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2023年最後の日に
はじめまして、CofCです。今日は2023年12月31日。大晦日の朝です。
明日から新しい年になりますが、私が所属している、あるアーティストの方のファンコミュニティで、Xの「鍵アカコミュニティ」があり、毎年元旦には「今年の抱負」を投稿してます。
で「2024年は何にしようか?」と考えてたのですが、思い立ち、小説を書いてみようと思い、「思い立ったら吉日」と1分でnoteのアカウントを作りました(笑
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/20(木) 【第18話 熱い接吻】
家に帰ると、既に部屋の明かりがついていた。
晴香が来ているようだ。
ドアが開く音を聞いて、晴香がリビングから、
玄関に小走りで来た。
そしていつもと変わらぬ明るい声で、
「おかえりなさい。大したものじゃないけど、
ご飯作ってるから着替えて」と迎えてくれた。
この場面だけ切り抜けば昨日までと
変わらない幸せな日常だ。
着替えが終わりリビングに行くと晴香は
キッチンに立っていた。エプロン姿が
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/18(火) 【第17話 突然の告白】
月曜日、19時前に仕事を終え帰ろうとすると
事務局長から声をかけられた。
明日の火曜日、外科医局で8時30分から、
朝礼が行われるとのことだった。
朝礼が行われるのは、大体、人事絡みの事で、
異動や、昇格、退職などだ。
何が、あるのか? と聞こうと思ったのだが、
事務局長は要件だけ言って出ていったので
聞く暇がなかった。
と言ってもそれほど興味はなかった。
帰りに、コンビニに寄っていると
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/15(土) 【第16話 闇に堕ちる】
その夜はずっと晴香が
私の体の上で、私を制していた。
晴香の身体が幾度となく跳ねる。
互いが何度尽きても、その度に身体を重ね、
舌を絡ませては、再び高みに達する。
私の体の上で断続的に体を反らす
晴香の美しさに見とれる一方、
今夜の晴香は、いつもと少し違うと感じた。
一晩地上に舞い降りることを許された妖精が、
残された時間を惜しんで魔法をかけて
まわっているかのようだ。
そんな夜が更け2
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/13(木) 【第15話 思考の果てに】
私が、晴香と初めて出会った日のことを
思い出し、心地よい回想に浸っていると、
遠くから晴香の声が聞こえた。
晴香「ねえ、どうしたの拓也?
ボーッとして?具合悪いの?」
その声で現実世界に戻った。
拓也「ごめんごめん。さっきの晴香の言葉で、
晴香とはじめて話をした日を思い出してた。
病院初日に食堂で話かけてくれた時のこと」
晴香「拓也、覚えていたんだ、あの日のこと?
でも拓也は変わってないよ
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/11(火) 【第14話 出会いの日】
次の週は、余り2人のシフトが合わなかった。
晴香は土曜日が非番だったが、
日曜日は仕事、私は逆だった。
そのため金曜日の夜に会うことになった。
きっかけになったイタリア料理店でも
いいかと思ったが、
2人の終業時間も合うとは限らず、
どちらかが、店で待つのもよくないと思い、
結局、この日も家で会うことにした。
そして料理する時間がないかもしれないので、
ピザを取ることにした。
私が帰宅した
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/8(土) 【第13話 求めあう理由】
朝食を食べながらの、会話は弾んだが、結局、
この日は遠出はやめようということになった。
お互いに溜まっている家事を片付けていると、
出かけるのが遅くなってしまう可能性が高い。
そうなると出掛ける移動時間がもったいない
という理由だった。
同じマンションなのだから、家で過ごす方が、
2人だけの時間が増えるという結論だった。
朝食を食べ終わり、一旦、
晴香は自分の部屋に戻っていった。
私も
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/6(木) 【第12話 越えた一線】
外から聞こえる、犬の鳴き声で目覚めた。
時計を見ると、7時前だった。
横を見ると、晴香がまだ眠りの中だった。
晴香を起こさないよう、慎重に布団から出て、
リビングに移動した。
リビングテーブルには、昨日のワイングラスが
出したままになっていた。
昨晩、2人で寝室に向かう時、
晴香が「片付ける」と言ったが、
晴香を一時も離したくない、
という衝動にかられ、
「明日でいいよ、一緒に寝よう」と言
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/4(火) 【第11話 バスルームから愛をこめて】
先にシャワーを浴びていると、
晴香が洗面所に入ってきた音がした。
そして、暫くして晴香の声がした。
晴香「ねえ、今から入るよ。
恥ずかしいから、向こうをむいてて」
私はわかったと言いドアに背を向け
シャワーのお湯を浴びていた。
ドアが開く音が聞こえ、晴香の気配を
背中に、しっかりと感じた。
と、次の瞬間、晴香が私の背中に体を寄せた。
そして、言葉を発した。
晴香「寒いから私も一緒に浴びた
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』6/1(土) 【第10話 誘惑の香りに包まれて】
部屋に入った晴香は、マフラーを
取りながら、私に、話かけた
晴香「オーブン借りていい?」
私は、勿論と言って、オーブンの扉を開けた。
晴香はマフラーを畳みソファーの端に置くと、
トートバッグを持ってキッチンに来た。
そして、中から、ラップをされた
グラタン皿を2つ取り出した。
下調理は既に終わらせ、
あとは加熱するだけになっている。
ラップを外して紙袋から取り出した
チーズをたっぷり
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』5/30(木) 【第9話 笑顔を思い浮かべて】
ある週末は、2日とも、非番だった。
晴香に、予定を聞くと、同様だった。
2人で会うのが夜ばかりというのは
あからさまと思うこともあった。
だからと言って、昼に2人で
一緒に行く場所も思いつかなかった。
正直、あまり遠出をするのも気乗りしない、
かと言って、病院にも近いこのあたりを、
ウロウロして人目につくのも変な話だと思う。
そう考えると同じマンションにいるのだから、
どちらかの家で、2人で
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』5/28(火) 【第8話 週末だけの恋人】
私が起きた気配で、晴香も目を覚ました。
そして私と目が合うと、背中を向けて言った。
晴香「おはよう、、、、、、、
あの、ごめん、服を取りたいんで、
ちょっとだけ目をつぶってもらっていい?」
私はその言葉をなぜか愛おしく思えた。
私が頷いてから背を向け目を閉じると、
晴香が布団から出た気配を感じた。
晴香は服を着るあいだ
「目を開けちゃだめ」と言ってる。
何回目かのそのセリフの後、晴香は言
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』5/25(土)【第7話 そして朝を迎える】
髪の香りの事を口にしたことで
警戒されてもおかしくなかった。
だが、晴香は気にしている様子はないようだ。
晴香に礼を言いながら、紙袋を受け取った。
私がキッチンで豚の角煮を
皿に盛っていると、晴香が言った。
晴香「何か、手伝えることありますか?」
拓也「じゃあ、、冷蔵庫に入っている料理を、
運んでもらえますか?」
晴香は頷き、冷蔵庫を開け
「これもですか?」と尋ねてきた。
私が「はい」と答え
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』5/23(木)【第6話 髪の香り】
晴香がコンビニで支払いを済ませて、
こちらに向かう時に私に気づいた。
晴香「あ、辻本先生、おはようございます。」
拓也「おはようございます。お買物ですか?」
晴香「いや、違うんですよ、
忘れないうちに、ガス料金を払おうと思って。
これって、地味に面倒くさいですよね。
辻本先生は、お買物ですか?」
私の中での、晴香の捉え方が
明らかに以前とは変わっている。
しかし晴香の中では変化がないよう
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』5/21(火)【第5話 小さな心の変化】
2日連続で立ち寄ったイタリア料理店で、
昨夜から、今朝にかけての出来事を
思い出していた。
そして、パスタを口に運んだ。
今朝、顔をあわせて以来、今日は晴香と
言葉を交わすことはなかった。
朝一番、声を掛けてきた晴香は、
どことなく、普段より親密な感じがした。
一夜をともにしたことで、
自分に接近しようとしているのか?
などと考えたが、どうやら杞憂だったようだ。
その後見る晴香は、昨日までと
小説『闇に堕ちにて、空に溶けゆく』5/18(土)【第4話 熱い吐息】
自宅に招き入れた晴香に、ダイニングでなく、
リビングソファを勧めた。
オーディオセットの音が、よく聞こえる
という理由で勧めた。
晴香のコートを受け取り、ハンガーにかけた。
そしてレコード盤を開き、
ジャズのレコードをのせると、晴香は尋ねた。
晴香「自宅に、レコード盤をお持ちだなんて、
格好いい、ご趣味ですね。
辻本先生は音楽お好きなんですか?」
拓也「いや、はっきり言って、
音楽のことは、