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続 お山の上へ参る。

前回
https://note.mu/cokyulovesho/n/n25c798d20bd2の、続きです。

中津磐座では
結構余裕ができて
十分に早く着けて
みんなを待ててた気がする。

それには理由があって
急にメンバーの一人の気分が
すぐれなくなっていたからだ。
だからみんなはゆっくり
登って来たようだ。

仲間と合流して
体調の確認をしつつ

中津磐座から
なんとか揃って登り始めるも
状態が戻らない一人を
その先で座っていてもらい
頂の奥津磐座まで行って
すぐ戻ってくるように言って
わたしたちはまた歩き出した。

急な山道は続くが
何とか頂へ。

奥津磐座で
お参りをしているところに
さっき
待っているところから
元気になったメンバーが
一人で追いついて来たのだ。

なんか
あれだけしんどがっていて
みんなで引き返そうか?
とも言い出していたくらいに
心配だったにも関わらず
彼女はえらく早くに
合流を果たした。

何かに乗って来た?

って思うくらい
劇的な回復ぶりと脚力だった(笑)

心の中で
やっぱりただ者ではないなぁって
華奢な彼女を見ながら
思ったのは
わたしだけだろうか?

御神体でのお山での出来事だけに

不思議な話もつきものだと
わたしは信じる方だ。

無事に皆揃って
三輪山を今度は下りはじめる。

山頂から中腹までは
ぬかるみが多くあり
帰りは足元が滑りやすい。

登る前から
気をつけなさい
と言われていた事なのか?

調子に乗って

緊張感が途切れ
話しながら降りていたせいか
靴の裏に着いた泥と
踏み込んだ場所のぬかるみで
つるっと足を取られて
わたしは尻もちをついてしまう。

一瞬のその間
不思議なものを見た。

尻もちをついてしまうまでの
ほんの僅かな一瞬が
ものすごく長く感じられた。

もちろん
お尻は泥で汚れ
ついた手もドロドロ。

正気の部分のわたしは
ちゃんと立って
「やってしまった」的に
話しながらドロドロの手を
ポケットから出したハンカチで拭い

みんなが声を掛け
助けてくれたりしていることに

心配を掛けないようにと
シッカリ応じていた。

だけれども、

その
滑って尻もちをつく
一瞬の
でも長く感じられた間に
わたしは山の中のではなく

違う光景を見た気がして

すっ転んだこと以上に
とても動揺していた。

違う光景とは
道路で車が宙を回転して
舞っているシーン。

車体の“お腹”も見えた。
それは乗用車だったけれども
F1のレース中に接触などで
飛んでいるような。

そんなシーンを見ていた。

一瞬のうちに見ていた。

黒一点
滝行も宣言どおりされた
だいちゃんが
ペットボトルの水で
汚れた手を流してくださった。

流れる泥とともに
心がホッとした。

「わたしはクルマか!」

って変なシーンを見てしまったことに
自身でツッコミながら
ゆっくりと
マイペースで最後尾になって
降りることにした。

途中
とっても空腹感に襲われて
待ってくれているみんなに

少し上の段から
「お腹すいたー」って
言ったら

1番歳上なのに、

「子どもみたい」って
全員から言われた(苦笑)
よっぽどひもじそうな
子どもだったみたいだ。

降りてから
にゅうめんの定食を食べる事ができた。

全ての行程後…

みんなと別れてから
書塾の姉弟子(かなりのお姉さんです)
に用があって連絡したとき、

そのLINEの中で
三輪山ですっ転んだことと
その後、凶を引いたという(!)
おみくじのことを話したら

「それは厄落とし」

「みんな無事に降りれたでしょ?」
「凶のおみくじと一緒に落として来たんよ」

って言われました。
他のことは伝えなかったけれど。

わたしにとっては
厳しくも
お優しい。

三輪山での
出来事でした。

こきゅう

※画像は登拝中のものでは
ありません。(撮影禁止ですし)

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