えるかもしれません。
 
しかしながら、
実際は残酷なもので、
現場の社員は社長にそんなことは求めていません!
 
社長には経営陣としての意思決定、
リーダーシップを発揮して欲しいだけ
で、
作業は手伝って欲しくないというのが、
社員の大半の声です。
 
なぜなら、
社長は余計なことをするだけだから…

◇悪影響その1:プロジェクト進行の邪魔

社長の不意の介入は、
計画されていたプロジェクトの進行を
遅らせる原因になり得ます。
 
例えば、
あるチームが数週間かけて
練り上げたプロジェクト計画があった。
 
そこで社長が
「大変そうだから、
現場を手伝ってあげよう!」
と思い立った。
 
そこで、
練り上げて完成間近だったプロジェクトに対して
「こうした方が良いんじゃないか?」
と言い出してしまう事態に!
 
社長が最終段階で変更を提案すると、
これまでの努力が全て無駄になります。

 
その結果、
チームは再計画を余儀なくされ、
プロジェクトが遅れることになります。
 
良くないと思っても、
「それは良くないと思うんで、
現場には来ないでください!」

言える社員なんてそうそう居ないのです…

社長の声は絶対なので
どんなに良くない提案であっても
「それは良いかもしれませんね…」
答えるしか出来ないんです!

ちなみにですが、
それをわかってあげられる社長は、
社員からの信頼されている人望ある社長です

◇悪影響その2:創造性と自立性への影響

経営陣の介入は社員の創造性と自立性を阻害します。
 
社員が自らのアイデアや解決策を考える機会を奪うことになり、
これは長期的に見てチームのイノベーション能力を
損なうことにつながります。
 
自分たちのアイデアが常に社長の介入で覆されると感じると、
社員達は新しいアイデアを提案する意欲を失います。
 
 
◇悪影響その3:余計な手伝いをしたせいで生産性が下がる
間違った手伝いは、
実際には生産性を下げる主要な要因です。
 
社長が現場の具体的な作業に関わることで、
社員達は自分の仕事を中断しなければならなくなります。

 
このような中断は、
タスクの完了に必要な集中力を妨げ、
結果として全体の生産性を大きく低下させます。

 
『これに気づいていない邪魔な社長がいかに多いことか…』
このことは特に中間管理職の方であれば、
大きく頷いてくれていることでしょう。
 
社長の「手伝い」が専門的な知識やスキルを欠いている場合、
その作業は後で修正が必要になるので、
さらに時間とリソースの無駄につながります。

セッション2: 現場のリーダーに任せるって言ったらなら黙って任せろ!

これが出来ない社長やCOOが意外と多い!
 
口では
お前に任せた!期待しているから頼むぞ!』
と言ったクセに、
あれはどうなってる?』
こうした方が良いんじゃないか?』
と言い出してはいないだろうか?
 
そこで
リーダーの身になって考えてみましょう→

「うるせぇ!任せるって言ったんだから黙ってろ!」

「ごちゃごちゃ言うなら最初から言えや!

お前が自分でやれ!!」
 
と思ってしまうのは当然ですよね。
 
もちろん、
『だってちゃんとやっているか不安だし…』
と思ってしまう気持ちもわからなくはないですが、
それなら、そもそも論として
任せられない人物をリーダーに任命してはいけません!

自分の中で
「こうして欲しい」というものが
明確にあるのであれば、
最初から言語化して的確な指示をすべきで、
曖昧なことを言ってリーダーを右往左往させてるのは
マネジメントとは言いません!

セクション3:マネジメント力=作業を手伝ってあげることでは無い!

こんな社長、COOは、
現場にとっては邪魔なことしかしない傾向が→

「かまってほしい」
「社員に必要とされたい」
「慕われる経営者になりたい」
「俺は社長の為のNo.2と言いながら
トップの座を狙っている自我の野心があり過ぎる奴」

 
これらの気持ちを持った経営陣が、
現場を手伝おうとするとロクなことが起きません!
 
一見、
マネジメントという言葉はカッコいいので、
花形の仕事に見えますが、
実際は物凄く地味なもので、
自分が主人公のつもりでマネジメントをしようとすると、
ほとんどの場合は失敗に終わります!

 
誰もついてきません…
※カリスマ性がある人は別ですが。
 
マネジメント《する側》ではなく
《される側》を主人公として考えられない
社長の会社は拡大しません!
 
そういう会社は、
いつまでも社長とナンバー2が、
働き続けなければいけないマンパワー経営を
余儀なくされます。
 
※心の中では
「俺の会社だ!」と思っていても良いですが、
公の場では「君たちの会社だ!」
と言わなければいけないんです!
 
いくらAIが発達しようと、
機械化、自動化が進もうと、
お金を払うのが人であるのが経営という
基本原則が変わらない限り、
対人間の気持ちを考え続けなければいけません。

親のおせっかいが鬱陶しいと思ったように、
あなたも社員からおせっかい!
と思われているかもしれません…
 
「社長は余計なことしなくていいから!」
社員一同から言われているかもしれません。
 
逆に言うと、
社長が全部やらなければ回らない…
というのであれば、
社長が病気になったら、
その会社は潰れるということなので、
今のうちに土台作りに励むことをオススメします!

コンクルージョン:社長は経営に専念してくれた方が現場は平和で円滑に業務が進められる。

経営陣、
特にCOOや社長がチームの日常業務に直接介入することは、
長期的に見ると良い効果は期待出来ないでしょう…
 
もちろん、
現場の士気が下がっているから!
などの明確な意図をもってやる分には問題ありません!
 
自分が主人公になりたい!
という気持ちで社員の邪魔をするな!
というのが、
今日の話の本質になります!!

 
社員の自主性と創造性を阻害する原因が
社長本人となることが多いという現実を知りましょう。

 
経営陣の役割は、
日々の業務に介入することではなく、
むしろ以下の点に集中した方が健全な経営に繋がります。
 
◎ビジョンと目標の設定:
組織の長期的な目標とビジョンを明確にし、それを社員と共有する。
 
◎サポートとリソースの提供:
社員が目標を達成できるように、
必要なリソース、情報、サポートを提供する。
 
◎自主性の促進:
社員が自らの能力を最大限に発揮できるよう、
自主性と創造性を促進する環境を整える。
 
 
特にCOOは、
今日の内容を踏まえて、
『出たがりの社長を止める!』というのも
大事なお仕事ということをお忘れなく笑
 
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今日のテーマは、
慕われていると勘違いしている社長にとっては、
耳が痛いお話。

そんな社長に困っていたCOOにとっては、
あるあるのお話だったと思います笑

うちの社長がこのタイプで困っていた!という
社員の方はさりげなく、
今日のnoteを社長に読ませてみては
いかがでしょうか?笑

COOをはじめ、
右腕、ナンバー2、管理職になると、
社長の想いがわかるが故に、
張り切って現場を手伝おうとしている姿を
止めるのは切ないかもしれませんが、
社員のために人肌脱ぐことも、
時には必要かもしれません。

社長さんへ、
『自分は大丈夫!』
と思っているかもしれませんが、
今日をきっかけに、
冷静に現実を見つめてみて下さい。

COOをはじめ、
経営者、次世代のリーダー達が
職務を果たすために少しでもお役に立てたら幸いです。

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