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アトピーで知っておきたかったこと

昨日の産経新聞(7月9日)にアトピーの新薬の記事が載っていました。
新薬「ネモリズマブ」を外用薬で効果のない人を対象にした治験で、42.8%の効果がみられたそうです。 記事リンク(Yahoo!ニュース)

今では、この記事を見ると関連する「株」が上がるのかしら?などと思ったりしますが、実は私、生まれつき軽度のアトピーで、10代20代は夏場に半袖を着れられないほど悪化した経験があります。原因は、外用薬の使い方を間違えて、正しいケアができていなかったせいなんです。

若いときに健康な肌で、いろんなチャレンジをしたかった。本当に「人生最大の失敗」といっても過言ではありません。今アトピーで困っている方に、同じ失敗をせずにすむよう、記事を書いていきます。

■厚生労働省の冊子が基本

私が子供のころは、皮膚科で外用薬のステロイド剤を処方されるものの、「塗り方」までは説明がありませんでした。ここが「不幸のはじまり」です。外用薬のステロイド剤は、正しい塗り方をしないと効果が出ません。効果が出ず、長期間ダラダラ使用してしまうと「ただの副作用がある危険な薬」になってしますのです。

私もそのトラップにはまり、軽はずみに「脱ステ」をし、長期化させてしまっていました。20代半ばに、丁寧な説明をして下さる皮膚科医に出逢い、夏のワンシーズン、ステロイド剤を塗っただけで半減したのです。そのとき参考にしたのが厚生労働省の冊子です。現在は完全に子供向けになっていますが、基本は同じなので、ご参照下さいね。

厚生労労働省 小児アトピー性皮膚炎ハンドブック

■治療のステップと、ゴール

①炎症を数日に抑え、長期化させない
②炎症がおさまったら、自分に合うスキンケアをして健康な肌状態をキープする
③健康な肌でいる期間を増やすと、炎症がおきにくい肌状態になる

アトピーはアレルギーの一種なので完治するということは無く、症状のない状態をキープできるようになること「寛解」がゴールです。

■ステロイド剤の塗り方

①患部を刺激の少ない石鹸であらって、水分をよくふき取る
②患部ごとに処方された薬を塗る(ステロイドの濃度が異なるため)
指定された量を塗る
 良くなってきたから、と量を減らし薄く塗ってしまうと、効果が無くなります
④次に薬を塗るときも、必ず①のように石鹸で洗って乾かしてから塗る
勝手にやめない、医師の診断をうける
⑥使用期限は必ず守る

■TARC検査

「いつまでステロイド剤を塗るべきか?」は医師の判断なのですが、数年前のセミナーでは、血液検査でTARCという値を調べることで、やめる時期の判断材料にできる、という講話を聞きました。

どうやら、見た目に症状が無いけれどTARCの値が高いと、潜在的にまだ発症しやすい状態にあって、やめるとリバウンドする確率が高いのだそうです。重症の患者さんを対象にしていたデータなので、私自身、受けたこともなく、その後もどうなているかは不明ですが、参考までに。

■症状がおさまったらスキンケア

スキンケアは基本「清潔」にすることと「保湿」といわれていますが、湿ると痒くなるタイプの場合は何もせず、ただ清潔にしておくだけの方がいいですね、私もそうでした。

●アイテムを探すコツ
おすすめは、図書館で皮膚科医が書いた本を5冊ほど借りて、そこに書かれている刺激の少ないものを、とにかく自分の肌で試す!発行日は新しいほどいいです。健康な肌の人でも、温度や湿度によって、時には体調の変化によって、あと加齢によっても変化するので、合わなくても時期を変えてトライしてみると良きですよ。

●サンプルや旅行用でお試し
私はロフトのアプリ会員になっていて、サンプル配布の通知がきたときに貰ったり、楽天で旅行用のミニサイズなどを購入してお試ししています。今でも敏感肌用のコスメは欠かせません。

■免疫力の低下で良くなる

アトピーの「原因」は解明されていませんが、自己免疫があばれるアレルギーの一種なので、免疫力が落ちれば発症しにくくなります。人の免疫は20代がピークで、加齢とともに低下し、40代では20代の半分になると言われています。

私が今、アレルギーが起きにくくなったのも、アトピーのリバウンドが無いのも、加齢のおかげでもあるんです。20代のときは一生このままなのかもと、不安になっていたから、そんな私に教えてあげたい。

■プラシーボ効果もすごい?

新薬の記事に「有効成分のない偽薬を塗った場合、21.4%改善」とあって、正直、この値の高さにおどろきました。平均何%なのか調べられませんでしたが、京都大学の先生に「新薬」だよといわれたら信用もするだろうし、治りたいという期待もありますよね。

偽薬は「無害」なのでいいですが、安易に「これが効く」と思い込むのは危険ですよね。自分の失敗から自戒をこめて、やはり「科学的にデータ」があるものから試してみるのが懸命だと思います。

■女のつぶやき

今年も雨がすごいですね、私は肌が弱く毎日シャワーが欠かせないので、避難セットに「低刺激のウェットティッシュ」を多めに入れてます。私が使っている低刺激のスキンケアやコスメに興味がある方いらっしゃるのかな? ご希望があればコメント下さいまし、ご紹介します(よろこんでー)

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