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続・緑の記憶。

わたしが産声を上げた産院。

それは、母がしばらくお里帰りしていた実家に、ほど近いところだった。

https://note.mu/cokyulovesho/n/nd41173aee221
(『緑の記憶』ひとつ前の続きです)

3年後、弟も含めた一家で引っ越したのは
その産院のすぐ近くだったこともあって
わたしは自分の産土神は
きっともう
そのあたりにいらっしゃる方なんだろう
と思った。

自分で探すと決めた以上
自分の感覚を信じて
直感と幼い頃の記憶で…と
わたしは思い当たる場所へ
ある日
確認して来たのだった。


3歳から小学校に上がるまでの間に
住んでいたところのすぐそばに
墓山古墳という御陵さんが有った。

当時、お堀に古い小さな橋が架かっていた。
親からダメだと言われても
御陵の森には何度も足を踏み入れていた。
昼間でも薄暗い森は何となく怖かったが、
森にはたくさんの鳥たちが住んでいて
その幾羽もの囀りに
安心していたのかもしれない。


地理的にも
あと今になって
ふと訪れて…

好きな場所だと
口にしてた所は全て
自分を心地よく包んでくれるような
場所なんだと
既に感じることがあって

今やそういうことを
思い出す事で
月参りを始めたのが
奈良の橿原神宮だ。


産土神探しも同様だと
わたしは自分の感覚を信じた。

結果、誉田八幡宮がそうだろうと
わたしは八幡宮へ向かい
気持ちのいい境内で実感することに
集中して参拝する。

うん、間違いない…

と、思いきや!

ふっつーうな感じかも?

それは

いや、なんか当然感。だった。

と、いうことで
誉田八幡宮と隣り合う
応神天皇御陵(誉田御廟山古墳)の
参詣ができるところまで
車で移動する。
もちろん、初めてではない。

なんだか此処のほうがもっと落ち着く
ような気がした。
(神社か御陵かの違いか?)


鳥居とその奥の深い緑の森に
手を合わせて
「わたしの産土神様でしょうか?」
と、不躾に御陵の御前にて尋ねてみる。

すると、風が吹いてきた。

もう一度聞いてみた。
(しつこい)

またさっきよりも
強く風が吹いて
もう良いだろう?と言わんばかりだった。
(感じ取ってるんだったら、そりゃそうですね)

独りでクスッと笑った。

振り返ると
年配のご夫婦が待っていらした。

産土神さんは、
こうして応神さん(八幡様)なんだなぁと
自身で感じ取って
わたしは家に帰った。

もう、こういうことなのか!
自分の感覚を信じるということは。

そう心の中で
強く思って
また御縁感じたところなどでは
直感を働かそう
しっかりメッセージも受け取ろうと思った。

石川 呼穹

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