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ベトナムの農村「実はベトナムでは有機栽培の需要が高まっている」

2013年にベトナムに農業視察に行って来ました
案内人はベトナムで貧困層や小規模の農業者を中心に農業支援をするNPO法人の活動をしている「伊能まゆ」さん。
ベトナムについてすぐ驚いたのは空気の悪さ!排気ガスや中国のPM2,5などの影響でしょう。画像5


都市部に住む多くのベトナムの人々はマスクをしていて、服屋さんのマネキンも面白いことに服と合わせのデザインのマスクを着用しているのです。

初日はハノイから入りました。ハノイの中心街を流れる川は異常に汚く、真っ黒で流れがなく、そのため汚泥が腐りメタンガスが発生して地獄の釜湯のようにポコポコと泡が立っていました。
現地の人でも露店でジュースを飲んだりするとお腹を壊したりすることがあるそうです。氷が原因のことが多いとのこと。
ベトナムはベトナム戦争中に米軍と南ベトナム軍によって枯葉剤を撒かれました。
ベトコンを制圧するためにゲリラの隠れ場となる森林を枯死させるためと農業基盤の耕作地域を破壊するためです。
アメリカ復員軍人局の資料によれば確認できるだけでなんと8万3600キロもの量の枯葉剤を、1961年から1975年にかけて散布されたそうです。 この枯葉剤の生産は日本でも有名な除草剤のラウンドアップを作っているモンサント社も作っていたそうです。
その結果、多くの奇形児を発生させることとなりました。散布地域からは女性の母乳からも高濃度のダイオキシンが検出されました。
その影響は現代でもあり、今でも多くのベトナム人が農薬を毛嫌いし、除草剤を嫌っています。
そのため有機栽培が流行っており、ハノイの有機栽培専門の八百屋さんで取材したところ、決して裕福でない家庭の方も、子供には有機栽培の野菜を買い食べさせ、自分たちは一般の慣行栽培の野菜を食べるようにしているそうです。


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*ハノイの有機栽培の野菜を販売する八百屋さん。

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*お肉も売っている。写真は鶏肉。冷蔵ケースはベトナムではそこそこの高級品。

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*平飼いで育てられた卵。

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*きのこ。

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*お店のオーナーさん。ちなみにこのときの取材協力先はどこも全て多めに謝礼を予め払っております。

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*お客さんは子育て世帯や妊娠中の若い女性が多い。

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