広里ふかさ(エッセイ)

雑文公開中。(選び直しの作業をしています) 短歌のもあります。 https://no…

広里ふかさ(エッセイ)

雑文公開中。(選び直しの作業をしています) 短歌のもあります。 https://note.com/fukasa_hirosato/

最近の記事

東京・巣鴨、2000年ごろの風景。

ちょうど2000年ごろ、30代前半に書いたお蔵入り?エッセイが出てきたのでお口直しに載せます(笑)。 *** 巣鴨に引っ越したのは、もう九ヶ月まえのことになる。(※これを書いた2000年ごろ当時) 朝、駅に向かう途中、改装中の吉野家のカウンターで、作業の人たちがマクドナルドの紙袋に入った朝食をとっているのを見かけた。一見なんでもないようだが、少し考えるとちょっと珍しい。おかしかった。 ところで、そのマクドナルドは、吉野家のある商店街を出て、駅前のアーケードを何軒か行っ

    • そんなものですか

      作家の思い出インタビューというものが、いかにいい加減なもので、昔のことだから(笑)と、いい加減で配慮のないものだということを、ちいさい規模ながらも、実際に知る機会に出くわした。 小さな高校の同窓会の印刷物だけれど、同級生の作家が、当人の参加したことのない図書委員会活動を「めちゃくちゃだったのかもしれない」と表現していて、「え!」とおもった。インタビューの回答について、当時の委員会の実際を知る私のほうから「これは誤解を招く可能性が」と同窓のSNSで尋ねた。当人からのコメントを

      • ネット上の交流でつまづいたときに

        文字だけで交流、というのは会って話をする場合に比べると、言っていることの温度やテンポが伝わりにくく、時としてちゃんと伝わったかの不安や誤解が起きるもので、、、私は若い時から何度も失敗もしています。画面を隔てての言葉のやりとりに、怒ったり泣いたり、深く考えこんでしまって、悩んで眠れないことも、昔はありました。最近は、ほかのメールやSNSも含めても、年に1,2回くらいで済んでるような気がするけれど。 ただ、それでも私が、言葉を送ることに参加し続けているのは、誠意のあるものならば

        • 「資格」と「仕事」、働く組織に採用されるということ。

          「司書資格をとったのだから、それを活かした図書館の仕事がしたい。」 「やりたい訳でもない仕事はする気になれない」 こんなふうに就職活動で悩んでいる相談の書き込みを見かけた。 (その場所に対しては、私の意見をその場所に書き込んできた) そう思う気持ちはわからないでもないけれど。 さて、就職のための応募書類や採用面接のさいに、この考え方や表現を受けとめて「採用する側はあなたを選んでくれるのかなぁ?」とは思う。 何人(何十人かもしれない)かの応募者があって、その中から選ん

        東京・巣鴨、2000年ごろの風景。

          石川県立図書館、見学メモ。

          【追記】この文章を大晦日に投稿した翌日、年のあけた2024年の元旦の夕方に北陸地方で大きな地震がありました。微力ながら、日本海側の皆さま、石川県の皆さまのご無事と安全をお祈りいたします。冬場の困難もあるかとは思いますが、どうか被害が最小限ですみますように。 *** 遅ればせながら、ことし見学させていただいた図書館のメモを残します。 楽しみに、金沢まで出かけて行ったのですが、さすがに素敵な図書館でした。 2023年5月下旬、朝のバスに乗って、着くとちょうど9時前。図書館の

          石川県立図書館、見学メモ。

          30年前の大学受験当日のこと

          当日の朝については、まだすこし書き忘れたことがあります。 朝、2時間くらいは早くに最寄り駅について、「大きな大学なんだし、てきとうに人の流れについていけば、行けるよね、、。」とざっくりアバウトに、若者の流れについて歩いていったら、都立三田高校の門だった、、、とか。(笑) そこから慌てて方向転換して、小雨のなか、慶應の三田キャンパスにぐるっとまわってたどり着いた。 まさに本番前!ってときですよ(笑)。間に合ってよかったねぇ。 入試の教室についたら、すぐそばに同じ高校出身だけ

          30年前の大学受験当日のこと

          大学受験の波乱万丈

          もう、時効だと思うので、言っちゃいますが、 30年以上前、私はかなりダメな受験生でした。 受験対策は、ほぼ自力でするはずが、秋ごろ、昼寝ばかりしてあまり進まなかったのも覚えています。もともと、課外活動のほうが好きであちこちで絵ばっかり描いていた高校生だったし、5月に理系志望から、文系志望に転向した。親との確執もけっこう激しく、国立大学か早慶上智でなければ費用を出さない、というのが家庭の進学条件だった。ので、のんびりしていたわけではないのですが、やっぱり不安だったのです。

          大学図書館職員の仕事について、姪っ子からプチ・インタビューを受けたときのメモ。

          もう、5年くらいは前なのですが、姪っ子の宿題協力(笑)として、仕事についてのインタビューを受けたときの回答メモがあるので、公開します。たぶん、学校の授業では発表された内容です(笑)。 1.仕事の内容 大学の図書館で、学生や教員の要望を受けて、図書や雑誌、データベースなどの選定、受入(購入の事務処理)、整理(目録情報を入力するなど)をする仕事。日本語の本はもちろん、外国語の本もある。 整理した資料が、利用者さん向けに提供され、貸出・返却などのサービスの部署にまわって活用され

          大学図書館職員の仕事について、姪っ子からプチ・インタビューを受けたときのメモ。

          図書館の貸出期限をオーバーしそうなときは。

          前のトピック※に続いて、予防策も書いておきます。 いろいろね、図書館の本を返しに行きたくても、他の用事が優先事項で、気が付いたら予定がいっぱいで時間がない、身体がひとつじゃ足りない!という状況になってしまって、本を期限までに返しにいけなくなってしまうことってあるかもしれませんよね。 最近は妙な流行りの病気もあって、体調不良で家から出られなくなってしまった、という場合も、以前より増えているかと思います。 そこで、そういうときはどうするのがベストか、という話です。 さまざま

          図書館の貸出期限をオーバーしそうなときは。

          長期間、返し忘れた図書館の本は。

          「返し忘れてしまった図書館の本が、引っ越しの準備で出てきた、 2年くらいの返却遅れになってしまうので、謝り方に悩んでいる」 という相談を某所でみかけて、おおよそ以下のようなお返事を書きました。 「宅急便や郵送で図書館宛てに送るとよいかと思います。 送るための連絡は特にしなくても大丈夫だと思います。 遅くなった理由は知らせてもよいですが、知らせなくても大丈夫なので、 本を送ってあげてください。 図書館側はきっと他の仕事に忙しくて、チェックまで手が回らなかったのかと思いますが

          長期間、返し忘れた図書館の本は。

          さみしいときは気をつけて

          自分が低迷している時に淋しさから出会った縁はあまり良くない事が多い。なぜならその後、あなたの調子が上向きになったとき、知り合った相手はあなたに嫉妬したり、抑えたり、追いかけてきたりするから。気をつけなければいけない。 調子が悪く淋しい時に出会って良かった本はその後調子が上向きになっても支えてくれる良い本になる。大事にするといい。 ここが難しいところだけど、自分の調子が悪くなる前からの縁で、調子が悪い低迷期もつきあいを続けてくれる友人は、たぶんそんなに多くないけれど、その後

          さみしいときは気をつけて

          恋愛や結婚について、今、すなおに思えること。

          ・・・たぶん、だけれど、さすがにもう、だいたいわかってきた。まぁ、死ぬまでにわかってきて良かったほうかな。 結婚というのは、社会の中で助け合って生きていく約束をした二人組の制度のこと。 とくに特定の誰かを決めて助け合わなくて、ひとりで社会に直接向き合っていける人や、結果的にまぁひとりで何とか社会とうまくやっていかなきゃいけない、っていうのが結婚していない状態の人たち。 助け合う相手が決まっているかどうかだから、それが幸せかどうかは人によるし相手による。 期待に応えてもら

          恋愛や結婚について、今、すなおに思えること。

          倍率の哲学(?)

          最近、ニュースなど報道を見ていてもやたらと「〜倍」とか「率」で状況を伝えようとしているのが、相応しくないように思える場合もあって気になる。元の値が小さければ「〜倍」の数字は簡単に大きくなる。本当に変化率が必要ですかね?  コロナ禍前を基準にしたら、途中いったんすごく減って戻ってるのだから、小さいところから増えたところは「率」でなく「量」で(回復した、という意味づけで)表現したほうが、不要な感情的扇動を回避できてよいのではないか?  景気は跳ね上がったわけでなく元に戻ろうとし

          すこし先に大人になった者から伝えたいこと。

          新成人の皆さまおめでとうございます。 私には子どもはいませんが、皆さまと同じくらいの年ごろの、姪っ子がいます。 わりと今、ほんとうの経済的自立をして社会人として周りのことが見えてくるまでには時間がかかるので、そこまで成長するのにはもう10〜20年ぐらいかかるかもしれません。けれどその辺を諦めないで少しずつ生きてください。 図書館でも、書店でも、ネットでも、心に響くよい本や人の言葉に巡り会えますように。 いろいろ生まれつきや、その後の出会い・努力・才覚にもよりますが、わた

          すこし先に大人になった者から伝えたいこと。

          続続:「私の一ヶ月」@新国立劇場をみたけれど。

          年を越して、久しぶりの更新になってしまいました。昨年秋口に、このnoteを始めたものの、その後、他のことが忙しくて、更新できませんでした。 一時は期待して見ようとしてくださった方もいらしたみたいなのに、皆さまの静かなご期待にはタイミングを逃し、お応えできずすみませんでした。 さて。 ・・・私が見て、ショックを受けた「私の一ヶ月」劇中の間違った、大学図書館関連の描写の問題については、私もその後、しろうとではありながらも、調べながら考えつづけました。 結論をまとめると、「名誉

          続続:「私の一ヶ月」@新国立劇場をみたけれど。

          続:「私の一ヶ月」@新国立劇場をみたけれど。

          ほかにも書きたいポジティブな話題を準備していたのですが、いますこし、このタイミングで公表しておきたいことがあるので、こちらの話題について追記させていただきます。 脚本を書かれた須貝英さんの所属する演劇サークルMo’xtra にも、 直接連絡フォームがあったので、すこし私の背景的な情報と考えを詳しめに書いた以下のメールを11月10日早朝にお送りしました。須貝英さんに伝えてほしいことが希望だったので、返答を特に期待してはおりませんが、今のところご返答はありません。 もしこの物

          続:「私の一ヶ月」@新国立劇場をみたけれど。