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未来都市「ウーブン」 トヨタのスマート・シティ構想から実現まで

本日、国家プロジェクト級の街づくりが本格始動しました。

それはトヨタ自動車が「Woven City(ウーブン・シティ)」です。

未来都市として、本格的にトヨタ自動車が動きはじめました。

今回はトヨタのウーブン・シティというスマートシティ構想から学んだ企業としての在り方について書いていきたいと思います。

次世代型のスマート・シティの構想・開発から実現まで

 トヨタ自動車が未来の技術開発のためにつくる実験都市「ウーブン・シティ(Woven City)」の建設が23日、富士山のふもとの静岡県裾野市で始まった。自動運転や人工知能(AI)などの先端技術を住民が実際に使って暮らし、実用化につなげる構想。2025年までに入居が始まる予定だ。自動車メーカーが街をつくる異例の取り組みになる。
 自動運転車やロボット、住宅など、モノや人がインターネットでつながり、集めたデータを活用して最適なサービスを提供するスマートシティーをめざす。最初は子育て世代、高齢者ら約360人が住み、将来は2千人以上が暮らす街にする構想だ。

自動車会社のトヨタ自動車が、未来都市の建設に向けて着工しました。

自動車メーカーが街をつくるという異例の取り組みです。

自動運転、AI、、5G、ロボティクス、住宅、IoT、ビッグデータ活用などの様々な最先端技術・サービスを提供するスマート・シティを構築します。

建築材としての木材の採用、太陽光発電、燃料電池を使った電力インフラ、雨水のろ過システム、センサーやAI(人工知能)を使った住民の健康管理などの構想も披露した。

地球環境への配慮、センサーやAIを活用した住民への健康管理などの構想もあり、SDGs(持続可能な開発目標)を実現するための次世代のインフラを駆使した街づくりとなっています。

街中が先端技術で成り立つ世界になり、言わばドラえもんの22世紀のような世界観を実現するのもそう遠くない未来だと言えます。

ある意味、小さい頃から夢を見ていた空想上の世界が現実の世界へとなろうとしています

遠い未来の話だと思っていたものも向こう数年で実現でき、これまで空想上の世界だったところをトヨタ自動車が先陣を切って実現に向けて動き出したことにとても意義があると思います。

「未来を考える」ではなく、実際に「未来を創る」動きをしているのです。

もちろん、このような巨大プロジェクトをいくら超大手企業とはいえ、開発から実現まで1社で完結できるかというとそうではありません。

さまざまな企業と提携しているからです。

企業と企業のチームビルディング

「それは“時間”です。未来はそこまで来ています。今動かないと10年先の未来に差がついてしまいますので、自分達の土地、自己資金、さらに『未来をつくりたい人、この指とまれ!!』とパートナーも自分達で集めることにしたわけです。

企業間同士でパートナーシップを組み、事業の出資・資本提携・協業を実施しています。

これまでこのような巨大のプロジェクトは一つの民間企業が先導して行うことは珍しく国家が先導していたものでした。一方で、トヨタ自動車の豊田章男社長は、「未来をつくりたい人、この指とまれ!」というかたちでパートナーを自ら集めています。

私自身、事業を立ち上げていくにあたって、起業を志した当初からチームビルディングが何よりも大切だと経営の師から教わってきました。

起業前から同じ志をもった本気の仕事仲間を創ってきました。
「人」「人」でチームを結束していたからこそ、起業後も「企業」「企業」同士でチームを結束していくことに繋がっていきます。

企業とはいえ、ひとりひとりの個人の集合体であるからこそ、その企業を牽引する経営者同士で手を組んでいくことが、より大きな事業の発展に繋がっていくと思います。

起業後に大切だからこそ、起業前からもしっかりとチームビルディングを徹底的に行なって、より多くの志が高い仕事仲間を創っていくことが大切だと学ばせていただきました。

事業体制のフルモデルチェンジ

 章男社長は「自動車メーカーからモビリティカンパニー」へのフルモデルチェンジです。
 つまり、クルマというハードだけでなく、クルマを使った生活、つまりソフトもカバーすることがモビリティの追求であると。Woven Cityもその一つになりますが、その本質を説いていくと、ヒトが幸せになる物やサービスを提供すること、つまり『幸せの量産』に辿りつくのです。
出典元:なぜトヨタが国家級プロジェクトを実現? 「Woven City」計画始動! 未来都市実現に向けて一歩前進(くるまのニュース)

かのアマゾンももともとは書籍の通販会社と言われていたところから、今はネット通販の世界最大手でありながらクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の世界トップシェアを誇っている巨大企業になっています。

トヨタ自動車ももともとは一つの自動車メーカーであるところから、自動車というハードだけではなく、人々の生活にまで入り込んでいくためにさまざまなサービスを展開に向けて動いています。

このように企業の発展のためには常に企業体制の変化が必須となってくると思います。

おわりに

今回のトヨタ自動車の「ウーブン・シティ」の着工に関して、企業としての在り方、これからの時代で勝ち残っていくために大切な姿勢を学ばせていただきました。

一つの企業だけではなく、多くの企業と提携するという企業間のチームビルディングをしていくこと、ニューノーマル、SDGs、デジタル化に対応した柔軟な企業体制の変化が求められる時代です。

「ウーブン・シティ」ととても夢のある話ですが、実現させるのも最早間近と言えるでしょう。

経営者として描いたことを実現していくことが大切だと思いますし、これからの事業の発展に向けて学ばせていただきました。

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