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事業ポートフォリオを最適化する経営とは?

緊急事態宣言下において、世の中の多くの企業には試練が訪れていると言われています。
リモートワークへの対応、事業持続化、感染対策について、など問題はさまざま発生してきていると思います。

会社経営者として、経営を安定的かつ盤石に継続していくことは何よりも大事だと思います。
今回は、これからの時代を生き延びていく事業を創り上げていくために私が尊敬している経営者から学んだことをもとに、どんな状況下でも事業を発展させていくためのことを書いていきたいと思います。

はじめに

経営は一人で行うものではなく多くの人が関わることになるので、カンタンには事業を畳むことはできません。

どのようなことを意識して事業を立ち上げ、それを長きに渡って繁栄させていくかが重要になると思います。
そのために事業を立ち上げていくにあたって、しっかりを事業ポートフォリオを築いていくことが今後、長期的に反映していく企業を育て上げるために大切だと思います。

事業ポートフォリオとは

一般的にポートフォリオとは、保有する資産を複数の金融商品に分散投資し、リスクを最小限化することを図ることを指します。
リスクを最小限に、そしてリターンを最大化を図ろうとします。

これは株式などの金融商品にはよくある話です。

私にとってはこれは事業においても同様だと思っています。
限られた経営資源、すなわちヒト・モノ・お金・時間というものを効率良く配分していくことが何よりも重要となります。

ヒト・モノ・カネ・時間といった経営資源は、有限である。限られた経営資源を効率良く配分することが継続的な売上・利益の向上につながり、企業のさらなる成長と発展を促す。

昨年より流行病の影響で飲食店、小売店をはじめ多くの企業が大打撃を受けています。
実際に影響を受けて、経営破綻や倒産、廃業を行っている企業も少なくはないと思います。

そんなときに、経営者として求められる仕事というのは、長期的かつ持続的に経営を行っていくための経営基盤を創る必要があります。

事業の選択と集中により、経営資源を最適に配分することを、「事業ポートフォリオの最適化」と呼ぶ。企業経営においては、全体を俯瞰した上で経営者の視点で事業ポートフォリオの最適化を図ることが重要である。

多角化経営していくこと

事業ポートフォリオを最適化する経営基盤を構築するためには、多事業展開が行っていくことが大切だと思います。
ただ、安定しない土台がないまま多事業展開するとどれも中途半端になってしまいますので、しっかりと売上・利益が安定的に供給される土台・基礎を築くことがまず大事だと思います。

私がとても尊敬する経営者のワクセル主宰の嶋村吉洋さんは、多事業展開のプロフェッショナルです。
以前、キーエンス創業者・滝崎武光さんを尊敬する経営者として紹介させていただきましたが、嶋村さん自身も紛れもなくチームビルディングを土台とし、多事業展開している第一人者だ。
嶋村さんご自身も「どんな事業も立ち上げるために最も大切なのはチームビルディングだ」と何度も何度も口酸っぱくおっしゃっています。

ワクセルを主宰する嶋村吉洋は、現在40代で10社以上の会社を経営しています。
事業内容は多岐にわたり、不動産事業、AIやロボティクス、ブロックチェーンを活用した未来技術事業、SDGsを意識した環境関連事業などです。
また、事業で稼いだお金を未来のために投資するエンジェル投資家としての顔も持ちます。

10社以上の会社経営をし、事業内容は多岐にわたっています。
今回は事業ポートフォリオ経営を学んでいくにあたって、嶋村さんが立ち上げている事業をケースに書いていきます。

①不動産事業

嶋村さん曰く、ココでいう不動産はマンションのワンルーム一室ではなく、ビル一棟買いのことを指します。

私自身、不動産に関しては自身の居住用賃貸くらいしか経験がないのでまだまだ勉強不足ではあるが、不動産で安定的・持続的な収入基盤を創るためにはビルごと一棟買い(しかも土地もセット)していくことで収入基盤の安定化を図り、事業収入として堅い効果を期待することができるのだとおっしゃっています。

一方で、ビル一棟買いとなると莫大な資金が必要となります。しっかりと土台を築いたうえで、資金調達してから参入するのが賢明な分野だと言えます。

②SDGs関連事業

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択されたものです。
国連加盟の193か国が2030年までの15年間で達成するために掲げた目標です。

17の目標を達成していくことが今後の日本においても企業において、そして一個人としてとても重要になってきます。
環境、経済、政治、健康などの私たちの生活に直接的・間接的に影響してくるものばかりです。
嶋村さんご自身が立ち上げているワクセルの事業内容においても、地球環境、ジェンダー平等、エシカルガール、食育、医療などのSDGsを意識した関連事業を立ち上げており、さまざまなかたちで社会貢献していることを伺うことができます。

これからの数年はより日本もSDGsに関連する経済や政治の動きもより活発になってくると思います。

③未来技術事業

2045年問題、シンギュラリティ(技術的特異点)といわれ、2045年にはAIなどの技術が人を超える知能を持ち出すと言われています。

時折、メディアでも耳にする機会も多いです。
たしかにこの数年でのAI、ロボティクス、ブロックチェーン等の未来技術の発展は凄まじいものがあります。
シンギュラリティによって、私たち人の仕事、雇用にまで影響を及ぼしてくると言われています。
仕事自体はなくなることはないが、過去を振り返っても駅改札は昔は人手で行っていたものが、現在ではSuica対応の自動改札機によって行えるようになったり、ガラケーと呼ばれる折り畳み式の携帯電話からiPhoneなどのスマートフォンの誕生など、この数年でも世の中は変化してきています。

技術の進歩は凄まじいです。
そんな変化が激しい未来技術事業に、嶋村さんは未来技術の関連事業も立ち上げしています。
具体的な事業内容の詳細は私にもわからないが、断片的な話だけでも推測するに将来的にものすごいことを成し遂げようとしていることを伺うことができます。

ロボットが人間を超えるーーー
たしかにAIなどの技術進歩の凄まじいですが、反面、だからこそ私たち人にしかできない仕事もあると嶋村さんを通じて教わってきています。

それは、チームビルディングです。

チームビルディングで土台を築く

前述したとおり、嶋村さんご自身も不動産事業、未来技術事業、SDGsを意識した環境関連事業などのさまざまな事業を立ち上げているが、くりかえしにはなりますが何度も何度も大切さだとおっしゃっているのがチームビルディングです。
すなわち、起業家としてのチームを創ることです。

一般的には大手企業や時流に乗ったベンチャー企業ではチームビルディング研修などのカリキュラムも存在する企業もありますが、嶋村さんから教わってきたのは、起業してから行うのではなく、起業する前からチームを創ることが大事だとということです。

大事なものを後ではなく、先につくっておく。
企業において、「人材」という問題は一生付いて回るものです。優秀な共同経営者、採用、集客、など人が関わるもの全てです。
しっかりと起業前から志が同じ仲間と一緒にチームを創ることが大事なのです。
そういった仲間と一緒に先にチームを創るからこそ、起業後も盤石とした経営基盤で成り立っていくものです。

私自身も起業前からずっと意識してチームを創ってきましたが、起業した現在でもずっと大事にして盤石なチームを創ることを行っています。

さまざまな事業を立ち上げ、事業ポートフォリオを最適化を図るためには、それを支えるしっかりと盤石な経営基盤を形成していくこと、チームという土台を築いていくことが大事だと思います。

おわりに

一般的に起業というと何か良いビジネスモデルはないか、良い商材はないか、良いアイデアはないか、とついつい方法論に囚われてしまいがちです。

たしかに方法やビジネスという仕組みも大事なのは変わりはないですが、何よりも大事なのは、その仕事を扱う人間だと思います。
私も経営の師からずっと教わってきてその考えは今も大事にしています。

人がいるから仕事、事業が成り立ちます。

事業を立ち上げていくなかで、誰と一緒に仕事をするのかどんなチームで仕事をしていくのか、を考えて私自身も今後も大事にして経営していきます。

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