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忘年会、新年会のお供に〜解毒の特攻穴、築賓

年の瀬のお忙しい時期、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
2021年も今日で終わり。
穏やかに一年を振り返るには良いタイミングですね。

年末、12月25日に織田剛先生主催のハーブファスティングクラブの会員の方々を対象に、”陰陽五行を活用して生命力を高める方法〜冬の養生篇”オンラインセミナーを開催させていただきました。
お忙しい中、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

あっという間の1時間半で、皆さんからいただいたご質問に全てお答えすることが叶いませんでしたので、少しずつこちらのnote投稿で内容の補足をしていきたいと思います。

今日は特に皆さんの関心の高かった、冬の養生で注目したい腎経のツボ、築賓(ちくひん)穴についてお話したいと思います。

腎経:生命力を司る経絡

腎経は、足の小指(第5指)の端から足の裏、内踝を通り、脚の内側を通って腎を介しつつ、胸の中央を通って喉まで通っている経絡です。

経絡とは何か?についてはまた改めて別の記事で詳しく説明をしようと思いますが、この経絡のライン上に、自分の生命力を司る腎を活性化させるポイントが数多く存在する、とまずは理解してください。

今日ご紹介したいのは、その生命力を高めるのに欠かせない、”解毒”作用を持つツボ、築賓(ちくひん)です。


解毒の特攻穴:築賓(ちくひん)

自分の身体の中に異物が入ってきたら、それを排除するのに多大なエネルギーが消費されることになります。

その強力な後押しをしてくれるのが、この築賓穴。

薬などの化学的な異物の他、アルコールの分解促進、食あたりを引き起こした食品などの排除等にも効果があります。

忘年会、新年会シーズンですから、飲酒の機会も増えますよね。

そんな時にはこの築賓穴に滞りが出やすいので、ぜひチェックして対処してみてくださいね。


築賓穴の取り方

まず、脚の内側が見えるような格好で座ります。あぐらをちょっと崩した感じで座ると分かりやすいかもしれません。

両手の親指以外の4本指を揃えてくっつけます。

脚の内くるぶしの一番高いところに手の小指のはじを合わせて骨に沿って手を並べます。

右脚で取穴する場合はこんな感じです

ここで、右手の小指の高さにあるのが築賓穴です。
場所としては、ここはアキレス腱の内側のライン、ふくらはぎのふっくらとして腓腹筋・ヒラメ筋の山が終わるところ、です。

ふくらはぎの筋肉の山が終わる、この辺り、です

反応があるところがツボ、なので、上記で説明した場所を目安にその周辺を柔らかく撫でるように探って見ましょう。

そっと撫でた際に少し凹んでいるところがあるはずです。

その少し奥を触ると、内側の方に柔らかい円形の塊、わらび餅みたいな塊が手に触れる人もいるのではないかと思います。

ぐっと触るとツーンと反応がある場合にはケアが必要です、のサインですね。

築賓穴:ケアの方法

そこを、グッと押す、というよりも、ふくらはぎを手全体で柔らかくつかんで、じんわり気を通すイメージでほぐしていきます。

じんわり気を通します

その際、ゆっくり左回りに回転させるイメージをすると、緩みが早くなります。(陰陽エネルギー的に、左回りは開放を促すので)

敏感な方は、手のひらの真ん中(労宮というツボがあります)を築賓に当てて、じっと気を通すだけでも効果があります。

温かさが脚の中を通っていくのを感じます

せんねん灸などのお灸を持っている方は、台座お灸を1〜2壮すえるのも効果的です。

ケアした後、反応の変化(凹んでいたところのふくらみが戻っている、圧痛が減っている)を確認してみてくださいね。


どちらの脚の築賓をケアするかですが、両足、同じあたりを探ってみて、両方に強い反応がある場合には両足ともケアしてみましょう。

ただ、片方の脚の方が明らかに反応(押した時の痛みや凹み)が強く出ている場合には、その脚だけケアすることで、全身の気の流れが良くなりますので、ぜひ試してみてくださいね。 


築賓穴:その他の使い方

飲酒による水分不足(アルコール分解には水分を必要とします)、冷えなどによるふくらはぎの筋肉の引きつりにも効果があります。

また、三半規管のバランスが崩れることによって起こる、めまいやふらつき、乗り物酔いの軽減も促してくれると言われています。


また、普段、私たちが普通に生活をしている中でも、食品添加物や空気汚染などの影響によって、知らないうちに異物が体内に溜まっていっています。

ですので、定期的に築賓穴を触ってご自身の身体の状態をチェックするのがおすすめです。

普段、あまり意識しない場所ですが、ぜひこれを機にご自身の築賓穴と仲良くなってみてくださいね。


来年の抱負

ある症状や目的に対して、特定のツボを使用する、というのも一つの治療方法ではあるのですが、実際に活用するにはそのベースとなる経絡や東洋医学の基本的な知識があった方が、より状況に応じて効果的に活用することが可能になります。

ですので、来年はそうした東洋医学の基礎知識をもっと盛り込んだ記事を書いていきたいと思います。

自分という自然を理解し、それ生かして自分らしさを発揮していくことにご興味をお持ちの方は、ぜひ今後も記事を読んでいただきたいと思います。

また、質問などは遠慮なくコメント欄にご記入くださいね。

それでは、明日から始まる皆様の一年がさらに輝きに満ちた健やかな日々となるようにと、心よりお祈り申し上げます✨

2022年もどうぞよろしくお願いいたします。


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