ほとんど病気おじさん

至らぬ人生を送る、悲しき妖怪です。至らぬ人生です。

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最近の記事

不育症の記録

2年前に公開したエントリーで流産の記録をした。 先に結論を述べると、その後2021年初夏で妊娠がわかって、それからバイアスピリンの服用でなんとか今年の春に子供が生まれた。 2019年の秋、2020年の初夏、2020年の秋で3回流産した。 1人目と3人目は稽留流産のため手術を行った。1人目は9週まで大きくなってくれたが、検診で心拍が確認できなくなった。もうエコーでは人の形をしていた。2頭身で、お手手も足もあった。悲しかった。今も悲しい。 3人目は7週目を過ぎても心拍が確認で

    • 前略お袋さん、未だに「片付け」は出来ないんですが「掃除」なら出来ました。

      このエントリでもうバレてしまうと思うのだけど、とにかく部屋の片付けが苦手な子どもだった。 学校のプリント、脱ぎ捨てた服、本棚に入らないマンガや雑誌、あとおやつのゴミ。机の上から床の隅々まで足の踏み場がなかった。両親に汚い部屋と書いて「汚部屋」と呼ばれており、年中「部屋を片付けなさい!」と怒られていた。 そんな私も今では家を小まめに掃除してそこそこ小綺麗にしている。お恥ずかしいのだが、30歳を過ぎてやっと「掃除する」ことを覚えた。「片付け」は未だにクソかったるいのだが、「掃

      • 囲碁将棋について誰に弁解しているのか分からない記録

        フロンターレサポーターなら囲碁将棋さんはお馴染みの芸人さんでしょう。 元々お笑いは、好きな芸人さんがいれば事務所ライブや単独に足を運ぶくらいには好きなんだけど、囲碁将棋はあまりハマってなかった。 今年の天皇杯で旦那さんが「いま囲碁将棋の文田さんそっくりな人を見かけた気がするけど、本人かな?」と言っていたけど、「あぁ?それよりうめぇスタグル探せよ」ってあしらうくらいにはハマってなかった。 今あの瞬間に戻れるなら「えっまじ?どこ?(よだれびしゃびしゃ)」となっているに違いな

        • 10年前のウイスキーのスポドリ割りの思い出

          サークルがある日もない日も、大学の近くに住んでる友達の家で夜な夜な酒盛りをしていた。 どちらかと言えば陰の者なので、激しく飲んだりしないのだが、その日ははっちゃけていた。 みんな各々お酒を飲んで、ツタヤで借りたDVDやテレビを見ていた。ウイスキーの割りものがなくなったので家主に尋ねると、スポーツドリンクを持ってきてくれた。アルコール初心者の若者たちは嬉々として割りものにしたと言う…。 翌日全員床に突っ伏して水と頭痛薬を求めた。唯一飲まなかった者だけがその様子をアヘン窟と

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        • 悲しき妖怪の生きた証拠
          12本
        • 悲しき妖怪の回顧録
          6本

        記事

          30歳児たちに冬が来る

          忘年会シーズンのため、ソーシャルなディスタンスに気をつけながら忘年会を実施した。 30歳児たちは同期の結婚や妊娠出産、体の老化、昔の思い出話に花を咲かせる。 言ってなかったが出産してました、こないだ婚約しましたなどのサプライズから、疲れが回復しない、食えるものの種類があっさりしてきた、冷え性が辛い、眼精疲労が辛いなどのダウナーな話題まで。 不調はだいたい養命酒で解決できるよね。で帰結したが、わたしの尿に黒いものが混ざる、ふとした瞬間に血尿が出る、は養命酒案件じゃないから

          30歳児たちに冬が来る

          昨日のスーパーマーケットの思い出

          狭い売り場ですれ違った人が、どえらいかっこよかった。びっくりして振り返った。 髪型、ファッション、スタイル、身長、全部ドストライクだった。特にヒョロヒョロと細くて身長がやたら高いシルエットがグッときた。 私の悪い癖はすぐ後をつけてしまうところだ。もう一回すれ違いたくて買い物そっちのけで店内をうろついた。いた。やっぱかっこよかった。ちょっと視界がチカチカキラキラした。 大人なのでストーキング行為はほどほどに、会計へ向かった。満足した…。 するとレジの列に彼が並んでいた。

          昨日のスーパーマーケットの思い出

          14年前の高校受験の思い出

          14年くらい前、受験で降りた西八王子駅の大きな広告の中から櫻井翔が微笑んでいた。 「櫻井がこっち見てる。こりゃ受かる!」 ちゃんと受かった。滑り止めだったので、別の高校に行ったけれど…。 その年の春に高校1年生になった私は猛スピードでジャニオタの階段を登って行った。 失礼なことに櫻井担ではなく、しかも二宮担を経て大野担になった。担替えの理由は二宮で担被りしてしまったからだ。 あの頃はKAT-TUNを筆頭にしたYOU&Jと、まだ当時JrだったKis-Myなどの人気絶頂

          14年前の高校受験の思い出

          7年前くらいの旅の思い出

          伊豆が好きなもので、初めてのお泊り有りの一人旅の行き先も伊豆だった。東京駅から踊り子号で1本ってお手軽さもとても良かった。 旅のお供に本を買おうと思って東京駅の本屋さんで漫画をジャケ買いした。それがなかとかくみこさんの『塩田先生と雨井ちゃん』だった。 どハマりして電車の中で2、3回読んで、宿についてもう一回読んで、寝る前にまた読んで、翌日にはググってpixivにしか上がってない漫画も読んだ。 相対性理論の「地獄先生」を聴くといつもこの作品が浮かぶ。もしアニメ化されたりし

          7年前くらいの旅の思い出

          ムルムルの実

          休職中、ワンピースを最新96巻まで読んだ。 かつてはワンピースとは無縁だった。ワンピースはDQNとかが読むマンガだと思って避けていた。多分、矢口真里が嫌いだったせいだと思う。 何年か前にマブに勧められて、やっとワンピースと向き合った。数年かけてちまちまと読み続けていたが、ここ何年かはウォーターセブンから出航出来ずにいた。良い機会なので、この度一気に約40巻読み進めたのだった。 それを喫煙所で仲の良い上司に伝えたところ、こんな答えが帰ってきた。 マジで、何の能力なの?

          人生の夏休みが終わる

          休職して大体3ヶ月経った。ありがたいことに仕事に復帰出来ることになって、最後の週末をこの度迎えた。 大学時代の友達が食事に誘ってくれて、夜には後輩も合流してお酒を飲みに行った。 また暮らし方が変わる節目に、一緒にサークル活動をしていた同期や後輩と昔話をすることの、なんと胸が締め付けられることか。 みんな30歳おめでとう。約10年以上、友達付き合いしてくれてありがとう。 楽しかったなー、夏休み。

          人生の夏休みが終わる

          内田篤人への恋文

          こないだ、元日本代表で鹿島アントラーズの内田篤人が引退した。マジでびっくりした。 内田篤人は私がサッカー観戦を趣味にするきっかけになった御仁だ。彼がサッカー選手じゃなかったり、代表選手に選ばれてなかったら、今のわたしはいない。大げさだけど、そう思う。 私はイケメンに目がない。今も昔もイケメンが大好きだ。たまたま観た代表戦のテレビ放送に、たまたま内田篤人という顔のかっこいい選手が出ていた。顔もプレーもかっこよかった。私はテレビに釘付けになった。そして、なんとなくサッカーに夢

          私の流産記録(7ヶ月ぶり2度目)

          この度2度目の流産をした。せっかくなので、noteに記録しておこうと思う。 結構赤裸々に記載しています。血など生々しいお話が苦手な方は不快に感じると思いますので、読まれないようお願いします。 ---キリトリ---​ 流産するとわかった時のお腹の子の数週はおおよそ7週半ば。※妊娠の数週や正確な出産予定日は心臓の音が確認出来た時の胎嚢の大きさで算出される。 今回の子は、心音確認の検診の際に心音どころか胎嚢(赤ちゃんの入っている袋ね)の中身が成長していないことが判ったので

          私の流産記録(7ヶ月ぶり2度目)

          ダイエット100日目の停滞期

          ついに停滞期がやってきた。 私が実践しているダイエット方法の「キモ」は「2日に1回のファスティング」である。1日何も食べないのではなく、2日に1回夜ご飯しか食べない日を作っただけだ。 このダイエット方法は正直そんなキツイ感じもなく、かと言ってキッチリやるわけでもなく、しかしここまで5キロ落とした。 大きな停滞期を迎えることもなかったので、このダイエットには停滞期と無縁なのかしら?と思っていたのだけど、やはりどの手法にも停滞期は付き物のようでございます。 ちなみに、今回

          ダイエット100日目の停滞期

          メンタルの崩壊と再生

          ついにメンタルが崩壊して、休職してしまった。 「自分は世界に必要のない人間だ」と恐ろしい意識にずっと捉われていた。毎日生きていることを辞めたくなって、手っ取り早く寝室のベランダから自分が転がり落ちて死んでいく姿を想像して過ごしていた。 休職が決まった直後は、それを考えないように、日中は家事に取り組むことにした。が、一番恐ろしいのは夜だった。体を動かすのをやめると、頭がまた強い意識に乗っ取られて、眠ることができない。そして、「明日が来るのがとにかく怖い」とすら思った。休職期

          メンタルの崩壊と再生

          あの子が好きだった気持ちを成仏させます

          小学生の頃、ずっと片思いしていた男の子がいた。それが初恋だった。 その恋はある日突然、それはそれは情けない形で終了した。 ネタにしてあげないと、あの頃のピュアな私の魂が成仏できないというか、苦しい思い出のまま墓場に入ることになりそうなので、恥を忍んで記録します。 事の発端は高学年を迎えた頃のバレンタインデー。クラスは離れてしまったが、毎年欠かさずチョコレートをその子に渡していたので、その年も欠かさずにチョコレートをプレゼントしたのだ。1ヶ月後のホワイトデーに事件が起こる

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          虚言癖のマチネさん

          おともだちに虚言癖がいた。仮に「マチネさん」とします。フィクションくらいの感覚で読んでくれると嬉しいです。 マチネさんは中学から高校まで一緒だった。ある日突然マチネさんは高校を辞めた。 マチネさんは中学生の時にお金持ち私立から公立の学校に転校してきた。興味本位で何故なのか聞いた。もともと超問題児だったマチネさんは前の学校の先生とケンカし、教室のガラスが割れるくらいバトルをしたらしい。その学校にいられなくなって、わたしのいる公立に転校してきたらしい。破天荒なマチネさんはわた

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