ミッションの託し方

パティスリーとコーヒーショップを経営して2年目に入った。
業績は赤字から黒字になりまた先月赤字だった。
赤字幅は確実に減ってはいるので全体的に見れば業績は良くなっている。
もう少しで黒字企業になるはず。

11月の目標を立てると共に社員一人ひとりに今回は簡単な目標を渡そうと思っている。
職人さんは情報共有が苦手だったり、会社としてのやらなくてはならない目標と、個人の課題は通じているが別にしっかりと伝えた方が良いと思ったからだ。
個人の目標はマネジメントのやり方に結びつくものが多い。

人それぞれ特徴があり、長所もあれば苦手なこともある。
とても細かいところまで気がつくことができる人は考え方がネガティブになりやすい。
そうすると周囲にネガティブな要素を広げていってしまうことがある。
その人に対しては「全てのワードをポジティブ変換」というミッションを託そうと思う。
ネガティブに考えてしまってもそれを口に出さずにポジティブに言い換える。
これを習慣化させることで本人にとって必ず良い成果が出るはず。

他には職人さんで一つのことにとことん集中しのめり込んでいくタイプの人には、「その人しか知らないことをなくす」と言うミッションを渡そうと思う。
その人は役職がマネージャーなので部下をマネジメントしていくことが職人としての技量に加えて必要だ。
そのためには仕事を振っていかなくてはならないし、仕事を振るためにはなんでそれをやるのかと言う理由を説明しなくてはならない。
昔のように言う通りにしろと言うスタイルでは人はついてこないし、ただの作業になってしまう。
理由を伝えられればそこにその託された人の思考が加わり仕事になる。

このように色々な人に自分から見て必要だと思う個別のミッションと会社として店としての目標を掲げてみる。
そうすることでチームがどのように変化していくのか観察していきたい。
主体的なチームになっていくことが私の願いだ。