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大学図書館職員の仕事について、姪っ子からプチ・インタビューを受けたときのメモ。

もう、5年くらいは前なのですが、姪っ子の宿題協力(笑)として、仕事についてのインタビューを受けたときの回答メモがあるので、公開します。たぶん、学校の授業では発表された内容です(笑)。


1.仕事の内容

大学の図書館で、学生や教員の要望を受けて、図書や雑誌、データベースなどの選定、受入(購入の事務処理)、整理(目録情報を入力するなど)をする仕事。日本語の本はもちろん、外国語の本もある。
整理した資料が、利用者さん向けに提供され、貸出・返却などのサービスの部署にまわって活用される。


2.その仕事にどうすればつけるのか

司書の資格は大学で勉強すれば取れるが、しっかりした就職先の定員が少ない。(アルバイトの募集はよくあるが、安いし、ずっと続けることが難しいこともしばしば。)

公務員試験を図書館学の専門で受けて、合格すると、国や地方自治体の図書館の常勤職員になれるが、試験の競争倍率が高い。あと、勉強の情報があまり出回っていない。

国立大学の職員として図書館職員になるとしても、全国で40人くらいの定員で、当時、競争倍率が26倍くらいだった。地方自治体での募集はもっと少なくなっているので、もっと難しい。

図書館の勉強も大学で専門としていたけれど、一般常識や一般教養、論的推理などの訓練が必要。(論的推理は、中学受験の算数みたいな問題かも)

専門の先輩で優秀な人でも公務員試験を落ちた人はいるので、専門の勉強だけではない、別の基準での能力がチェックされているかんじはある。


3.その仕事はどのような人に向いているのか

本と人が好きな人。両方をつなぐ仕事だから。

そのほか追加するとすれば、

知りたい気持ちが広く浅くある人。手先の器用な人。
パソコンの得意な人。力仕事もいとわない人。
英語以外の外国語もできるとよい。
歴史の素養があるとよいのかと思うこともあった。


4.その仕事のやりがい、仕事をする上での喜び

どんな小さなことでも、ありがとう、と言われると、うれしい。

大学の先生が図書館の本を借りていて、欲しくなったのと同じ本を探して、入手できるように手配してあげたら、とても感謝されたことがある。

消えないで、後に残る仕事をしているような気分になると感じる。
(目録は、データが蓄積されていく仕事だから)

たまに、工作みたいな作業があると、楽しい。(本の修理とか)


5.その仕事の辛さ、難しさ

お金をもらうのはサービス業ということ。我慢しなきゃいけないこと、
自分の考えが通らないことがいっぱいある。
たとえば、働き始めのころ、カウンターで学生さんとトラブルになったとき、上司は私の言い分を何もきかずに、私がお金をもらっている立場だから、悪いと決めつけた。(規則を守らないのは向こう側だったけど)

図書館の仕事は優雅に思われがちだが、本につく虫や埃を払って綺麗にするのも仕事のうちで、書架移動などは、けっこう体力仕事。

パソコンをずっと注意して使うので、目が疲れること。(間違ったデータを入力しないようになど)


6.仕事に関しての必需品があれば(手元の物品)

パソコン、眼鏡、
色つきの小さなものさし(並んだデータをチェックするときに使う)。
筆記具(鉛筆でないといけない時がときどきある)。
付箋メモ。エプロン、マスク、袖カバー。
手袋(軍手や、使い捨てのゴム手袋など)。
マグカップ(お茶)。


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