愛のカタチ、いろいろ!

 皆さんこんにちは。コロナウイルスの影響で休校になっていた学校がほぼ正常(部活は禁止、、、しょうがない)に再開しました。ということでカラフルデモクラシーも久しぶりに活動を再開しました。私たちの活動は、その日ごとにテーマを決めて、それについて議論することです。そのため互いに距離を取ることは必須ですし、全員マスク着用、しかも窓全開で活動を行いました。外の音に負けじと、頑張って喋りましたw

今回のテーマはセクシュアルマイノリティーでした。そしてなんと、セクシュアルマイノリティーの方々の人権(結婚の自由や表現の自由など)を守る活動をしている、素敵なゲストにお越しいただきました。超初心者である私たちにも丁寧に説明してくださいました。以下、私たちが教わった基本的な知識と、話したテーマについて記します。

性別を考える時、4つの視点が必要だと言われています。一つ目が「産まれた時に割り当てられた性」(「体の性」)です。これは産まれた時の身体的特徴などによって判断されるそうです。このときの性が戸籍上の性となります。二つ目は「心の性」(性自認)です。これは自分で認識する性です。三つ目は「好きになる性」、つまり性的にあるいは感情的に惹かれる性です。四つ目は「表現する性」、つまり社会に向けて発信する性です。しかし、セクシュリティーを構成する要素はこの四つ以外にも沢山あると教えていただきました。ではここでLGBTという言葉について触れておきましょう。Lはレズビアン(女性として女性を愛する人)、ゲイ(男性として男性を愛する人)、バイセクシュアル(男性でも女性でも愛することができる人)、トランスジェンダー(身体的な性と心の性が一緒でない状態)、を表します。しかしアセクシャル(恋愛感情も性的欲求もない人)や、ノンセクシャル(恋愛感情は抱くが性的欲求を持っていない人)など、ここに含みきれないものが多く、現在ではLGBTQ +(LGBTQI+も・・・。)と書かれることが多いようです。Qは「クエスチョニング」(まだ分からない、決まっていない、などの意味)、「クイア」(変な、変わったなどの意味)をあらわすようです。クイア、に関してはその否定的な意味を逆手に取ったものだとゲストの方が教えてくださいました。この知識を得た上で、私たちは同性婚の問題などについて話していきました。この後参加してくれたメンバーの意見や感想を載せたいと思っています。

                  文責 梶原 由季


 七月四日に性的少数者LGBTQI+の人々の現状や、その人たちを支える活動などについて伺った。

 今まで僕はLGBTという言葉を聞いても、その言葉についてあまり深く考える機会はなかった。それは「身近に自分はLGBTだ」という人がいなかったからかもしれない。

 今回の話ではLGBTとはどういう人たちか、ということから、海外のLGBTへの対応や、日本だけではないLGBTへの差別、さらに日本では今までの習慣が同性婚への壁になっているということも伺った。LGBTの人たちは思っていたよりも沢山いて、その人その人によって”性”というものが違うということも知った。

 僕が身近にLGBTの人がいないと思ったのは、LGBTの人がいてもLGBTだということがもとでの差別を恐れて、その人が話せていないだけかもしれないということや、もしかすると自分自身も当事者で、そういう自分に気づいていないだけかもしれない、とも思った。

 もし身近な人にLGBTだと打ち明けられた時に、受け入れてあげられるだろうか。自分でもちゃんと受け入れられるか不安もある。でも受け入れなくてはいけないとも思うし、あたり前の事かもしれないが、LGBTの人たちが自分のことを安心して話せるような世の中になっていけばいいと思う。

 このようにLGBTについて考えたりする機会が持てたことで、LGBTという人たちを少しでも理解できたとしたら、とてもよかったと思う。

                    T.H (高校一年生)

LGBTについて自分が感じたこと

自分にはLGBTという世間一般からは外れている方々に対して、特に何か嫌悪感や忌避感を感じたことはなく、それゆえにこのテーマについて今まで考えようと思ったこともなかった。

今回この話題をテーマにし、話したことで逆に LGBTの方々は普通ではないということが自分の中で印象付けられてしまったように感じる。けれどこれは事実として『普通』とは違うものであるので当たり前かもしれない、しかし、やはりそこに対して何か嫌悪感や忌避感は生まれなかった。

自分は今のところ当事者ではないし、その気持ちを理解できるかと言われたら、理解できないと答えるだろう。しかし普通とは違うが為に生きずらい世の中になってしまっていることは問題だと思ったし、変えていかなければならないとも思った。

人はそれぞれの特徴がある中で、やはり性的なものは少し考え方の重みが違うのか、だからLGBTという特徴のある少数派のことが話題として取り上げられているのか、それとも自分が他の少数派と普通というものの問題を知らないだけなのか。

自分は感覚的に、やはり性的なものは重みが違うように感じる。けれでそこは区別してはいけないようにも感じた。

話題の中で腑に落ちないところもあったが、このテーマについて話し合い、知識を得て考えられたことは良かったと思う。

                ひねくれ者S

最後に

 

 コロナで長い間集まることができなくて歯がゆい思いをしていたが、七月は久しぶりに集まれて良かった。コロナをめぐって話をしたいことが山積みではあったが、今回は縁がありゲストに来ていただいてLGBTをテーマとして話をした。

 会ではゲストの方にLGBTについての話を聞かせていただいたうえで、同性婚の是非にも話が及び、最近政府が国会で示している立場などほかの視点も知ったうえで話をした。このテーマは憲法の条文をどのように解釈するのかという法律的な話に加えて、家族観や家庭観、さらには個人的な感情まで深く絡んでくるテーマで、とても一回で話しきれることではないと思ったが、一つのきっかけになったかなと思っている。考える素材の提供と、きっかけ作りが僕たちの一つの目的なので、よかったかな?

 LGBTだけではなくて少数者の人権をどのように保障していったらいいのか、多数と少数の折り合いの付け方等々話しているなかで考えたことがたくさんあった。また何かの機会に話せるといいな。

 もちろん、改めてはっきりした課題点もあるな、と思っている。話をする場の作り方は思うよりうんと難しい。次回はどういう風にできるかな?思案中である。

          カラフルデモクラシー 代表 松浦 薫

間違いや誤解が生じないように最大限の注意を払って記事の作成を行っておりますが、当方の認識の違い等ありましたら遠慮なくご連絡頂けますと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

カラフルデモクラシー連絡先 colorfuldemocracy@gmail.com 

              カラフルデモクラシー一同


         

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