レジ袋有料化から2年。サスティナブル社会の実現と実態について
レジ袋の有料化。
2020年7月からプラスチック製のレジ袋が有料化され、2年以上が経ちました。
日常生活でスーパーやコンビニエンスストアで買い物をするにあたって、今まで無料でもらえたレジ袋でしたが、1枚2〜5円程度の有料になってそれを買うか買わないかを言うのが当たり前の光景になりました。
一時期はレジ袋が有料化になったことに伴い、国民からも賛否が分かれたらしいですが、今では私たちが消費活動する上で社会に浸透しきっているように思えます。
レジ袋をお金を出して買うか、あるいはマイバックを持参してそれに入れるかという消費者の選択に委ねられています。
それでは、そもそもレジ袋有料化になった背景や2年以上経った現状はどのような課題があるのでしょうか。今回はそれについて見ていきたいと思います。
レジ袋有料化になった背景
レジ袋有料化の背景の一番の大きな理由としては、環境問題、なかでも海洋プラスチック問題だと言われています。
日本は、世界の中でもプラスチック廃棄量が4番目に多いと言われており、1位の中国、2位のアメリカ、3位のインドに続く廃棄量です。
一方で、中国、アメリカ、インドなどを含む世界60カ国以上でプラスチック製のレジ袋の利用が規制されていたりなど早くから環境問題への取り組みが行われています。そのなかで日本も2020年7月から「有料化」というかたちで実施されることとなりました。
レジ袋有料化による現状
レジ袋有料化に伴って、レジ袋を辞退する割合も気になるところですが、2021年で80.26%、すなわち8割の方がレジ袋を辞退する流れになってきているようです。
2年以上前まではレジ袋を受け取って当たり前だったところから、消費者の意識の変化、マイバック持参率の増加が意味しているとされています。
経済的にも1枚2〜5円も年間使用し続ければ塵も積もれば山となり、家計への負担にもなります。また、レジ袋の使用を継続することによるプラスチック製ごみの廃棄量も見過ごすことはできないでしょう。
消費者による選択
これからの時代は消費者による環境保全への意識、経済合理性によって、レジ袋有料化は変わらず続いていくことでしょう。一方で、これ以上のレジ袋辞退率も上がることは難しいとも言われており、レジ袋以外のプラスチック製のフォーク、スプーンなども有料化の対象になる可能性もあります。いずれにしても今後はマイバック持参の推奨やプラスチックごみの廃棄量削減に向けた動きが社会全体としてもより活発になっていくことが目に見えていますので、より消費者一人ひとりの消費活動における「選択」が重要になってくるのではないかと思います。経済的理由によるレジ袋辞退だけではなく、環境保全やSDGsに目を向けていくことも大切かと思います。一人ひとりの活動が今後の社会に影響を及ぼしていくかと思います。
まとめ
このように一つの出来事でも私たちのライフスタイルを見直すきっかけの一つにもなるかと思います。
昨今では、マイ◯◯というようにマイバックをはじめ、マイタンブラー、マイ箸というような商品も数多く出てきています。
社会全体として持続可能な社会、いわばサスティナブルな社会に向けた企業活動・消費活動を促す動きが盛んになってきます。
一人ひとりの一つ一つの行動が大切だと思いますので、今からできることをやっていくことが大切だと学ばせていただきました。
■参考
辞退率80.26% レジ袋の有料化2年で見えたもの
https://www.sankei.com/article/20220804-RVZPGVJ7URKUJPXEONBDAQCH7Y/
レジ袋有料化はなぜ始まったの?本当の理由と環境問題
https://mirasus.jp/sdgs/oceans/4484
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