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情けが部下を腐らすこともある〈優しいと甘いの違い〉
こんにちは。あなたの半径5メートルを対話のある世界に🎶
対話の専門家 田口淳之介です。
とても態度のよくない部下がいます。また成長意欲もなければ、やるべきこともやりません。どうしたらいいものか…
リーダーシップ・プログラムを実施していると、多くの経営層からこのような部下についてのご相談をいただきます。
これ、事業規模や業種に関わらず、ホントよく聞くお悩みです。
やる気のない部下は放っておくが正解!?
結論、「顧客に迷惑がかかっていなくて、雇用していても利益が出ているなら放っておけばいい」がボクの答えです。
この答えは賛否両論あると思います。
ただし「顧客に迷惑がかかっている」、もしくは「利益を著しく損なっている」場合は、雇用を継続すべきではありません。
「1秒でも速やかに決断すべき」までが、ボクの意見です。
なぜ上記のような答えを導いたのか?
それは、人間には波があるからです。
良いときもあれば悪いときもある。
もちろん、この波が小さければ小さいほど経営層は安心できます。安心できる最大の理由は「予測」できるから。さらに言えば、さまざまな点において計算が立つからです。
また、人間は多面的な生き物です。
たまたま、思わしくない側面が出ている時期なのかもしれない。
人のある一面だけを見て判断するのは、忍びないという気持ちもわき起こります。
なので「放っておくのがいい」という答えを導き出しました。
情けをかけても人は育たない
ここまで、読んでボクのことを「事なかれ主義」だと感じましたか?
「甘い!経営をナメている」と感じましたか?
ボクは多くの人が受け取りやすいアドバイスとして、「顧客に迷惑がかかっていなくて、雇用していても利益が出ているなら放っておけばいい」と言いました。
実際のところ、ボク自身は「さようなら」する方向性で可能な限りスピーディーに動きます。なぜなら、態度が悪く、成長意欲もなく、やるべきこともやらない人間にかける「情け」ほど無駄なものはないと思うから。
情けをかければかけるほど、依存して腐っていく人間は存在しています。哀しいけど、それが事実です。
相手のことを思えばこそ「もっと自分に向いている仕事について欲しい」と考えているので、ボクはお別れを選びます。
仕事で大切なことは"人の役に立つこと"なのは当然として、そのために必要なのが「境界線」
— 田口 淳之介【対話の専門家】 (@c_junnosuke) June 6, 2022
自分が、または自分のサービスが「どこからどこまでの範囲で役立てられるのか」を明確にしていないと異常に疲弊する。優しい人、お人好しの人はこの罠にハマりがち。
人には優しくありたいですよね。
そして「優しさ」とは、上記のTweetにあるように「境界線」ありきのものです。
とはいえ、人に優しくするのは、時々難しく感じるものです。それは「優しさ」と「甘さ」は混同されがちだから。
優しさと甘さ違いを見分けるたったひとつの方法
優しさと甘さ違いを見分ける方法とは「部下の未来は今より良くなっているのか?」という問いを立てることです。
その問いの答えが、NOであればただ甘やかしているだけに過ぎません。
あなたが自分に適切な質問を行えば、必ず選択すべき行動は明確になります。
その答えが「非情」に見えたとしても、自分を責める必要は一つもありません。経営とは「境界線」を引く必要のあることで、それは非情でなければできないものなのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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